
2026年4月30日現在、最新号は980号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと20号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。
※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが30号の表紙です。今回は「特集 ’85スキーカタログ」で紹介してるカベールのスキーブーツがメイン。「“履く” というよりも、“包む” 感覚のラッピング・ブーツ」だそうです。
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表紙をめくって、ふたつ目の広告はKENWOODのパーソナル無線ブランド「PASOX」のハンディータイプ・パーソナルトランシーバー「PRC-3」です。25号でもこのトランシーバーの広告を紹介してますが、そのときはバードウォッチャーの皆さんが並んでらっしゃいました。今回は釣り人の皆さんです。
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目次です。右ページの広告は、ホームパーソナルコンピュータ対応ロボット、ELEHOBBYの「MSX•WIZARD MV-9505」。
どんなロボットかといいますと「MOVIT進化論の第2ステップ、MV-9505/ウイザードは、 MSX パーソナルコンピュータと連動して動作させるMSX対応のロボットです。本機に付属されている、ROM/RAMカートリッジをコンピュータに差し込んでロボットの動作のデータを書き込んだあと、そのカートリッジを本体に装着すれば、ロボットはデータ通りに作動します。」ということらしいです。
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で、今号も記事の初っ端は「LINE••UP」。9ページで8アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、
★ローラースケートに新風を送る “マジックスティック”
★ハイテック・デザインのロングトール・ライト登場
★リコーのXR-Pはハイテクノロジーなカメラだ!
★夜空を切り裂く光の束・・・320万燭光のミニノバライト
★絵の具のチューブがボールペン “メタルマーカー”
★痴漢・暴漢を撃退する護身用スプレーが上陸したぞ
★エマージェンシー・カラーの米軍放出ラジオ・ブイ
★4輪駆動! あのラガーにパワフルなターボが搭載
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「本物だけにしか味わえない感覚を楽しむ・・・!!」と題して、カラー見開きで、世界初の鉛筆削りを開発したDUX(ダックス)のシャープナーと、1922年創業のLäufer(ロイファー)の消しゴムを紹介してます。どちらもドイツの老舗文具ブランドです。
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カラー4ページ構成の「現代インダストリアルデザイン学——märklin」。1859年にドイツのゲッピンゲンで創業したメルクリンという玩具会社を紹介してます。メルクリン社を知らない人のために、記事の一部を抜粋しときます。
「ここに紹介する “メルクリン・ミニクラブ” は、1972年に発表された、世界で一番小さく精緻なモデルである。レール幅6.5 ㎜、すべての車輛は指先でつまみ上げられるほどの小ささである。まさに時計よりも精密だと世界中に言わせた妙はここにある。小さいだけならば、もっと小さくできる。この小ささに、実車のディテイールを忠実にイメージ・メイクし、精密に走るというところに価値がある。」
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カラー見開きの「海外通販ピックアップ」で紹介しているのは、ワインに関するグッズあれこれを扱う「Wine Ambiance Catalogue」。並んでるアイテムはモダンな感じではなく、結構デコラティブ。そういうのがウケる時代だったんでしょうね。
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「OVERSEAS NEW-PRODUCTS NEWS」でピックアップするのは、「ヘリコプターにトラックいっぱい詰めて、ほらヘリトラックだ」という記事。
「ある日、担当編集者のI氏が、いつもとは違って四角い顔をしてこう言った。〈例の毎度おなじみ資料なしシンドロームですが、あれは1ヵ月に1件というわけにはいかないでしょうか〉〈でも、ホントに資料がないんだぜ。売っている本人の所になくて、世界中のいったいどこに新製品のニュースソースがありましょうや、えっ?〉〈しかし1ヵ月に2件というのはどうも・・・〉〈そうだよね。私も強くそう思うよ。でも例えばこの “ヘリトラック” というの見てよ。これ英文で、見出しも入れてたった13語よ。“ヘリトラックはどこにでも着陸可能。発展途上国の輸送機としてご便利” というだけよ。写真を見ても、左右にローターシステム4基で、トラックを丸ごと飲みこむスペースがあって、滑走路は不必要らしい、ということしかわからないでしょう〉〈ハイ、僕がみんな悪いんです。 僕のせいなのです〉で、こうなりました。」
資料もなく原稿を書くというのは、実に大変なことなんだなぁということがよくわかる記事です。っていうか、資料ないのに記事にすんな。
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「WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」では「出たよ出ました本もののプラスティック製エンジン」という記事を紹介します。
「なにやら真剣な表情のこのおっさん。コレステロールか中性脂肪の心配でもしているのかと思ったが、そうでもないらしい。なにぶんデータ不足で詳しい事情はわからぬが、おっさんはニュージャージーのモリモータ・リサーチ社の社長さんで、名前はマシュー・ホルツバーグということが判かった。そのホルツバーグ社長が右手を掛けているのが、自社で研究開発に成功したプラスティック製エンジン。やや、 ついにやりましたね、アメリカでプラスティック製、日本ではセラミック・エンジンとは、なんとなくお国柄を反映したようでおもろいですなァ、などと無駄口たたいているのはデータ不足と無責任なレイアウトのせい。重量80kg、容量318CV、回転数毎分9500まで。省エネ、 耐久性にくわえて減音効果も抜群と3拍子そろえたセールス・ポイントはあるのだが、具体的にどのていどの燃費向上、耐久性あるいは静かさかといったことは残念ながら不明。それにどこからどこまでがプラスティックであるのかないのか、ちょいと見た目にはわかりませんですよネー。ところでアメリカでは、あらゆる物質をプラスティック・コーティングできる技術が開発されたとの情報もあり、第2のプラスティック全盛期を迎えることになりそうな気配もちらほら・・・・・・。」
で、これホントの話のようで、「モリモータ・リサーチ社」→「ポリモータ・リサーチ社」、「マシュー・ホルツバーグ」→「マティ・ホルツバーグ」が正しいようです。
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モノクロ2ページ構成の「近未来の商品ページ」。今回は「海のロバ、シー・ドンキー君は、進化を目撃する!?」です。
リードには「シー・ドンキーは海のロバ。メキシコの海辺に住んでる陽気なノンキ者。 日がな一日、昼寝ばっかり。おかげで、仲間はみんな陸に上がったのに、シー・ドンキーは水の中。4本足のくせに、エラ呼吸でスイスイスイ。でも、君の指導さえうまく行けば、シー・ドンキーだって進化できる。チャンスは5%。成功した全員に『恐竜戦争』ジオラマ、プレゼント。」とあります。元ネタはシーモンキーですね。育てても猿にはなりませんけど。
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「My Novelty」はカラー3ページ構成。今回紹介しているのは「サントリーオープンコレクション」の’84-’85秋冬ベストコレクション。サントリーオープンとは、1973〜2007年まで行われていた日本の男子プロゴルフトーナメントのこと。
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カラー6ページ構成の「SCOOTER COLLECTION 今、スクーターをメニューする」。ギッチリとスクーターを紹介してますが、特にホンダさんのは、この頃になるとスペースシップ風味なデザインが増えてきてるようです。でも、1979〜1980年に日本テレビ系列で放送されていた松田優作主演の「探偵物語」をリアルタイムで観ていた世代にとっては、スクーターといえば、やっぱりベスパ。しかも白です。
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「本物だから選ばれる・・・・・・新石器人へ」というタイトルで、カラー見開き。なんのことだかよくわからない実に80年代風なコピーですが、UCCのコーヒー豆の紹介です。本文はこう締めくくってます。
「まあ、御客人のウケはともかく、キミ自身は、自分の好みのコーヒーを自分で満足できるようにいれ、悠々と啜っていれば最高。ナルシストだキザだなどといわれようが聞く耳持たず、ひたすらコーヒーを啜りあげる。これこそが、新石器人にふさわしい、絶対にカッコイイ、ライフスタイルなのだ。」
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そして、「特集 ’85スキーカタログ 『雪を愉しむ』チャンピオンスポーツ!」です。カラー16ページ構成。スキー板、スキーブーツ、スキーウェアがこれでもかってくらいギッチリ紹介されてますが、スノーボードはまだ載ってません。スノボが日本で本格的に流行り始めたのは90年代に入ってからのこと。
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続きまして、モノクロ16ページで「特集 ヨーロッパの家庭雑貨 ヨーロピアンにスキンシップ」。「今回、ここで紹介するのは、現在、ロンドン、パリ、ハンブルグ、ジュッセルドルフ、ミラノ、ブラッセル、およびストックホルムの各都市に住んでいる日本人の主婦350人にアンケートをとり、実際の生活を通して非常に便利、または、たいへん優れている・・・などの赤マル、花マルがつけられた、 ヨーロッパの家庭雑貨だ。実際、そのアンケートの結果では、推薦を受けた商品がなんと1200点にものぼったが、とくにその中から優れた日用品、台所用品を紹介することにしてみた。」という感じの記事になってます。
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表4の広告はトヨタの「新スターレット」です。
バックの写真の向かって右の男性は、チャールズ・チャップリン、ハロルド・ロイドと並び「世界の三大喜劇王」と呼ばれるバスター・キートンです。なんだって、キートンさんが登場してるのか。それはサイレント映画時代の喜劇王キートンのスピーディーなスタント映像と、スターレットのキャッチコピーである「かッとび」がリンクしてワケです。
TVCMでは 藤山一郎の楽曲「丘を越えて」をBGMにスターレットがかっ飛んで、キートンの過去の映画映像が時折挿入されたました。懐かしいなぁ。
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では、次回の昭和60年1月(31号)をお楽しみに!

































