monoという名のタイムマシン 昭和60年4月のモノ・マガジン(34号)

2026年6月7日現在、最新号は983号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと17号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが34号の表紙です。左下にあるのは「LINE••UP」に登場するフランスのSUFAM(Société Universelle de Fabrication d’Appareils Ménagers)社製「ジャイロフラッシュ」。「ライト底部にあるリングに指を入れて思いっきり引っ張れば内部の発電機が回ってライトがつく。ジャイロ効果があるのでかなりの時間消えることはない」という人力発電ライトです。

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表紙をめくって、ふたつ目の広告はファーバーカステルジャパンのテクニカルドローイングペン(製図ペン)「TG1」シリーズ。キャッチコピーは「『神の力』宿る。」。水滴がついたチューリップの蕾の上に水平にペンが。どういうイメージなんでしょうか?

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目次です。で、右ページの広告はトンボ鉛筆の「MONO BALL」。名前が名前だけに、モノ・マガジンとは非常に相性がよろしいワケです。モデルは相楽ハル子(現・相楽晴子)さん。相楽さんは、この号の発刊より少しあとの1987年、マニアックなサブカルチャーを取り扱う深夜番組「深夜秘宝館」でMCを務めてました。相方は奇怪なマスクを被ったおじさん、Dr.シーゲル・バーチー。声を声優の千葉繁さんが演じてました。

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で、今号も記事の初っ端は「LINE••UP」。12ページで11アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、

★お上も黙認!? 気分はいきなり天国へ舞うの万華鏡
★これが本場のサバイバルキット。持つならこれだ
★ビデオ維新! 待ちこがれたぞ、8ミリビデオ
★カモフラージュ症候群は、ついにポットまできた
★ひとめでアルコール量がわかる健康テスター登場
★電池不要の画期的懐中電灯。頼りは自分の力だけ
★なぜか南極にいるはずのペンギンがここにいるの
★アラビアンナイト感覚のエジプト製タピストリー
★ちょっと見ポルシェ356。実はビートルの改造車
★最後のスーパーソフトエアライフル。今しかない
★ビジュアル・サウンド・ライフを演出するスピーカー

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カラー見開きの「Gadget(ガジェット)感覚のおもしろさ なんとも愉快なキクショナリー」。ディクショナリーを模ったヘッドフォンステレオだから「キクショナリー」。缶コーヒーでお馴染み、UCCのプレゼントキャンペーンで登場しました。「これ欲しかった〜」と懐かしむ人も結構いるんじゃないでしょうか。抽選で毎週1000名にプレゼントって書いてあるんですけど、結構豪勢な感じがしますよね。いい時代です。

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「海外通販ピックアップ」は、子どものためのオモチャや身の回りのモノを集めたカタログ「Just for Kids!」。メールオーダーでこんなオモチャが送られてきたら、当時の子どもたちは飛び上がって喜んでたんじゃないかと想像するワケです。

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OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」の記事を紹介する前に、最初の見開きの右ページの一部が白い紙で覆われているのが気になりますよね。気にしない人もいるかもしれませんが、一応説明しときますと、モノ・ショップの通販のオーダーシートです。

で、記事の方は「DIGITAL DATA TRANSTORTATION THROUGH CAR-RADIO カーラジオでデジタル・データを受発信する」をピックアップ。

「ちょっと前なら〈いやあ、道路が混んじゃって。連絡できなかったの。車の中だったもんで〉などという言いわけが通用したのだ。あのころはよかった、牧歌的で。(改行)自動車電話が普及して、これはいよいよヤバクなってきたと思ったら、今度はこれだ。カーラジオを通して、どんどんとデジタル・データが送られてきて、それがカタカタとプリント・アウトされる(上)。それだけではなく、 キーボード付きの発信機もラジオにくっつけて、デジタル信号にして情報を送ることができる。ラッシュであろうがフェリーの中であろうが、仕事は向こうからやって来る。(改行)これを考えたのがあの広大な国土で優雅に暮らすオーストラリア人だというのだから、世の中は世紀末に向っているらしい。日本での代理店も求めている。どうしよう。」

スマートフォンにたどり着くまでに、いろんな道筋があったんですねぇ。この先、通信機器はどんなふうになっちゃうんでしょうか?

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WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」では「カラーがキミの血圧を高くもすれば低くもするのだ」という記事を紹介します。

「色が人間にある程度の影響を及ぼすことは周知のことだが、それがどうしてかとか、どのように影響するのかという段になると、色彩心理学者の話を聞いてもよくわからない。(改行)が、いまイギリスの医学会一部が注目しているテオ・ジムベルなるご仁の “カラー・セラピー” は、なんとなく思い当るフシもあるので面白い。(改行)この超常能力の持主のようなジムベル先生、得意中の得意は色による偏頭痛の治療と、なんとなんと癌も退治するとのこと。(改行)グローセスタシャイアー郊外のアヴニングに住む大先生のクリニックを訪れると、カラー診断をしてくれる。そのカルテともいうべきものが写真のステージ・リポート。人体の背柱と被験者の十二官(このへんが超常能力的)と並べ、中指で患者の背柱をなぞって色を探る。その色のバランスから体調を診断するというのだ。こうして腎臓の弱い人には黄色をすすめ、血圧の低い人には赤い服を着るようにすすめる。 逆に高血圧に悩む人はブルーの照明で心を静めることも教えてくれる。(改行)大先生によると人体に好影響を与えるのはブルーで、田舎の人は青空の影響でのんびりとした気質になりそうだ。 また、ディスコではレッドを基調にサイケデリックな照明で、その色彩効果で若者が狂ったように踊るのだそうだ。(改行)大先生の説では色に代表されるエネルギーの波長が大脳でキャッチされ、これがアドレナリンの流量を調節して、体内の化学現象をコントロールするとのこと。なんとなくわかるような、わからないような話でゴメン。」

書かれている内容は文中にもある通りちょっとオカルトがかってますね。ところで、「世界で最も嫌われてる(醜い)色」というのがあるようで、世界的な色彩のリーディングカンパニー、パントン社(Pantone)の「PANTONE 448 C」がそれ。下の色です。

 

好きも嫌いも人それぞれなんですけどね。

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モノクロ2ページの「生き残るためのシティーサバイバル術」。その1回目は「サバイバルの第一歩 まずは家の診断から」です。「最近、テレビや雑誌でサバイバルに関する特集が多くなった。 しかし、それらのほとんどが興味本位のものでしかなく、安隠に日々を過ごすわれわれには、大した危機感も与えない。サバイバルの非常事態はそこまで来てるというのに・・・。」という感じで、防災のことをきちんと考えてます。

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カラー7ページ構成の「FOR YOUR GROOMING “男の洒落モノ考”」。「男にも美しさがある。『ベニスに死す』の美少年のような中性的な美しさ、汗流すスポーツマンのたくましさ、そしてギリシアの神々も美しかった。しかしすべからく男は身も心も潔くあってほしい。そこから男の美が生まれでる。」というワケで、グルーミンググッズを紹介してます。

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カラー20ページ構成の「特集 STATIONERY-CATALOG 文房具」。「ワープロ・トコトコ、ハサミ・ソクソク、カッター・シュイシュイ、消しゴム・クイクイ。書いたり、消したり、切ったり、貼ったり、人間はなんでこんなこと、するのか。御苦労なハナシなんだが、これがまた、なんとも気持ちいいのだ。シュワッと切れるハサミ。スルスルと書けるペンを見つけると、なんの用もないのにシュワシュワ、スルスル、やってみたくなるのはどうしてなのか。しっくりと手になじむ感覚、機能からくる完成されたフォルム。いつまで使っても、ソクソクとうれしくなるデザイン、カラー。そして、ときは春。なにはなくても、デスクの上のステイショナリー、新しくしてみては。ノートもダイアリーも、あれこれ書いてみたくなる不思議なグッズ。編集部が総力あげて、ひっかき集めたペンの山、カッターの山、消しゴムの山。その他もろもろ、ここに広げて、お見せしようという次第。どれをとってもベスト・オヴ・ベスト。ポケットの中の100円玉で、買えるものから、ヨーロッパ高級ブランド品・プラチナ張りまであるけれど見るだけで楽しく、買ってみればなお楽しく使えばほほもゆるむこと、請合い。さー、ステイショナリ―達と一緒に遊ぼう!」というリードの調子にあわせて、切り抜きを多用した楽しいレイアウトでまとまってます。

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続いて、モノクロ15ページ構成「文房具いろはカルタ」。カルタみたいなレイアウトの文具解説で、先の特集をサポートしてます。

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さらに、モノクロ5ページ構成「特集 Electronic Stationery 電子文房具」で〆。ワープロとタイプライターを紹介してます。

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モノクロ7ページ構成の「料理大好き、お父さんに捧げる『主夫の友』」では、当時の最新調理グッズを紹介してるんですが、当時の最新とい言いつつ今見ても結構楽しいラインナップ。

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表4の広告はトヨタの「新スターレット」。30号でも表4を飾ってましたが、今号では別バージョンのレイアウトで登場しました。

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では、次回の昭和60年5月(35号)をお楽しみに!

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