monoという名のタイムマシン 昭和60年3月のモノ・マガジン(33号)

2026年5月14日現在、最新号は982号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと18号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが33号の表紙です。「LINE••UP」に登場する「ハンドメイドのウッド・エアクラフトGBレーサー。木で本物の飛行機を復元した芸術品である」。で、周りには「特集 男のツールカタログ」で紹介されているいろんなツールが散らばってます。

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表紙をめくって、ふたつ目の広告は赤井電気(AKAI)のハイファイビデオデッキ「Hi-Fi X10」。かつては「チューナーはトリオ、アンプはサンスイ、テープデッキならAKAI」なんてことが言われてました。

キャッチコピーは「ハイファイにも人格がある。」。実に80年代っぽい。続く文章も以下に引用しときます。

Hi-Fiは、人間の正しい本能だと思う。みんながいい音、美しい映像を求めている。この欲望を充たすのが、新登場AKAIのHi-FiビデオX10だ。オーディオ感覚の精悍なマスク、音に対するプライドがある。ヤワじゃない。ダイナミックレンジ80dB以上、SN比の向上、4ヘッドの搭載など、原音に肉迫するサウンドが楽しめる。この究極の音を求めるAKAIの技術と姿勢が、Hi-Fiビデオに人格を与えた。しかもAKAIは、このすぐれた音質だけでは満足しなかった。ビデオは使いやすくなくてはならない。そこで開発されたのがインターアクティブ・モニター・システムだ。4週間8プログラムを番組予約、これがTVスクリーンに表示される。またTV番組とFM放送を連続して留守録ができる画期的なプログラマブルEXT.セレクター機構、手軽にできるリモコン操作など、高品質のHi-Fiビデオも、ここまでつきあいやすい道具になった。Hi-FiX10、このインパクトに、いまAV時代の洗礼を受けた僕らの本能が目を覚ます。Akai-Creative At Heart.

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目次です。で、右ページはSEIKOの「ムーンフェイズ クロノグラフ」(型番:SJH010/キャリバー:7A48-7000)。ページの右上に

休前明月光
疑是地上霜
舉頭望明月
低頭思故鄉

という字が並んでるんですが、下にキャプションで「船乗りが、長い航海の日数を指折り数えるために眺めた月。科学がその姿を解明しようとも、その存在の大きさは、少しも変わることがない。人間と月。」とあるんで、こんな感じのことを表してるんでしょう。

で、その下にケイ囲いで「セイコーのムーンフェイス」ってあるんですよ。「フェイズ」じゃなくて「フェイス」なんです。たぶん洒落てるんですね。なんとも芸が細かいですね。

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で、今号も記事の初っ端は「LINE••UP」。14ページで14アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、

★口から吐く煙までは関知できません画期的吸煙灰皿
★貴方の部屋をセンスアップするグラス・ライト登場
★アンティークなインテリアとしても最高のトランク
★苦労せずして彼女に触れるニューゲーム “指ずもう”
★現代人最後の宗教 “健康” の小道具、マキシパワー
★イヌ、ネコ、ブタ、ヒヨコの音楽会 “ぴあの動物園”
★ニューソアラにマルチビジョン搭載車が追加された
★エアバンドもKYOIもFENも聞けちゃうラジオ
★ジーンズ姿で持てる6色そろったアタッシュケース
★フューチャー・ステーショナリーを予感するハサミ
★NASAも使っているサバイバル用シグナルミラー
★飛行機乗りの夢を感じるウッド・エア・クラフト
★ダイバー・ウォッチを卒業したらこのウォッチを!
★聴覚のみならず、視覚もあわせて音を感じるテレビ

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WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」では「遠からんものは音に聞けわれこそはマッド・チャーリーなリ!」という記事を紹介します。

「えーエ、ちょいと出ましたロボット野郎は、四角四面のお部屋の中でェー “マッド・チャーリー” のその名にふさわしく、黒帯相手にエイッヤーッターッと無頼流の空手師範に早替わり。黒いパッドの急所に必殺空手攻撃をくわえると、たちまちマッド・チャーリ一報復してくる仕掛けになっている。たとえば水月にしたたかな突きを入れると、四本の腕のどれかがさっと殴りかかってくるか、左右いずれかの脚が蹴り返してくるのだ。(改行)ニュージャージー州はサマービルの住人、録音スタジオ経営でロクをはむユージン・ビシオーネなるご仁、趣味の空手に凝ったのはいいが誰も相手になってくれないので、5年前に “空手ロボット” の製作を思いたち、最近やっと完成したのが身長6フィート、体重不明のマッド・チャーリー。(改行)『こいつならいつなんどきでも、嫌な顔ひとつしないで相手をしてくれるし、ぜんぜんタフだから絶対に泣きごとは言わない。まったくかわいいやつですよ』と生みの親らしくビシオーネ×段は目を細める。これ世界中の空手道場に売れそうだが、開発費に5000$がところを費やしているそうで、目下量産態勢はなし。」

空手といえば、片眉を剃って山籠りしたり、人差し指と親指で10円玉をひん曲げる極真会館の創始者、大山倍達さんを思い浮かべてしまう年代なんですが、何の気なしにAI検索したら「大山倍達 vs マッド・チャーリー」についての情報が出てきちゃったんでビックリです。大山倍達さん、一撃でマッド・チャーリーを破壊しちゃったらしいと伝えられてるようです。すごいなぁ。

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GOODS OF NEAR FUTURE 近未来商品のページ」は「キャベツ畑の機械ベビー育成要求型万能ロボット」を紹介してます。リードを引用しときます。

「ひとり暮らしがさびしい貴方、子供のいない御夫婦おふたり。時計じかけの赤ん坊はいかがですか? 機能は万全、でも、まだ、その使い方を知りません。光フロッピーの大容量メモリーと電子頭脳はすべて白紙。そこにオリジナルの『人格』を書きこむのは、母親である貴方、父親である貴方。さあ、キャベツ畑のロボットで、子育てに挑戦しませんか?」

元ネタは80年代にアメリカで社会現象を起こし、世界中で大ブームとなった「キャベツ畑人形」。この人形、あんまり可愛くないんで、なんでブームになったのか首を傾げる人も多かったような。

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カラー7ページ構成の「特集 エンジョイティータイム」。紅茶、フレーバー・ティー、ハーブ・ティー、プーリー茶、ジャスミンティー、ウーロン茶、プラスいろんな茶器をギュギュッと詰め込んでます。

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フィオルッチ・タイム・カタログ」はカラー4ページ構成。イタリア・ミラノ発祥のファッションブランド「フィオルッチ(FIORUCCI)」のポップな時計だけを集めて紹介してます。なんだかスウォッチみたいですね。

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メインの特集が、カラー16ページ構成の「’85 Mens Tool Catalog 男のツールカタログ」。切り抜きを多用した楽しいレイアウトなんで、全ページアップしときました。写植の時代に大変な労力、頭が下がります。

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特集 漢方薬 What is KANPOUYAKU?」は、モノクロ16ページ構成。漢方を処方してもらってる病院で、お医者さんに「おいしいですか?」と訊かれたことがあって、なんのことかと思ったら漢方薬は味も大事で、おいしく感じる方が効きがいいような感じのことを説明されたことがあるんだけれど、うろ覚えですみません。

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最後に紹介するのがモノクロ7ページ構成の「永遠のヒーロー 懐かしの怪獣グッズ」。どうでもいい話ですけど、子どもの頃、ゴジラ派とガメラ派に分かれてどっちがカッコいいか論争というか、言い争いしてましたね。ガメラ派の方が少しマニアックな印象がありましたけど。平成3部作が出てきた時に、飛び上がって喜んでたガメラ派の大人が大勢いたんです。

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では、次回の昭和60年4月(34号)をお楽しみに!

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