KEEN(キーン)のお家芸でもあるトレイル&ハイキング用のウォーキングシューズ! ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑102

KEEN 450 ダート

コロナ禍以降、リモートワークやオンラインミーティングが当たり前となり、出社しなくてもいい日があったり、自宅や近くのカフェで仕事をしてもOKだったり。僕も以前よりはオンラインミーティングが増え、ラクになった。ところが、その分、1日の歩数が少なくなり、朝から晩まで椅子に座っていたなんてことも……。健康維持のためにも歩くことは重要だ。ウォーキングが楽しく、そしてラクになるためのシューズであるKEENのWKシリーズが誕生したが、その未舗装路、トレイル向けのアウトソールを持ったのが450ダート。今回は、こちらの偏愛っぷりを語りたい。

私は、KEEN(キーン)の450ダート(フォーハンドレッドフィフティーダート)を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

KEENは2003年に創業した、アメリカのオレゴン州ポートランド発のアウトドア・フットウェアブランド。登山、ウォーキング、キャンプなどで大活躍するサンダル、ブーツ、スニーカーを作っていて、ストリートで映える、紐で編まれたようなデザインのUNEEK(ユニーク)という革新的なサンダルは2014年に登場し、本年は10周年のアニバーサリーイヤー。

環境のことを考えた「地球と人にやさしいツクリカタ」がスローガン

ブランドとして「KEEN EFFECT」というスローガンを掲げていて、かねてより環境のことを考え、素材作りから靴の箱までリサイクルできるモノになっている。また、地球環境保護や災害支援なども積極的に行っていることも周知の通り。

そのKEENが2023年にウォーキングシューズWK400を開発。代表のローリーJr氏がスキーでの骨折を機にやる気を失っていたところに「歩くことの大切さ」(心が癒される、気持ちが明るくなるなど)に気づかされたそう。

フィジカル以外にもストレスが減り、クリエイティブになれることを実感。もっと歩くことが楽しくなるシューズを作りたいということで、物理学者のチーロ フスコ氏に相談。それから歩行に関して科学的な研究を進め、人間の歩行による「曲率」に着目。人は歩いている時に一定のカーブを描いていることがわかった。

フィールドテストで、歩きに最適なプレート、クッショニング、耐久性、フィット性、そして歩き心地を試すこと3年。さまざまな試作品を作成し、1万時間のテストを経て、KEEN.CURVEテクノロジーを搭載したWK400ができた。その曲率を少しだけゆるめたのが450。

WK400、WK450とアスファルトや硬く締まった路面向けのアウトソールであったが、今回はトレイル、砂利道などの未舗装路向けにアレンジしたのがWK450ダート。KEENは元々、ニューポートなどのサンダルやターギーなどのトレッキングシューズといったウォータースポーツやアウトドアフィールドが得意分野なので、今回のダートバージョンは必然と言えるのではないだろうか。

まずはWKシリーズと同様のKEEN.CURVE。曲線を描いたアウトソールはカカトを着くと、コロンと前に転がって、次の足が自然と出ていく感覚はそのまんま。デザインもアウトドアフィールドに合うようなカラーリングをもとに、KEENのKからインスパイアされたデザインをサイドに配置。こちらは通気性と軽さ重視の非防水モデルだが、別にウォータープルーフモデルもある。

土道や泥道でもグリップ力が高いブロックパターン

もうひとつの特長はアウトソールだ。KEEN.ALL-TERRAIN.ラバーアウトソールが土道や泥道でもしっかりグリップしてくれるパターンになっている。間隔も広いので排泥性も高い。こちらもヒールストライクにならないような曲線的なシルエットで、クッション性も高いので、長い時間トレイルを歩いても疲れない仕様になっていて、山だけではなく、公園や土の遊歩道などもグググっとトラクションが効いて、歩いていて楽しかった。とくに下りのトレイルはぐんぐんと進む!

もうひとつの特長は、アッパーの素材。今までのWK400やWK450では使われなかった超高耐摩耗性テキスタイルに。枝や小石などに擦れて破れやすい箇所がすべて耐久性の高いメッシュになっている。

しなかやでありながら、適度に硬いので、アウトドアフィールドでも長く愛用できるだろう。また、上の画像でも分かるように、シューレースの前面にゲイターを取り付けるための切り込みが入ったループを搭載していて、トレイルランや登山用のゲイターを装着できる仕様。ロングトレイルやファストハイクなどで長い距離を歩くときや雨が心配なときはあったほうがいい。(ウォータープルーフモデルの450ダートなら雨のハイキングも完璧!)

KEENのウォーキングシリーズWK400、WK450は街歩きがメインだが、450ダートはオフロードがメインとなるものの、街歩きをしても歩きにくいわけではない。ブロックパターンのアウトソールの減りが早くなる恐れはあるが、ファッションとしてもオシャレなので普段履きにしても悪くない。前回も書いたが、これらのシリーズは歩きやすさを考えられている分厚いアウトソールのおかげで身長が高く見えるのもいいと思っている。これから山やトレイルを歩く予定のある人はぜひゲットしてほしい一足だ!

KEEN 450ダート

価格:2万900円
スペック 
【重量】409g
【ヒールの高さ】43mm
【ドロップ】6mm
【カラー】Light Curry/Orange Pepper(着用カラー)、
Star White/Magnet、
Blue Danube/Absinthe Green

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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