陸自航空学校宇都宮校の年頭総合編隊飛行訓練

2026年、年が明けて半月ほど経過しましたが、自衛隊の各航空部隊では、毎年恒例となっている航空安全祈念、編隊飛行の練度向上、隊員の士気高揚などを目的とした「飛行はじめ」や「初飛行訓練」が順次行なわれました。

栃木県の陸上自衛隊北宇都宮駐屯地では、1月7日(水)に同駐屯地に所在する航空学校宇都宮校が「令和8年 年頭総合編隊飛行訓練」を実施しました。

訓練では、まず開始にあたって第31代航空学校宇都宮分校長兼第28代北宇都宮駐屯地司令中薗伸吾1佐が訓示した後、宇都宮校所属機による編隊飛行訓練が行なわれました。

「訓練を通じて一年間の航空安全を願い隊員の団結および規律をしっかりと確認する」と訓示した宇都宮分校長の中薗伸吾1佐。
機種ごとに傘型編隊を形成して飛行する航空学校宇都宮校所属機。

訓練に参加したのは、陸自操縦士を育成する上で基礎となる初等練習ヘリコプターTH-480B × 5機と実用機課程での教育に使用されるUH-1J × 3機の計8機と隊員約30名。宇都宮飛行場を離陸した編隊群は北上して日光市内上空へと向かい、その後鹿沼市内、下野市付近の上空を経由、最後に駐屯地上空を編隊で通過し全機無事に着陸し、年頭の訓練を終了しました。

実用多用途中型機UH-1Jと初等訓練機TH-480Bでは、その大きさも飛行特性も異なる。
運用開始から30年以上経過したUH-1Jだが、いまも陸自航空部隊の中核。近い将来、新多用途ヘリUH-2による教育も始まる。
日光連山を背景に飛行するTH-480B編隊。エンストロム製の小型ヘリは、初等訓練機らしい軽快な運動性能を有する。

なお、陸上自衛隊航空学校ではその名のとおり陸自の操縦者を養成しており、宇都宮校では陸曹航空操縦課程が、三重県の明野駐屯地の航空学校(本校)では幹部航空操縦課程が実施されています。

北宇都宮駐屯地の西側にある「カンセキスタジアムとちぎ」上空を飛行するTH-580B編隊。

(リポート:数馬康裕)

神野幸久(Yukihisa Jinno)
  • 1967年千葉県生まれ。1991年4月に(株)文林堂入社。『航空ファン』『世界の傑作機』『航空ファン・イラストレイテッド』など航空雑誌の編集に携わり、2022年10月から『航空ファン』編集長。
  • https://note.com/bunrindo_kokufan

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