
東京ラーメンストリート(東京駅一番街)に、青森の名店「中華そば ひらこ屋」が、“伝統と進化の追求の⼀杯を”をコンセプトに、「津軽煮⼲ ひらこ屋」として2025年8月7日(木)にグランドオープン。地元では“津軽の煮⼲ラーメンといえばひらこ屋”として高い評価を誇る、実⼒派店舗。看板メニューの「こいくち煮⼲(コク照り完熟玉子入り)税込1130円」を堪能出来ると情報をキャッチ。期待膨らませ、こいくち煮干し食べてみた!



店頭は木目調の看板と、落ち着いた色合いの暖簾が、青森の古民家を思わせるような造りだ。店内はカウンター18席+テーブル12席の計30席。ねぶたの装飾が青森の祭りの記憶を呼び込む。津軽三味線のBGMが静かに流れ、煮干しの香りとともに五感を刺激する・・・まさにここは青森。
こいくち煮⼲(コク照り完熟⽟⼦⼊り)

平子煮干(真イワシの小型種)を中⼼に4種類の煮⼲を「三段仕込」で炊き上げた濃厚スープ。合計50kg以上の煮⼲を使⽤し、香りと旨味の層が重なり合う奥⾏きある味わい。麺は内麦と外麦を独⾃に配合した特注の中太麺を使⽤し、かんすいを抑え、小麦本来の甘味・香り、そしてもっちりとした食感が濃厚スープと絶妙にマッチ。チャーシューには国産豚モモ⾁を使⽤し「ウチモモ」「ランプ」「ナカセン」といった部位ごとに調理法を変えることで、それぞれの旨味を引き出す。さらに、煮干出汁で炊いた結びメンマや、2日間⾃家製タレに漬け込んだ完熟煮玉子をトッピング。店主の細部にまでこだわった⼀杯に仕上がっている。


スープがとにかく煮干し!でもそれがいい。スープをすすると、煮干しの香りがガツンとくる。ちょっと苦い? ちょっとクセがある? でもそれがクセになる。平子イワシの煮干しを中心に、昆布や焼き干しを合わせた出汁は、「煮干しってこんなに旨味ある?」ちょっと感動。中太麺は200gでボリューム満点。そこにチャーシュー麺級の麺を覆いつくす3枚の豚肉。煮玉子、結びメンマ、ネギが完全に鎮座する。具材をかきわけ麺をすくいあげる!東京で味わえる青森の一杯だ。
青森の津軽煮干ラーメンを東京で作ること


この一杯を東京駅一番街でなぜ始めたのか?津軽煮干ひらこ屋店主三上さんに聞いてみた。
モノマガねこやま(以下、「ね」) 今回、東京駅一番街、東京ラーメンストリートに出店とのことですが、なぜ出店なさったのですか?
津軽煮干ひらこ屋店主三上さん(以下、「三」) 過去に(2022年10月5日~2023年1月16日)期間限定で出店したことがあり、まずはお客様の反応がとてもよかったこと、もう一度食べたいとの問い合わせが多くありました。そしてその当時ご縁でせたが屋の店主との出会いがあり、今回、常設店を検討した折、お力添えを頂き出店を決めました。
ね 地元の煮干ラーメンをそのまま出しているのですか?
三 はい。麺一玉の量も青森と同じ200g、煮干しも同じものを持ってきています。煮玉子、焼豚に関しても同じレシピで厨房で作り上げてます。
ね 関東向けに味をかえていることはありますか?
三 いいえ。青森そのままのレシピで作ってます。
ね スタッフさんも青森からいらっしゃってるのですか?
三 はい。私(店主三上さん)を含め常駐で3名体制でクオリティを同じにしてあります。
ね 最後に。スープを作るうえで東京(関東)の水は合ってますか?
三 いい質問です。水の違いが微妙にでて、オープン前にせっかく作ったスープの寸胴を廃棄してます。アタリが難しい・・・全体のレシピを少し修正(企業秘密)して、青森と同じ一杯を丹精込めてお出ししてます。
ね 今日は本当に美味しい一杯をありがとうございました。
カップ麺からリアル店舗へ「みそきん」

青森・煮干ラーメンの名店「津軽煮⼲ ひらこ屋」に続き、同日8月7日(木)にオープンした2店舗目は、「ご当地ラーメンチャレンジ」店舗として、動画クリエイター・HIKAKIN氏がつくりあげた味噌ラーメン「みそきん」が、初のリアル店舗として東京駅に登場だ。

僕の下積み時代を支え続けてくれたのはラーメンでした。人生が変わるその日も、ラーメンを⾷べていました。そんな僕が考えた元気の出る⼀杯です。


新潟県妙高市出身。幼少期から親しんできた地元・新潟での思い出を原点に、全国を⾷べ歩きながら研究を重ね、唯⼀無⼆の⼀杯を追求。味噌への深い愛と、自らのこだわりを惜しみなく注ぎ込んだ渾身の味噌ラーメンが満を持して完成。豚⾻と鶏がらを別々に炊き出したWスープと、新潟白味噌をベースにした特製味噌ダレが織りなす、芳醇で奥深い味わいが特徴の「味玉みそきん(税込1380円)」。
スープは、白味噌の柔らかな甘みと、豚骨・鶏ガラの骨太な旨味がちょうどよく重なりあう。鍋で炊き上げられた生姜とニンニクが、香りの立体感を生んでいる。中太のちぢれ麺は、スープをしっかりと絡めながらも、過剰に主張しない。チャーシューは脂身と赤身のバランスが絶妙で、味玉は黄身がとろける寸前の温度で提供される、全てがリアルな一杯だ。

東京駅⼀番街は、2025年4⽉に開業20周年を迎えた。中でも地下1階の「東京ラーメンストリート」は、年間約200万⼈ものひとが集まる⼈気ゾーンとして親しまれているぞ。