ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 36
頑強なボディのアウトドア向けエコボトル!Nalgene Bottle



ここ最近でトレンドとなっているのがマイボトルを持った行動だ。われわれ人類が便利な生活とともに抱えてしまった気候変動問題を少しでも食い止めようとするための環境への配慮で、次世代の子どもたちへ、この美しい地球を残すための世界中の課題でもある。そのような大きな目標の第一歩として、長く使えるタフなボトルを持つという試みをしてみてはどうだろうか。今回は、デイリーユースでも、キャンプシーンでも、登山でも愛用者の多い、70年以上の歴史があるnalgeneボトルの偏愛ぶりを語りたい。

私は、nalgeneのボトルを愛している。

なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

nalgene(ナルジェン)は、1949年にニューヨーク州ロチェスターというところで産声をあげた会社で、メスシリンダー、ろうとなどの研究者向けのプラスチック製品を作っている。米国薬局法のClass6となっていて、これは薬剤などが使用できる国際基準だ。

現在でも認定自社工場で素材からパッキングまで生産管理されていて、医療機関だけでなく、アウトドア用、家庭用ボトルも製造しているので、幅広いユーザーに愛されていることでも有名だ。

蓋のねじ山の部分に特徴があり、これが百均などで売っているボトルとの最大の差だ

1番の特徴は蓋の形状にある。飲料による汚染の原因にもなるゴムパッキンがいっさい使われておらず、衛生面で安心して使える。さらに、蓋のねじ山の成形がやや内側に入っている構造で、液漏れを完全ガード。自社工場内でも徹底した液漏れテストを行っており、この手のボトルの品質管理は世界でもトップクラスだ。写真のタイプは蓋を失くさないように本体と連結しているが、蓋が取れるタイプもある。メインとなる素材は、環境にもやさしい法和ポリエステル樹脂を採用している。驚きの機能は、耐熱耐冷温度は100℃~-20℃というレンジの広さであること。温かい飲み物というよりは、熱々の飲み物を入れることもできる。専用の保温保冷バッグやクージーに入れておけば秋冬アウトドアシーンでもばっちり。また、布製のバッグやタオルに入れれば、この時期にはカイロ代わりに手を暖めたり、テントで寝る際の湯たんぽ代わりになるもの嬉しい。寒くて、冷え込む日も、ぬっくぬくで朝を迎えることができる。

500mlのサイズはちょうどペットボトルの飲料も入れられる大きさ
ボトルの後ろには全て数値のメモリが付いている。

もう一つの特徴は、とにかくタフな素材であること。少し高いところから落としても割れる気配もなく、自転車やモーターサイクルの旅など振動が多いときも何ら問題ない。ブランドロゴの裏面には液体の分量がひと目で分かるメモリが付いているので、料理をするとき、米を炊くとき、お茶を入れるときには軽量カップとして使えるのもいい。また、以前アメリカのフロリダ半島を自転車で縦断旅していたときは、休憩で立ち寄ったショップのすべての飲み物がoz(オンス)表記だったが、このボトルを持っていたおかげで、基準値が分かり、非常に役立った。なぜなら、広大な湿地帯の中を走るため、次の町までの距離を逆算して、どのくらいの飲料を持っておけば良いかを把握しておく必要があったからだ。もちろん、隣には世界基準のml(ミリリットル)表記もある。日本でよく流通している500mlのペットボトルの飲料がまるまる収まるサイズのため、こちらに入れ替えれば、すぐにペットボトルをリサイクルに出すことができる。マイボトルを持ち歩くことで環境に役立っていると思えば、誰でも始められるSDGs(持続可能な生活)なのではないだろうか。

モノによってはMade in U,S,Aの文字があるものも。

 私がはじめて目にしたのは、今から20年以上前にアルバイトをしていたアウトドアショップのスタッフが使っていたときだ。その時は、お店のメンバーでよくアドベンチャーレースに出ていて、その内容は2日間ぶっ通しで、トレイルラン、MTB、カヤック、クライミングと様々なアクティビティをして次のセクションへ地図読みをしながら進んでいく過酷なレースのため、エイドステーションでもらう水や山の中の湧き水を汲むために、シームレスに使えるタフなボトルは必要不可欠であった。写真のとおり、底面の形状も倒れにくくなっていて、角が少ないのでアドベンチャーレースのみならず、縦走登山などでパッキングする際もバックパックの中へぐいぐい入れやすい。衣類や調理器具に引っかからずに奥へと突っ込めるのである。

様々なカラー、様々なサイズがある。左から2番目のボトルはアメリカの人気アウトドアショップREIのオリジナル。左の二つはTHE NORTH FACEのオリジナルだ。

また、世界中のアウトドアショップでそのお店オリジナルのナルジェンボトルが売っていることもあるので、貴重なお土産になるのもいい。そのお店のロゴマークが入っていると、思い出が蘇るだけでなく、自分が行った証になるからだ。キズがついたり、ステッカーを貼っていったり、エイジングやオリジナリティを楽しむアイテムとしてもいい。カラーリングも豊富にあり、色付きのものもあればクリアボトルもある。水だけでなく、行動食用にナッツ類やドライフルーツなどを入れておくのもオシャレだ。他にもパスタ用、コーヒー豆用のナルジェンボトルもあるので、家庭用のキッチンを彩るのもいいだろう。

ボトルに向けて光を当てると面白い。

さらに、特殊な使い方としては、夜のキャンプシーンでヘッドランプをこちらのボトルに当てれば、ブルー、レッド、イエローなど雰囲気のある光の色にデコレーションすることができるところも面白い。焚き火の側で読書するなら、ヘッドランプLEDの白い光を頭から外して、こちらのボトルを透かして、間接照明代わりにするのも乙なモノだ。

右の折りたたむタイプのボトルよりも耐久性ははるかに上だ。

nalgene bottle 広口 0.5L Tritan

価格 1760円
サイズ 約500ml(満水容量)
重量 約90g材質
〔本体〕飽和ポリエステル樹脂
〔キャップ〕ポリプロピレン
〔ループ部〕ポリエチレン
耐熱温度
本体/100℃、キャップ/120℃、ループ部/110℃
耐冷温度
本体/-20℃、キャップ・ループ部/0℃
生産国 アメリカ

ホームページ: https://highmount.jp/brands/nalgene/
お問い合わせ:株式会社ハイマウント
お問い合わせページ:https://highmount.jp/contact/

ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 31
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 30
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 29
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 28
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 27

  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

関連記事一覧