PETZL(ペツル) ティカ

だんだんと日が短くなり、キャンプの時間も夜が楽しくなる季節。テントやタープの設営、シングルバーナーや焚き火を使ったキャンプ料理、インフレータブルのマットレスに寝袋の準備など両手を使うシーンが多いので、この時期は明るいヘッドランプがマスト。夕暮れ前に頭に付けておけば、安心安全にもつながる。自転車キャンプやモーターサイクルキャンプにも最適な軽くて強いヘッドランプPETZLのティカ。今回はこちらの偏愛っぷりを語りたい。
私は、 PETZL(ペツル)のティカを愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?
ペツルは、おもにヘッドランプやヘルメット、クライミング、登山、レスキュー、高所作業などに使われるギア(ハーネスやロープなど)を製造しているフランスの老舗メーカー。現在は、フレンチアルプスに本社がある。職人であったフェルナンド・ペツル氏が、アッセンダー(ロープ登高器)を大量に製造したのが、1968年のこと。その後、「Produits Fernand Petzl(フェルナンド・ペツル製品)」として販売され、1970年にブランドが誕生。登山用品の生産をはじめ、ケイビング用のライトの技術を活かして、1973年に世界初の登山用ヘッドランプを世に送り出した。
ペツルとの出会いはアドベンチャーレース
僕にとってペツルとの出会いは、20年以上前のアドベンチャーレースだった。アドベンチャーレースとは、3人ないし4人(そのうち女性をメンバーに入れなくてはならない)でチームを組み、3日間くらい山の中を走り回ったり、MTBに乗ったり、クライミングをしたり、リバートレッキングをしなくてはならない競技だ。国内外ほとんどのレースにヘッドランプが必携装備になっている。僕はそれまでヘッドランプを使ったことがなかったため、当時、渋谷にあった某アウトドアショップで店員さんにオススメしてもらって、手に入れたのがペツルの製品だった。今のようなLEDが主流ではなかったのでハロゲンタイプのモノで、予備電池を大量にジップロックに入れて持ち運んでいたのを覚えている。確かな技術と信頼性で、レース中は、雨の日も風の日も行く先を照らしてくれた。
それもそのはず、ペツルは、高所作業やレスキューといったプロフェッショナル市場においても、世界をリードしているブランドなのだ。

今年の夏に、ペツルの中でもアウトドア愛好家に大人気の軽量ヘッドランプであるティカがリニューアル。もちろんLEDだ。こちらは単4乾電池(3本使用)だけでなく、別売のリチャージブルバッテリーも使用できるようになっている。(※ティカコアには、はじめから付いている。)
LEDがメインストリームになってからは、以前のように何本も電池をジャラジャラ持ち歩かなくても、数日間の山行や自転車キャンプツーリングなどであれば問題なく使い続けることができるようになった。(※コアバッテリーは単体では5060円で販売している)

リチャージブルバッテリーのコアであれば最大450ルーメン
最大光量は350ルーメン。コアバッテリーを使用した際は450ルーメンまで明るくなる。カタログスペックを追いかけるなら、もっと明るいライトは存在する。しかし、登山やキャンプなどで使う場合は、十分過ぎるくらい。重さは電池使用時94g、コアバッテリー使用時84gと非常に軽量。自転車キャンプや縦走登山などの極力荷物をミニマムにしたいアウトドア旅の際も嵩張らないのがいいのだ。


ティカの4つの特徴
また、ティカの真骨頂は、その配光にある。ワイドな光で足元を照らし、適度なスポットで遠方を見通すことが可能。ペツルが培ってきた技術が生み出す光は、極めて自然で目に優しい。もう一つのポイントは、蓄光リフレクター。ライトを消した後、フェイスプレートの縁がぼんやりと光る。真っ暗なテント内や、ザックの中で、どこにあるかがすぐ分かるのがいい。さらに便利なのが「ロック機能」。スイッチを長押しするだけでロックされ、ザックの中で意図せず点灯し、バッテリーが空になるという致命的なミスを防いでくれる。さらに、白色光の弱モードでは110時間使用でき、赤色光でも60時間点灯し続けてくれるのは安心感につながる。

収納袋がランタンシェードになっている
さらに嬉しいのが収納するときの袋のギミックだ。透けるほど薄くて強靭なリップストップナイロン製で、ランタンシェードの代わりになるのでテント内で室内灯として使えるよう、やさしい光軸にしてくれるのもいい!読書をしたい人にはもってこい。
自転車旅でも、縦走登山でも、夜間セクションのあるトレイルランニングでも、静寂を楽しむキャンプでも、光の魔術師とも言えるペツルのティカがあれば、秋の夜長を楽しめること間違いなし!
ペツル ティカ
| 価格: | 5280円 |
| スペック | |
| 明るさ: | 350 ルーメン(ANSI/PLATO FL 1)コアバッテリーを使えば450ルーメン |
| 重量: | 94g(コアバッテリーを使えば84g) |
| ビームパターン: | ワイド |
| 電源: | 単四アルカリ電池3本(付属)、リチャージャブルバッテリー『コア』(別売) |
| 対応電池: | アルカリ、リチウム、ニッケル水素 |
| 認証: | CE |
| 耐水性能: | IPX4(全天候型) |
| 保証: | 5年 |
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