ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 27


怪我を予防できるトレイルランニングシューズ

Altra LONE PEAK 5M

 昨年、今年とトレイルランニングのレースが減っているものの、ランニングを始めた人は多いように思う。東京都心では土日の早朝には必ずと言っていいほど走っている人とすれ違う。テレワークやリモートで運動不足の人が増えているので、それを解消するためかもしれない。とはいえ、陸上を真剣にやったことがない人がイキナリ長距離を走ると膝や腰を痛めるケースもある。そんな人にオススメのブランドがAltra(アルトラ)だ。今回は、トレイルランニングシューズの定番シリーズの最新作LONE PEAK5Mの偏愛っぷりを語りたい。

トレイルランニングシューズのテストコースにしている目黒区某所のR公園の遊歩道にて

 私は、Altra(アルトラ )のLONE PEAK5Mを愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

 アルトラは、Golden Harper(ゴールデンハーパー)氏とBrian Beckstead(ブライアン ベックステッド)氏で作ったブランド。2009年に創設と比較的新しいシューズメーカーだ。ユタ州のオーレムが起源だが、現在はコロラド州のデンバーに本部を置いている。

 ハーパー氏は「ランナーズコーナー」というランニングショップを営んでいる親の影響を受け、根っからのランニングナード。ランナーの障害を無くしたいという思いから、大学でバイオメカニクス(運動生理学、生体工学)を学ぶ。そこで、裸足で走った時の歩幅に違いがあることに気づき、かかとからつま先までの傾斜がキツ過ぎると考えた。

 そして、既存のシューズをトースターオーブンで温め、かかと部分を削り、試行錯誤を重ね、地面と水平にして立てるゼロドロップを開発。
 かかとからの着地によって衝撃を与えるヒールストライクを回避することで、怪我をしない走り方ができるようになるという理論だ。

普通のランニングシューズに慣れていると、後傾しているかのような錯覚に陥る。ということは、普段のランニングシューズでいかに前傾し過ぎているかが分かる。これが地面と水平になるゼロドロップだ。

 ゼロドロップは、現在のアルトラのシューズの代名詞になっている。全てのシューズが前傾にならないので、上の画像のように地面にダイレクトに立てるのだ。もう一つの特徴はフットシェイプデザイン。足の力を最大限引き出すため、つま先がやや丸みを帯びていて広くなっている。そうすると、足の指の感覚が研ぎ澄まされ、本来持つ機能(安定感、バランス感覚、地面を掴む感覚など)を活かせるようになる。

 その結果、足底筋膜炎、腸脛靱帯炎などのランナーに起こりうる障害が軽減される。それだけでなく、普段、ビジネスシーンで履かなくてはならない先の細い革靴やパンプスにより、外反母趾になりかけている人にもオススメだ。

 ALTRAのシューズに出会う前までは、アドベンチャーレースやトレイルランのレースで長距離を走った後、かならず足の裏に疲れが残っていたので、土踏まずの部分を指で押してマッサージしていた。マラソンのような長い距離を走った後なら当たり前のことだと思っていたので、なにも気にしていなかった。ところが、ALTRAのシューズを履いてからは足の裏の疲労がほとんど無くなったことに驚いた。それから、一気に虜に。

 どちらかというと長い距離を走るのはそれほど好きじゃなかったが、だんだんと好きになっていった。今ではトレランだけでなく、海外のトライアスロン(アイアンマンハーフまで経験)にもハマっているほどだ。

足先が丸くなっているのが分かるだろう。

 LONE PEAKは、ALTRAでも定番の人気トレイルランニングシューズ。こちらのモデルでざっくり言うと第5世代目ということになる。(正確には0.5刻みのモデルもあるが)僕が履いてきたのはLONE PEAK1.5からで、歴代で1番好きだったのはLONE PEAK2.0のポーラテックネオシェルだった。雨の日でも気にせず履けて、履き心地もよく、数々のトレイルレースや里山を走った。

こちらがハワイのマヌアの滝を走り回っていた時の写真。LONEPEAK2.0Mのポーラテックネオシェル。走っているのでブレている。

 今回の5Mは、それ以来のお気に入りとなった。今までのLONEPEAKの中でもダントツに履き心地がいい。ここ最近のALTRA製品に搭載しているALTRA EGO(アルトライーゴー)というミッドソール(中間材)が入っていて、反発も強過ぎず、だからといって弱過ぎず。また、この素材が入ることで耐久性がアップしているとのこと。(買ったばかりなので、これから履きこんでいって、しばらく経ってからまた耐久性を見てみる予定。)

 かかとの部分には、アウトソールがベロのように出ていて、下り坂でズルッと滑るのを防いでくれる機能だ。日本のような急峻な登り下りがある山道には最適である。

かかとよりもさらに後に伸びているベロ形状のアウトソール。これが下りの泥道でもグリップしてくれるので滑らない。

 ALTRAはトレイル専用のシューズメーカーというわけではなく、ランニングシューズ全般のラインナップがある。
ランニング雑誌『RUNNERS WORLD』の中で編集者が選ぶEditors Award(全米ナンバー1)に選出されたロードのモデルなどもオススメなので、オンロードが好きな人はホームページでチェックしてみてほしい。

 話は変わるが、トレイルランニングとランニングシューズの1番の違いは、アウトソール(靴底のパターン)だ。自転車のタイヤなどを想像してもらうといい。ロードバイクのタイヤはツルツルで、マウンテンバイクのタイヤは凸凹になっている。
 こちらのLONEPEAK5は1番上の画像を見ると分かるが、Trail Claw(爪という意味)というオレンジ色の部分のコンパウンドが硬め。母指球あたりに配列していて、無意識にステップすると設置する箇所。硬くすることで耐久性がアップ。
それ以外のベージュの部分が柔らかくて粘りのある素材になっているので、泥道でもグリップする。
 公園などの土道で走ってみるときっと感動するだろう。

 こちらはカラーリングもアウトドアらしい落ち着いたベージュになっているので、派手なカラーリングが苦手な人にも受け入れられそう。(他にもカラーラインナップあり。)

 ぜひ、今夏はLONEPEAK5Mを履いて、山、公園、河原と涼しい林間の中へ走り出そう!

幅の広いアウトソールは安定感があり、Trail Clawがあることで前進する力をスポイルさせない。
トレイルランニングシューズでよくありがちなつま先部分の剥がれに対応しているのもいい。
いつもシューグーで直していたので。耐久力が想像できる。
自然に馴染むデザイン。

ローンピーク5エム

ALTRA LONE PEAK 5 M


Color
・Khaki
・Lime/Black
・Blue/Lime
(Wide型:通常より幅広)

¥17,600

重量 :318g(US9.5 / 27.5cm)
インソール :5 mmコンターフットベッド
ミッドソール :ALTRA EGO™、StoneGuard™
アウトソール :TrailClaw™付きMaxTrac™ラバー
スタックハイト :25 mm
アッパー :耐久性のある速乾性エアメッシュ

ホームページ https://altrafootwear.jp/
問い合わせ https://altrafootwear.jp/contact

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山下晃和(akikazu yamashita)
  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net