monoという名のタイムマシン 昭和60年1月のモノ・マガジン(31号)

2026年5月7日現在、最新号は981号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと19号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが31号の表紙です。今回は「特集 サウンドライフカタログ 視覚・聴覚を刺激するSUPER SOUND GOODS」で紹介してるオシャレなネオン管入りのスピーカーがメインビジュアルになってます。

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表紙をめくって、最初の広告は東芝のワードプロセッサ「TOSWORD JW-P30」です。キャッチコピーは「みんなが YES! といったワープロ。」右ページのこのコピーあたりだけがマゼンダの単色で、あとは左ページの写真も含めてモノクロというレイアウトが洒落てます。

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ふたつ目の広告はDENONのHi-Fiビデオデッキ「VA-75」。こちらのコピーは「音のエネルギーが、映像が、全身を襲う。」です。背景の風景写真もカッコいいですね。それにしても、ワープロとビデオデッキ。すでに過去のテクノロジーとなってしまいました。やはり40年前の雑誌ですね。

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目次です。右ページの広告は、SEIKOの「セイコースポーツ」。今回で4度目の登場です。当時、ものすご〜く人気があったということがよ〜くわかりますって前回書いたんですが、その通りだと思います。

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で、今号も記事の初っ端は「LINE••UP」。9ページで8アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、

★着脱式グリップ付きサバイバル・ツールに注目せよ
★誰でも確実にナイフが磨けるシャープニングキット
★組み合わせ自由自在のフリーレイアウト・ラック!
★遂に登場!音の未来が見えるソニーCDウォークマン
★あのパリダカでお馴染みのBMWレプリカ・モデル
★エマージェンシー・シグナルコード付きジャケット
★カラーペングラフ機能付きのタイプライター新登場
★タスカム・ポータワン・ミニスタジオで録音に挑戦!

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カラー見開きで「宇宙感覚のジェットコースター・ホビー スペースワープ」。宇宙とかNASAとか、みんなが大好きだった時代の玩具です。ワープというのは「空間を歪め、短時間にものすご〜い遠距離を移動する超光速航法」という感じのSFなんかに出てくるヤツです。「スタートレック」とか「宇宙戦艦ヤマト」で知ったという人も多いんじゃないかと思うんんですが、それももうずいぶん昔の話ですね。トホホ。

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カラー5ページ構成の「思わずチョメチョメしたくなるワープロ 東芝トスワードJW-P30」。表紙をめくって最初の広告と同じ機種をチョメチョメしたページですね。チョメチョメといえば、みうらじゅん先生ということなんでしょうか。先生のイラストがオンパレードの楽しいページになってます。

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OVERSEAS NEW-PRODUCTS NEWS」でピックアップするのは、「産業機器 チェーンソーの案内棒を作る」という記事。

「あいにくこういう製品に知り合いがいないもので、いったい何がどうなっているのやらサッパリわからない。しかし、わからないとは簡単に言えないのが辛い。写真でまず見ていただけるように、オーストラリアのGB社(グリフィス&ビーリンズ社)の製品である。(改行)何をするかというと、チェーンソーの案内棒を作るための工作機械。新型バーは、チェーンソーの性能を大幅に向上し、寿命も在来型バーよりずっと長く、また軟木に限らず硬木および熱帯林の伐採にも威力を発揮するだろう、とメーカーでは見ている。(改行)案内棒は最適の作動効率をもつ様にするため、22個の別個の製造工程にかけられる。ワンピースのばね鋼バー本体は特殊設計の溝付きで、精密加工されていて変型のおそれは全くない。ガイド・バー・ レールは高周波誘導硬化により、最大寿命を保証する厳密な基準に合わせて製造されている。棒は、長さ25センチから107センチまで各サイズあり。(改行)と書いたものの実は何が何だかサッパリわからないのであります。そこで、やっぱりザッピングの話にもどろう。せっかく作ったCMが消されてしまう、というので広告業界のみな様は大騒動。元凶は、瞬時にして消音する例のリモコン式手もとスイッチ器にある、と責められている。大変なんですよ。」

そもそも冒頭の方で「いったい何がどうなっているのやらサッパリわからない」と書かれてます。そういうワケで全部読んでもよくわからないんですが、作業効率がよくなるモノだということだけはわかりました。それでいいのかなぁ。

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WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」では「なぜ彼は銭洗いを始めたのか」という記事を紹介します。

「この人、べつに守銭奴というわけではございません。それはそれはとてもマジメなセールスマンなのです。そのセールスマンが、いったいなんで銭洗いをしているのか? この答が分かったら、あなたもきっと立派なセールスマンになれることでしょう。えッ、分からない?・・・・・・ではヒント、この人、お客さんに汚れたお札や硬貨で、釣り銭を渡したとあっては申し訳ないと考えているのですが、それは彼の潔癖性のゆえではなく、彼が売っている商品のためです。はい、ではその商品とは、いったいなんでしょう? このあたりで分かったのではもう遅く、必ずしも一流セールスマンの資質は保証しかねます。ここで分からないようでは、ふだんから頭を使っていない証拠。恐らく読む本も漫画の類で、情緒も幼児なみの未熟成人か万年未成年。では、タネあかし。彼が売っているのは “洗剤” でした。この人のいいところは『お札もこんなにきれいになります』なんて言わず、ただ黙ってきれいな釣り銭を出す誠意にあるわけ。」

「銭洗い」というと鎌倉の銭洗弁財天宇賀福神社を思い出します。きっとこのセールスマンにもいいことがあったんだと思います。

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モノクロ2ページ構成の「近未来の商品ページ」。今回は「虹ペンの美加ちゃん——『ペン習字養成ギプス』」です。

リードには「ワープロの冷たい感じが嫌い。やっぱり、美しい手書きの文字が一番! そんな声、学校で、職場で聞きませんか? ほら、あなたをみんなに売り込む絶好のチャンス。虹ペンのペン習字養成ギプスなら、一日20分の 練習で、半年あとには、もう、プロのてごたえ。テキストは、鉛筆やボールペン習字もちろんOKの、新案20メガバイト1インチ光フロッピー。」とあります。元ネタはおわかりと思いますが、通信教育のがくぶんによる、日本ペン習字研究会(日ペン)のボールペン習字通信講座のイメージキャラクター、1972年から続く「日ペンの美子ちゃん」です。ちなみに美子ちゃんは、現在6代目だそうです。

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今号からはじまった「雑モノ倶楽部」はカラー3ページ構成。「今月号より登場したニューページ。モノマガ編集部の独断と偏見で選ばれたモノばかりを集めて紹介していく。とにかく、オモシロ商品、パロディ商品、おもわず手に取って衝動買いさせてしまおうというモノを集めた、極悪ページなのだ。さてさて、 なにが飛び出すことやら、乞う御期待!」という内容です。

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カラー見開きの「クリスマスはオモチャ気分」。ジャイロファイター、メタルジョー、アームマシン、スクランブル・エッグ、タマゴラス・・・・・全部当時のバンダイの玩具です。で、「気分」とか書かれると、「クリスタルな気分」とか、『気分はもう戦争』を思い出すんですよね。80年代の気分です。

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お次は「舌をみがくスパイスの旅」というタイトルで、カラー5ページ構成。ちなみにスパイスは植物の花、果実、種子、根、樹皮など、葉・茎以外の部位を指すことが多く、葉や茎はハーブというのが一般的な分類だそうです。

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そして、「特集 サウンドライフカタログ 視覚・聴覚を刺激するSUPER SOUND GOODS」です。その内訳は、

PART-1 PLAYERS & CARTRIDGE
PART-2 CD PLAYERS
PART-3 TAPE DECKS
PART-4 TUNERS
PART-5 AMPLIFIERS
PART-6 SPEAKERS
PART-7 MINI & SYSTEM COMPONENTS

となってます。

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カラーの特集に続いてモノクロで、よいサウンドを追求する「サウンドライフ学」(11ページ)と当時第33回を迎えた「’84オーディオフェアレポート」(5ページ)。

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表3の広告はチタンジュエリー「TITA(ティタ)」です。「宇宙のモルフォ蝶は800℃で羽ばたく。」という謎のキャッチコピーがついてます。

いったいどんなモノなのかというと「チタンには、加熱すると温度によって次々と色が変化する特性があります。銀白色の素肌は250℃位から変わり始め、500~600℃では青から紫へ美しい色調をあらわします。それはさながら、羽化するアマゾンのモルフォ蝶。800℃まで続くこのグラデュエーションからぬきだした8色のチョイスに18Kゴールドの縁どり。“TITA” のコレクションです。」ということです。

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では、次回の昭和60年2月(32号)をお楽しみに!

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