
2026年10月26日現在、最新号は991号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと9号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに1000号まで紹介できるワケないですね。ともだち1000人いたらできるかもしれないけど、ひとりじゃ寝ないでやっても無理です。なんで、1000号出たあとも続けると思います。
※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが50号の表紙です。写真は「特集=ライティング・カタログ 20時からのバイプレイヤー」で紹介してる松下電工(現・パナソニック エレクトリックワークス)の「ライトキー」(当時の価格8000円)。表紙の左下に長めの解説がついてるんで引用しときます。
「陽が西に傾き、次第に風景が暗くなりはじめる。そして20時、自然が完全に眠りについた頃から始まる、2つめの世界がある。その昔、太陽とともに起き、太陽とともに眠る時代からは、およそ想像もつかないような世界がここにはある。色、形、用途など、その世界には実に様々な姿があり、そこから生まれる無数のドラマがあり得るのだ。ある部屋の窓にはパーティーのにぎやかさと笑顔が、ある窓にはバーボンとパイプの煙が、そしてある部屋では本のページをめくる幽かな音が・・・・・・・・・これらのドラマはすべて暗を照らすバイプレイヤー、ライトがあって初めて幕があがるドラマなのであるといえる。よりよいドラマをつくるために最もそのシーンに似合うバイプレイヤーを選ぶ。これこそ、主役と監督を兼ね、製作者でもある我々に与えられた使命であるのだ。」
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表紙を開いてふたつ目の広告は、前号同様「THE ISUZU TREND」。今号では2代目ジェミニ(通称:FFジェミニ)の1.5 イルムシャー ターボ(JT150)が登場。当時のクルマ好きから高い評価を得てたクルマです。このTVCMはフランスの一流スタントチームによる実写(当時CGなんてなかったんで)。2台のジェミニがパリの街中をペアダンスを踊るように走り抜けるだけど、「特撮なんじゃないの?」といすゞさんに問合せが殺到したんだとか。YouTubeに動画が上がってますけど、素晴らしいです。必見です!
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目次です。右ページの広告は前号同様、DENONのコンパクトディスクプレーヤー「DCD-1300」。CD目のネコちゃん連投です。
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で、最初の記事は「LINE*UP」。15ページで46アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、
●ラインナップ・スペシャル
●サウンド・ストラクチャー 風が奏でるメロディ・チェア
●カシオワードHW-200 コストパフォーマンスの高いビギナー向け
●ロレックス・ミリタリー・サブマリーナ 本邦初公開ロックス軍用ダイバーウォッチ
●ソニー・武道館 ホールの大迫力をヘッドホンで再現
●BOSS 501MM “スピーカーよ、点になれ” の思想から生まれた
●ボディパウダー・ブルーキック 男達のためのアフタースポーツ・パウダー
●立川ロールカーテン ソフトタッチのニューインテリア
●リモア・ジープケース あらゆるカメラケースを超えるタフネス
●フジ・写ルンです カメラ不要の撮れるフィルム
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カラー2ページの「仏蘭西式合理的感覚」。世界第2位のシェアを誇るラゲージブランド、1946年にパリで創業したデルセー(DELSEY)のスーツケースの紹介です。実はこのブランド、当初はカメラとタイプライターのケース屋さんとしてスタートしたんですよ。
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こちらもカラー2ページの「ジーンズ&Gジャン流行事情 ファッション・シーンをリードする、エドウィン・インディゴブルー・ブラザーズの主張。」。どうでもいいんですけど、この年、1986年に初めて日本の地上波テレビで映画『ブルース・ブラザーズ』が放映さたんです。だもんだから、この頃「ブラザーズ」というワードが若者たちの間でよく使われたんです。
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「趣味図鑑」もカラー2ページです。1859年に創立したドイツの玩具メーカー、メルクリンを紹介してます。これまで幾度となくモノ・マガジンで紹介されてます。当時の編集部に相当なメルクリン好きがいたと思われます。
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でもって、「ロンドン直行便12時間」もカラー2ページ。これはJAL(日本航空)の東京→ロンドン直行便のファーストフライトのレポートです。当時は毎週月曜の一便のみ。今ではJALだけで、週に14便。ブリティッシュ・エアウェイズとANA(全日本空輸)を合わせれば合計で週に35便となってます。全飛行時間はというと、このころは約12時間だったんですが、今はロシア上空を避けなくちゃいけなくなってるんで、往路(日本発)は約14時間25分〜15時間05分と、昔より2〜3時間長くなっちゃいました。
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「ミリタリー・デザイン学」はカラー6ページ。その10回目は「SPECIAL FORCES’ KNIVES」。「ナイフ」です。真ん中の見開きは、モノ・マガジン史上最もエグいページのひとつと言えるんじゃないでしょうか。「特殊部隊の兵士にとってナイフは究極の “生きるための道具” だ。生きる=格闘技+サバイバル。この両面を生かすナイフこそ彼等にとって絶対不可欠のものである。いま、この究極のナイフをデザインした男アル・マーが大きな注目を集めている。アートセンターカレッジ卒業後ガーバー社に入社、マークI、マークII、シルバーナイト・シリーズ等、次々とベストセラーを生みだし、やがて独立しアル・マー製のナイフを続々と発表している。そして現在、特殊部隊SEREグループ特注によるSEREアタック・サバイバル・ナイフを発表、注目を集めている。」という内容。例によって各見開きのキャッチを以下に引用。
「アル・マーがデザインしたSFナイフは、作用頻度90%がサバイバル、残りの10%を肉弾戦とする」
「それが終わった時、必ず一方が息絶えている一対一のナイフファイティング。持って生まれたスタッフと技術、経験、ナイフの洗練度が一瞬の内に限界まで引き出される。これに劣る者は、時に断末魔の悲鳴さえ上げられないのだ。」
「背後から忍びよってノドをかき切る殺し屋とまで言われたグリーベレー。しかし、その実態は犠牲的精神を発揮するプロ集団だ。」
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モノクロ5ページの「Super Column」。今回は、「超過激な『オーストラリアン・フットボール」』の告知。ボタンのウンチクいっぱいの本。バイク用品専門店『マン島』。ブリキのオモチャに魅せられた男。美容の商品券。米国の外国製品締め出し作戦。今流行のお嬢様のお店、など。」というラインナップ。他にも「招き猫のコレクター。上野〜函館間を走るMOTOトレイン。コンピュータでお見合い。プレゼントを選ぶ店、Y&Y-ECS。今年も “ライブ・アンダー・ザ・スカイ” がやってくる。」なんて記事がありました。
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「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」では「雨の日でもパートナーがいなくても、テニスと卓球をまとめてエンジョイ・プレイ」という記事ををピックアップ。
「『1人でテニス、誰も相手してくれないの? 暗いなあ』といじめる前にとにかく一度試すこと。遊び方は簡単、柄の延長上がネットになっていて、その両サイドがテニスコートのミニ版。ネットをはさんで、卓球用の球を行来させるだけなのだが簡単そうに見えて、思ったようにはそう上手く運んでくれないのだ。緊張しすぎて、肩に力が入ってしまい妙な方向へ飛ばしてしまったり、強すぎり・・・・・・。しかし、ここでイライラしたらダメ、あくまでゲームなのだから。気持ちをリラックスさせ、タイミングをはかり、ポーンボーンやっているうちにコツがつかめてくる。クロス、ストレートといったテクニックをも披露できる。忙しい毎日で、あちらこちらに散ってしまった神経を呼び戻すにはこういった単順な遊びが一番なのだ。」
このゲームの販売元、Taylor Gifts社は、1950〜1990年代にかけてアメリカで人気を博したメールオーダーカタログの会社。この記事でも紹介してるグッズのように「ちょっと便利だけど風変わりなモノ」や「思わずクスッと笑ってしまうジョークグッズ」など、ユニークなアイテムを多く取り扱ってました。当時のカタログ、楽しそうですね。見たいなぁ〜。
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「WAKU WAKU WORLD」では「あの “ビッグ・ベン” をつくったデント社が17世紀の “傾斜重力時計” を復刻、販売へ」という記事が目につきました。
とかく古いものを過少評価し、なんでも新しければいいという浅薄な考えにとらわれがちの若者が増えてきているが、いま新しがっている彼らのヘア・スタイルや不恰好なスーツ姿は、30余年前の流行の再現。なんのことはない、古いものを新しがっているというだけの話。(改行)もっとも、そうした浅薄な風潮の責任の大半は、コマーシャリズムとセンセーショナリズムを両輪にした経済至上主義的な戦後の国づくりと人づくりにある。と、話は大分それてしまったが、ウエストミンスターの大時計 “ビッグ・ベン” を製作した老舗のE・デント社が、いまなお手造りで17世紀の傾斜時計をこつこつと製作していることを知って思わず日本の世相を嘆かずにはいられなかったわけ。(改行)この傾斜台に乗った “重力時計” は、複雑な歯車機構で重力に抵抗しながら転落を制御する仕組になっている。台には曜日の表示があって時計は一日一回転しながら、日曜の位置から土曜まで下ることになるわけだ。
キャプションは「ビッグ・ベンの完成は1858年。以来、職人と製品を大事にしてきた老舗の在り方に脱帽。写真の “傾斜時計” は200個の限定版価格は558ポンド (15万円弱)、ロンドンのダイナーズ・クラブで売っている。」
17世紀といえば、江戸時代の初期ごろってことになると思うんですが、なんとも複雑な仕組みの時計が作られてたんですねぇ、とビックリしないワケにはいきませんね、という内容の記事でした。スゴイぞ、昔の人!
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そして今回のメインの特集となるのが「特集=ライティング・カタログ 20時からのバイプレイヤー」。カラー20ページ構成。で、「特集=フラッシュ・ライト 闇夜はエキサイティングな遊戯場」がカラー11ページ。そして「NIGHT LIFE CATALOG くつろぎの時間をリラックスさせるモノ達」モノクロ11ページと続きます。計42ページの夜をテーマにしたボリューミーな連動企画になってるんです。





「特集=ライティング・カタログ」では、[ペンダント・ライト][フロア・ライト][デスク・ライト][チャーム・ライト]のモノをぎっちり紹介してから、[照明文化]についてを解説。


「特集=フラッシュ・ライト場」では、当然のことながらフラッシュ・ライトをぎっちり盛り込んでます。ところどころに入ったキャッチが面白いんで、いくつか引用しときます。
「闇夜の冒険、嵐の中のスリル、興奮に胸高鳴り、不安おののく。しかし、こんな時ほど明かりの道具の発明者に心から感謝することもない。闇を照らす光がまばゆい。」
「満月の夜の狼男。月は人に魔力をかけるという。殺人事件が多いのも満月の明るい晩。ならば強烈な光を浴びた狼男はどうなることか。」




「NIGHT LIFE CATALOG」では、[SLEEP][VISUAL][LISTENING][PLAY]というテーマで、ナイトライフのアイテムを紹介してます。
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続く「SUNTAN用品 今夏こそものこんがり人間」はモノクロ8ページ。実に80年代なリードを以下に。
「女の子が描く、夏の男の理想像。精悍な横顔、ひきしまったボディに浅黒い肌、そして笑い皺にこぼれる白い歯・・・・・・夏の男はやっぱり太陽がいっぱいでないといけない。それも自然下で焼けた肌でなく、入念にスケージュルられて焼けた肌でないと。紫外線にあたりすぎて、体中の皮がボロボロとむけているような男の子なんてだれも見てくれない。少年はサンタンオイルを握りしめ、そう思っていた。今年こそは、今年こそはと思いつつ4度目の夏、少年の心中はおだやかではなかった。少年の兄はK大のヨットマンだった。兄は夏が来ると輝きを増す。それがヨットだけのせいではないことを少年は知っていた。 兄の大型バッグの中に秘密があるに違いない。それを少年は今、見つけて握りしめているのだった。少年は思う。日焼けのテクニックをマスターすべし。さすれば、夏は最大の武器になると。日に焼けた頬を必ずあの娘に寄せてやると、少年はこんがり人間を宣言した。」
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「MEN’S DESGINERS FILE」はカラー3ページ。1980〜1990年代の日本のDCブームを牽引したarrston volaju(アーストン・ボラージュ)の佐藤孝信さんへのインタビューと、そのアイテム紹介です。昔も今もファッションにはとんと縁のない人間から見ると、ほんと別世界のスタイルです。カッコいいですね。
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「世界の傑作品」はカラー5ページ。今回のラインナップは「カレラ」「コカ・コーラ」「ロイヤル・コペンハーゲン」「モンブラン」「ヘインズ」です。アルファベットを見ると、ますローマ字読みしてしまう人間から見ると、「HANES」をどうして「ハネス」じゃなくた「ヘインズ」と読むのか、不思議でたまりません。
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「クロノグラフの使い方を、これだけ知っていれば、すごく便利だ。 クロノグラフのすべて」はカラー7ページです。AIに「クロノグラフを幼稚園児にもわかるように説明して」と頼んだら「ストップウオッチがついた時計のこと!」と元気に返ってきました・・・・・・確かに。でも「ストップウオッチってなあに?」って絶対聞き返してくると思うんで、まだまだAIは幼稚園児のことがわかってないなと思った次第です。
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では、次回の昭和61年9月(51号)をお楽しみに!























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