
2026年4月14日現在、最新号は979号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと21号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。
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ハイ、これが29号の表紙です。今回は「特集 カモフラ・グッズ」で紹介してるアイテムがいくつか並んでます。真ん中のタウンジャケットはエディ・バウアーの「カモ・オールパーパス・ジャケット」、右下のがコンバースの「キャンバス・オールスター・ハイ・カモフラージュ」です。その上にあるケチャップの瓶みたいのが、「LINE••UP」で紹介してる、名優ポール・ニューマン家秘伝のスパゲティ・ソース。「オペラ座近くの小粋なカフェテラスで食べているような気分にさせてくれる」味わいだそうです。
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表紙を開いてひとつ目の広告は、SUZUKIのスクーター「Love THREE」。モデルをしているのは、80年代に活躍した「一世風靡セピア」の面々。メンバーには小木茂光さん、哀川翔さん、柳葉敏郎さんなどなど、すごい方達がいらっしゃいました。ソイヤ!
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目次です。右ページの広告は、SEIKOの「セイコースポーツ」。3度目の登場です。当時、ものすご〜く人気があったということがよ〜くわかります。
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で、今号も記事の初っ端は「LINE••UP」。11ページで10アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、
★アメリカのサバイバリスト達を満足させた新型ツール
★未来的なフォルムの置時計2点を御紹介しましょう
★興奮さめやらぬLAオリンピックの公式ポスターだ
★ポールニューマン家秘伝の味が遂に日本へ上陸した
★女子マラソンの優勝者 “ベノイト” が着ていたウェア
★シティサバイバルのためのビル脱出用ロープがこれ
★アンティックなエジソンライトで秋の夜長を楽しむ
★モノマガ探険隊がLAで見つけた本当に涼しい帽子
★イタリアのデザイナーもビックリのアメリカンバッグ
★アロマパックで美味しさいつまでものUCCコーヒー
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前号に引き続き、1984年8月30日、銀座・松坂屋別館(2012年8月末に閉館)1Fにモノ・マガジン編集部の直営店「モノ・ショップ」オープンのお知らせと、店舗に並ぶモノの中から見繕った「今月の面白グッズ27」。ガジェット感たっぷりの面白グッズが並んでます。
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カラー6ページ構成の「PORSCHE DESIGN ポルシェであること。それが誇り」では、当時、世界でスーパー・デザイナーと呼ばれたうちのひとり、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェさん(ポルシェ・911のデザインにも携わった人)が創業したポルシェデザインのアイテムを紹介してます。ちなみに、当時、他のスーパー・デザイナーは、ルイジ・コラーニさん、ジョルジェット・ジウジアーロさん、エットレ・ソットサスさんなどがいらっしゃいました。
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「OVERSEAS NEW-PRODUCTS NEWS」でピックアップするのは、「ホテルの電力費節減策。でも何とかして自分の部屋用にできないかな?」という記事。
「オーストラリアのエコトロニク社製のもの。〈あっ、知ってる知ってる〉と手をたたいた人は、東京・新宿区の事情に明るい人であろう。モノマガ編集部からも歩いて行けるWホテルには、早くもこのシステムが採用されているのだ。つまり、ルーム・キーがその部屋全体の電源コントロールのスイッチになっていて、客が室内にいる時だけ電力が消費される、という新システム。じゃあ暗闇で手さぐりかというと、そこはうまくできている。仕掛けが知りたくば、Wホテルへ行ってみて。(改行)おかげで、使用量は30%節約できるそうだ。オーストラリアのパース市内の3ホテルをはじめ、ホテルラッシュが続くシンガポールでも、某大ホテルが1000個発注した。名づけて〈エナジー・タグ・システム〉。これで外出中に部屋がビンビンに冷えていたりとか、火事の心配もかなり減ってくれるだろう。嬉しい発明器だ。」
今となっては多くのホテルが採用してる感じのシステムなんですが、当時はまだまだ珍しかったんですね。そこに目をつけた編集部も偉いと思うんですが、どうでしょうか。
で、こないだ都内のホテルに取材に行ったら、部屋はもちろんエレベーターでもカードキーを当てるんですよ。セキュリティー上、自分が泊まるフロアにしか降りられない仕組みになってるんですよ。もう、何十年も都内で泊まることなんてなかったもんで、最近はこんなふうになりつつあるんだと感心してしましました。
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「WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」では「執念で30年間守り続けたローソクの火」という記事を紹介します。
「このおばはん、30年前のハタチの青春時代は、壁の写真のように大層な美女でありました。その青春時代のある日、デートをしたボーイフレンドの訪問を自宅で待ちわびている最中に、とつじょ停電とあいなったのであります。心優しき彼女は、たずねてくるボーイフレンドが迷うことのないようにと、窓辺に彼を導くローソクを立てて愛の灯をつけたのであります(もっとも、隣家に迷い込んで、隣の娘に彼を奪われるのを恐れたのかもしれません)。おかげでボーイフレンドは、一目散に彼女のもとに駆けつけ、やがて二人は結婚にゴールインしたのでありました。それより彼女は、デートの日以来ローソクの火を灯し続けてきたのですが、結婚後もその “愛の火” を守り続けました。やがてご主人は亡くなり、彼女は再婚しました。やがて再び二度目の夫にも先立たれ、いつしか彼女は50歳の坂にさしかかりました。この間、じつに30年、ローソクの火は絶えることなく、彼女と競うように体重を増し続けてきたのであります。(改行)こうして30年後の今日、ローソクは身長1メートル45センチ、体重75kgと、まるで彼女そっくりの体形に成長したのであります。当のフランシスカ・マークル夫人は『切手を集める人もいるように、これがあたしのホビーなの』と仰しゃっていますが、参考までに投下資金はどれほどでしたでしょうか、とヤボな質問を発すると『そうね、30年間に使ったローソク代は、ざっと9000マルク(約80万円)くらいになるかしら』とのご回答。それにしても女の執念は、なんとも凄じいものですなァ。」
この記事の最初の方に「30年前のハタチの青春時代は、壁の写真のように大層な美女でありました」とあるんですが、その肝心の壁にかかった写真が半分トリミングされちゃってるんですよ。編集さんがデザイナーへの指示を忘れちゃってたんでしょうか。当時の読者の皆さんも、美女の写真の全体を拝みたかったんじゃないかと。
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「近未来の商品ページ」はモノクロ2ページ構成。今回は「スモーカーの人権を守る、権煙パイプ “びいどろ”」の紹介、というか、今回もほぼほぼディストピアSFのようなお話です。なんだか息が詰まりそうな喫煙具で、禁断症状になったとしても、これはちょっと使いたく無いというのが喫煙者としての正直な感想です。
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「My Novelty」はカラー3ページ構成。現在、世界のプレミアムヘルメット市場の売上高のなんと半数以上を誇っている「SHOEI(当時、昭栄化工株式会社)」のアイテムを紹介しつつ、モノマガ編集部がオフロードのバイクレースに参戦した模様もレポートしてます。
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カラー8ページ構成の「シザーズカタログ いつも傍に置いておきたい小さくて頼もしい道具•••鋏」。事務用、裁縫用、散髪用、グルーミング用、医療用、工芸用、植木用、キッチン用などなど、ずら〜り並べて紹介してます。
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そして、「特集 カモフラ・グッズ 頭のてっぺんからつま先までハードにカモフる」です。気合の入ったカラー16ページ構成だったもんで、全ページの画像を載せときました。「巷に蔓延するカモフラージユ・パターン。戦争なんかには無縁の世代だからこそ、カモフラージユがファッションでありえるのかもしれない。何気なく身につけているデザインだけれども、その歴史は深くて、長い。モノマガの読者なら、カモフラージュの何たるかを理解した上で、カモフラ・グッズを身につけていただきたい たいものである。」というリードでスタートします。
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続きまして、モノクロ16ページで「特集 面白食品」。
「モノマガ・ランチ、ご注文のお客さま、こちら? 本日の盛り合わせ、チョコピーマンにブルーベリ一ちくわ、氷ナットウ、それにプリンライスでございます。アララ、どーなさったんですか、アオい顔なさって。この定食、とっても好評で3セットもおかわりなさった方もあるんですよ。これじやお気に召さないの? それじゃ、お客様、INSとVANの時代に生きるグルメとは申せませんのことよ。ハイ。ここにメニューがありますからね。よーく読んで胃腸を鍛えて、じゃなかった脳を鍛えて出直して下さいね。も少し胃にやさしいフードもたーくさん出てますからね。あっと、明日の定食はチョコレートうどんか、ビールラーメンになってますから。お友だちもさそって来てね」というワケのわからないリードなもんですから、ここからこの特集の内容を知ろうというのは、ちょっと難しいですね。
「面白食品に見る食事心理学〜」(4P)から始まって、「面白ドリンク」(2P)、「面白スナック」(2P)、「面白キャンディー」(2P)、「面白ガム」(1P)、「面白アイスクリーム」(1P)、「面白インスタントメン」(2P)、「面白フード」(1P)で構成してました。
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表3は、建築物の総合意匠プランニングするメイフェアという会社の広告。メイフェアというと、ロンドン中心部、ウェストミンスターにある世界屈指の高級住宅街を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、沖縄で親しまれているビーフシチュー(ビーフ&ベジタブル)の缶詰に同名のモノがあります。
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表4の広告は「伝統のピュアモルトスコッチ ジョニーウォーカー “カーデュ” 12年 新発売」です。広告としては新発売なんですが、当然当時の新発売であって、しかも「日本総代理店 Caldbeck」とあります。この社名がラベルに記載されたジョニーウォーカーは、1970〜1980年代にかけて日本で流通していた、今となっては大変希少なオールドボトル(古酒)ってことらしいんですよ。飲んでみたいですね。
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では、次回の昭和59年12月(30号)をお楽しみに!


































