「桜えび」や「しらす」「自然薯」「柚子」など静岡の名産品を活かした特別メニューを味わう「日本橋しずおか食堂」。静岡の海の幸、山の幸、堪能してきた!

【静岡市・焼津市】桜えび

2025年11月8日(土)から11月30日(日)までの期間限定で、交流企画「日本橋 しずおか食堂」が開催されている。本企画では、東海道や諸街道で結ばれた「しずおか中部5市2町」(静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、吉田町、川根本町)の特産品を、東海道の起点である東京・日本橋の名店15店に提供。各店舗が静岡の食材を活かした特別メニューを期間限定で販売している。monoWeb編集部では、参加店舗のうち4店(日本橋 神茂、日本橋 蛇の市本店、日本橋だし場 はなれ、日本橋ゆかり)を訪問し、静岡の旬の食材を使った料理をいち早く堪能した。

静岡の美味しい特産品

【静岡市・焼津市】桜えび駿河湾ならではの特産品
駿河湾の特産品として知られる「桜えび」は、日本国内では静岡県焼津市の大井川港と静岡市の由比港のみで漁が許可されている、極めて希少な食材である。

【吉田町】しらす
駿河湾のしらすは、南アルプスから流れ込む豊富なミネラルを含んだ良質なプランクトンを餌に育つ、自然の恵みをたっぷりと受けた海の幸である。

【島田市】ホホホタケ(ハナビラタケ)島田市の新たな特産品
地域の電球メーカー「大井川電機製作所」は、光制御と品質管理の技術を応用し、自然界では希少で「幻のキノコ」とも呼ばれるハナビラタケ(別名:ホホホタケ)の栽培に成功した。

【静岡市】銀杏
料理に彩りを添える「銀杏」は、素揚げやシンプルな塩炒りでその風味を楽しめる秋の味覚。静岡市清水区では、全国に先駆けて9月から出荷が始まり、特に“早出し銀杏”は美しいヒスイ色が特徴で、料亭などでも高い人気を誇っている。

【藤枝市】静岡産オリーブオイル
オリーブの実をひとつひとつ手摘みで収穫し、24時間以内に搾油した国産エキストラバージンオリーブオイル。栽培から収穫、搾油に至るまでのすべての工程を静岡県内で行った、希少な “純静岡産” の逸品である。

【島田市】はちみつ
島田市の養蜂家・シリポッケ農園が、抗生物質を使用せずに飼育したミツバチによって採取した、100%天然の生はちみつ。

【藤枝市】生しいたけ 富富(とむとむ)
貴重な品種として知られるブランドしいたけ「富富(とむとむ)」は、肉厚でジューシー。豊かな香りと凝縮された旨味が特長の逸品。

【牧之原市】自然薯
大茶園で知られる牧之原台地で育まれた自然薯。牧之原市産の自然薯は、皮ごとすりおろしても色が白く、美しく仕上がるのが特長。コシのある粘りと豊かな香りが、料理の味わいを一層引き立てる。

【静岡市】折戸なす 徳川家康公も愛した献上品
「折戸なす」は、家康公をはじめ歴代徳川将軍に献上された記録が残る由緒ある品種。丸みを帯びた形状としっかりとした肉質が特長で、なす本来の濃厚な味わいを堪能できる。

【川根本町】柚子、柚子加工品
南アルプス南部の山麓で育つ名産ゆず。川根本町の茶農家が約40年前から栽培を始めたこのゆずは、高地特有の寒暖差により厚みのある果皮に豊かな香り成分を蓄え、栽培に適した環境の中で育まれている。

【静岡市】トマト(レッドオーレ)
静岡市清水区の三保・駒越地区で栽培されている「レッドオーレ」は、フルーティな甘さと控えめな酸味が特長の中玉トマトで、人気の高い高級ブランド品種だ。

十八代目・井上卓さん
創業は元禄元年(1688年)。三百年以上の歴史を誇る老舗です。
始祖・神崎屋長次郎が関西から江戸に出て、日本橋の現在地に店を構えたのがはじまりとされています。以来、代々にわたり、はんぺんや蒲鉾の製造・販売を手がけてきました。

手取り半ぺん、蒲鉾、おでん種などを手がける老舗の中でも、特に人気なのが、ふわふわの食感が特長の「手取り半ぺん」。今回は、川根本町特産の柚子と大葉を合わせた、職人自慢の逸品「ゆず丸」を試食。爽やかな柚子の香りと風味が広がる「ゆず丸」は、おでん種としてもぴったり。おなじみの「由比の桜えび蔵」とともに、季節の味覚を楽しめる。ほんのり甘みのあるてんぷらは、一度食べ始めたら止まらない美味しさ。静岡の海の幸がしっかりと練り込まれた、こだわりの逸品。

明治22年(1889年)創業の江戸前鮨の老舗。店名は、先代の時代に文豪・志賀直哉によって名づけられたと伝えられています。赤酢のシャリと、伝統的な江戸前の技が光る名店として、長年にわたり多くの食通に親しまれています。

生しらすと生桜えびの軍艦巻


駿河湾特産の桜えびは、秋漁で水揚げされた新鮮な生を軍艦巻に仕立てて提供。吉田町産の生しらすの軍艦巻とともに、江戸前寿司の技を堪能できる逸品だ。鮮度抜群の生しらすと生桜えびは、口の中で相模湾の潮の香りがふわりと広がり、海の恵みを存分に味わえたぞ。

創業320余年の鰹節専門店にんべんが手掛ける、かつお節だしの奥深い旨味を味わえる、一汁三菜スタイルの和ダイニング。

伝統的なかつお節だしを活かした、どこか懐かしい味わいの「古典メニュー」と、かつお節だしに和風以外の要素を組み合わせた創作性あふれる「はなれメニュー」など、多彩な料理を提供しています。

折戸なすと桜えびのだし炊き込みご飯

折戸なすと桜えびのうま味を堪能できる炊き込みご飯。出汁の効いたアツアツご飯は、豊かな風味が口いっぱいに広がる一品。仕上げには、かつおだしを注いでお茶漬けとしても楽しめる二度美味しい、まさに “しずおか食堂” の真骨頂だ。

三代目・野永喜三夫さん
「料理の鉄人 Japan Cup ’02」で総合優勝を果たした実力派。親子三代にわたり宮内庁への出入りを許されてきた、日本料理の老舗です。

静岡市の伝統野菜「折戸なす」は味噌田楽、桜えびは折戸なすや銀杏とかき揚げ、ホホホタケと自然薯は柚子風味の和えもの、最後のデザートは、レッドオーレトマトのジェラート。鉄人が腕を振るう料理は静岡の食材がひかる美味しい一皿ばかりだ。

日本橋エリア、静岡の季節の味が楽しめる名店15店。日本橋界隈散策しながら、美味しい料理探検するのもいいかもしれない! 11月30日(日)までだから急げ!

日本橋 しずおか食堂

  • 昭和‐平成‐令和とグルメからファッション、ペット(猫専門)まで幅広いジャンルの情報誌を手掛ける。現在は、執筆の傍ら全国地域活性化事業の一環で、観光・地方に眠るお宝(ギアもの)ご当地グルメを全国旅取材する日々。趣味は街ネタ散歩とご当地食べ歩き。自宅は猫様の快適部屋を目指し、日々こつこつ猫部屋を造作中!!

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