ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑124 着地した瞬間に脚が笑顔に! 跳躍感をアップデートしたランニングシューズ

ASICS NOVABLAST 6(アシックス ノヴァブラスト6)

涼しくなってきたので、東京都内は早朝ランナーがかなり増えてきた。超高齢化社会に抗うためには、やはりスポーツやトレーニングを継続してなるべく健康でありたい。そんな時に、ランニングやジョギングは誰もが手軽に始められるからブームなのかもしれない。今回は、ビギナーからアスリートまで幅広い層に対応するASICSのNOVABLAST 6の偏愛っぷりを語りたい!

足が前にポーンと跳ねる感覚と、つま先部分のアウトソールが接地したときのスタビリティがクセになること間違いなし!

私は、ASICSのNOVABLAST 6(ノヴァブラストシックス)を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

世界的に有名なスポーツブランドASICSは、1949年、鬼塚喜八郎氏が神戸市で鬼塚商会を創業、同じ年に鬼塚株式会社を設立。競技用スポーツシューズ第一号は意外にもバスケットボールシューズだったとのこと。1953年にはマラソンシューズを発売。その後もレスリング、野球など様々な競技向けシューズが発売され、1977年に、3社が合併し、総合スポーツ用品メーカー「株式会社アシックス」ができた。ASICSの社名の由来は古代ローマの風刺作家ユベナリスの「Anima Sana In Corpore Sano」という言葉の頭文字。

意味は「(もし神に祈るならば)健全な身体に健全な精神があれかしと祈る(べきだ)」。この言葉自体が創業哲学なのだそう。(引用元:ASICSオフィシャルサイト)

最大の暑さが4.15cmというボリューミーなアウトソール。だがしかし、見た目に反して非常に軽い!

厚底ブームの先にある「自分で走る楽しさ」

僕は、日頃からトレーニングとしてランニングやジムでのワークアウトを行っている。健康維持だけでなく、洋服を着るモデルとして身体のサイズをキープするためでもある。

ここ数年、ランニングシューズ界は「カーボンプレート入り厚底シューズ」の全盛期を経て、新たな局面を迎えている。レース本番でのタイム更新を狙うための超高性能レーシングシューズは日進月歩で最新機能を備えてくる。だが、プロでもない僕らが日々のトレーニングや日課のジョグで毎日履くとなると、ソールの硬さが際立ったり、足への負荷が強すぎたりすることもあったりなかったり。

そんな中、ずっと熱い愛を注いでいるのが、ASICSの「BOUNCE系」デイリートレーナー、NOVABLAST(ノヴァブラスト)シリーズだ。2023年の東京マラソンを完走するために、練習で履いていたのがNOVABLAST 3。履いたや否や「地面を踏み込んだ瞬間にポーンッと弾き返されるようなトランポリン感覚」には本気で度肝を抜かれたが、その最新作となるのがNOVABLAST 6。

結論から言うと、今作は単なるマイナーチェンジではない。ランニングという行為そのものを「弾む遊び」へと昇華させてくれる、極上の仕上がりだった。履いて走るとテンションがダダ上がる!

ミッドソールが分厚くて、クッション性に富んでいる。アシックスのサイドのロゴマークも「エンジニアードウーブン」素材になっているので硬さが一切ない。

ミッドソールの二層構造が生み出す “バツグンの推進力”

今回の「NOVABLAST 6」で最も注目のアップデートは、ミッドソールの内部構造にある。

ベースにはクッション性と反発性を高い次元で両立した「FF BLAST MAX」を採用しつつ、今作ではさらに前足部にアシックスの上位レーシングモデルにも使われる高反発フォーム「FF TURBO SQUARED」を新たに配置。この素材の組み合わせが実に絶妙なのだ。

実際に足を入れて走り出すと、まず感じるのは踵から中足部にかけてのソフトで包み込まれるようなクッショニング。次に、重心をスッと前足部へと移し、蹴り出そうとした瞬間、足裏から「ポンッ!」と軽快な反発が返ってくる。

アッパーが全面「エンジニアードウーブン」を採用し、軽量で、伸縮性にすぐれている。足全体が包まれているような履き心地だ。NOVABLASTの文字がシュータンの縦に配置なのもオシャレ!

アッパーの進化も見逃せない。一見するとシンプルなデザインだが、採用されているのは軽さと通気性に優れた「エンジニアードウーブンアッパー」だ。すなわち、編み編みしたテキスタイル。

レーシング志向を感じさせるアッパーと、信頼のアウトソール

足を入れて紐を締め上げると、1枚仕立ての薄手のアッパーが吸い付くように足全体にフィット。シュータンも薄型化されており、まるで本格的なレーシングシューズを履いているかのような軽快感もある。しかし、ヒールカウンター周りはしっかりと剛性が確保されているため、着地時の踵のブレやグラつきを感じさせない。この「軽さと安定感のブレンド」が本当に秀逸だ。まるで酸味と苦味がうまくブレンドしたコーヒーの如く。うん、何杯でもイケる! 否、走れる!

アウトソールのイルミネートイエローという若苗色に近いキレイな色はたまらんなRUN。履いているだけで幸せ!

さらに、ロードを走るうえで僕が強く感銘を受けたのがアウトソールのグリップ力。今作では前足部に耐久性と粘り強いグリップ力で定評のある「ASICSGRIP」ラバーを採用している。朝方の少し濡れたアスファルトや路面の切り替え部分でも、滑る気配がなくガチッと路面を捉えてくれる。蹴り出しのエネルギーが一切逃げずにそのまま推進力に変わる感触は、走るストレスを劇的に減らしてくれる。また、この絶妙な若苗色? ライトグリーン?(正確にはイルミネートイエローというらしい)は僕の大好きな色だ。

この日は、お尻の上に3つのメッシュポケットを配置して収納性を改善し、脚上げの動作をサポートするMOTION MUSCLE SUPPORTスピードポケットタイツを着用。

旅やマルチスポーツの相棒としても隙がない

僕のライフスタイルにおいて、ランニングシューズはロードを走るためだけの道具にとどまらない。出張や取材旅行の荷物に忍ばせたり、ジムでのトレーニング(主にトレッドミルで使用)のあとにそのまま(ファッションとして)街へ繰り出したり、1足でマルチに活躍してくれることが理想。

NOVABLAST 6は、ベージュ(正確にはローズダスト)とブラウンのオータムカラーなので、デザイン性でも受け入れやすい。これだけの厚底(最大スタックハイト約41.5mm)でありながら非常に軽量で、旅先に持っていく際も負担にならない。また、ストリートに映える洗練された造形美とカラーリングは、スポーティな街着やトレーニングウェアとも自然に馴染んでくれる。

ただストイックにタイムを削るためだけではなく、「身体を動かすこと自体の気持ちよさ」を思い出させてくれる一足。シューズ棚の特等席に置きたくなる、まさに僕の新たな “偏愛モノ” である。

ASICS NOVABLAST 6

価格:1万7600円
スペック 
重量:約253g(28.0cm)
素材:インナーソール素材:合成樹脂(EVA)/取り替え式
アッパー素材:合成繊維・合成樹脂
アウター素材:ゴム底
カラー:Rose Dust/Illuminate Yellow(他11色展開)
サイズ展開:24.5〜29.0cm(0.5cm刻み)30cm,31cm,32cm
靴底の最大の厚さ:約41.5 mm
幅/ラスト:STANDARD
生産国:インドネシア

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山下晃和(akikazu yamashita)
  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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