
「ああ、コーヒーが好きでたまらぬ」のタイトルも目を引く最新号・コーヒー特集は、ただ今好評発売中(2月2日発売2-16号)。目玉記事のひとつ「神保町コーヒー座談会」で、数ある名店から神保町で働く人のレコメンド店を、WEB記事でさらに深堀りする。ぜひ足を運んで、多くのコーヒーファンを魅了する、名店の味、香り、インテリアを楽しむ豊かな時間を。
写真/熊谷義久 文/モノ・マガジン編集部
コーヒーの概念を変え、進化を続ける名店
GLITCH COFFEE & ROASTERS(グリッチコーヒーアンドロースターズ)

【DATA】
東京都千代田区神田錦町3-16 香村ビル1F ☎03-5244-5458 営業時間 平日8時~19時 土日9時~19時 不定休 日本のコーヒーカルチャーの旗手のひとり・鈴木清和さんが2015年に創業シングルオリジンにこだわりを持って、世界の豆の個性の素晴らしさを表現するため、浅煎りの最高級のスペシャルティコーヒーを提供している。店長の小野魁途さんを始め、スタッフがお客さんの好みや希望を聞き、豆を選んで丁寧に一杯ずつドリップ。他にない味わいにコーヒーの概念が覆る。コーヒーは一杯1200円程度から多数あり、日によっては4000円を越すものも。
神保町のコーヒーの歴史を変えた店
神保町の古書店街から東側、駿河台下の南側には、ここ10年ほどで洗練されたコーヒー店やカフェが随分と増えた。大人の街に似合う落ち着いた店構えで、ハイレベルで洗練されたコーヒーを提供する店は、新たな街の名物となっている。
その口火を切った店が「GLITCH COFFEE & ROASTERS(グリッチコーヒーアンドロースターズ)」だ。
世界の個性的な豆をオーナーやスタッフが厳選して取り揃え、最高級の浅煎りスペシャルティコーヒーだけを提供しているこの店。普通のコーヒー店とはかなり勝手が違い、お客はズラリと並んだボトルから飲みたいコーヒー豆を選ぶ。その種類は、取材日には15種。朝8時のオープンと同時に取材にお邪魔すると、待ちに待った様子でお客がガラス張りの明るい店内に入ってくる。その日がたまたま休日なのか、近隣住まいと思われる小洒落た人や、訪日客らしきカップルがカウンターの前に並ぶ。
選んだコーヒーの代金を払うと、黒光りする金属とガラス質感が際立つドリップスタンドがいくつも並ぶカウンターで、スタッフが丁寧にハンドドリップする。
カウンターやテーブルから、自分が選んだ豆がドリップされる様子を眺める時間もまた、この店で珈琲を味わう人だけが得られる特別で贅沢な時間だ。外の大通りを行き交う人の群れとは、時間の流れが違う気がする。
丁寧なドリップで生まれる極上のコーヒー



コーヒーは抽出後、空気に触れると寒暖差で香気成分は揮発するが、パラゴンは冷凍室で冷やした金属の玉(アイスロック)にコーヒーが触れることで、寒暖差を抑え、フレーバーを液体に滞留させる。

ドリップは、二種類のコーヒースケールを活用して、投湯量とコーヒーの出来高量を測りつつ行われる。
投湯量を測るためのスケール:HARIO CST-2000-B
出来高量を測るスケール:Heptus MS-R20A
ドリッパー:ORIGAMI AIR M
フィルター:カリタウェーブフィルター KWF-155

コーヒーはカップとサーバーで提供される。注ぎ足して味わう。温度は60℃くらいで、普通のコーヒーを飲んできた人は初め戸惑うが、数口飲めば、この温度だから体験できる香りと味に納得できるだろう。

浅煎りコーヒーは飲み口が薄いカップで飲むと味わいが増すといわれる。この最近の定説を美味さで実感できる。また、この形は香りが滞留し、ふくよかにほころぶフレーバーを堪能するにも向いている。

器は販売もされている。


お客が豆を選ぶ。
豆は、先端の精製方法の嫌気性発酵「アナエロビック」などを採用した「イノベーション」、世界的評価の高い豆の「コンペティション」など独自のカテゴリーがあり、丁寧にレクチャーを受けて飲むことができる。「フルーティーな酸味」「チョコレートのような風味」などわかりやすい特長の説明で選びやすい。贅沢なコーヒー体験だ。




焙煎所は日本橋「GLITCH TOKYO」にあり、週に1種類から3種類は新しい豆が入る。ロット数が少ない貴重な豆が出されることも。
一度「GLITCH COFFEE & ROASTERS(グリッチコーヒー アンド ロースターズ)」に行って、唯一無二の魅力に心酔した人は、人生の中でのコーヒーの価値感と位置付けが変わる。しかも足を運ぶたび、より広く、より豊かに変貌し、そのイノベーションが終わることはないだろう。

神田神保町で働く人が好きなコーヒー店を語り合う「神保町コーヒー座談会」も掲載。
『モノ・マガジン』2-16号(2月2日発売)「コーヒー特集」は大好評発売中!


































