ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑112 筋肉質なカラダにもフィットする、着る感覚のトレイルランニング用バックパック

PAAGO WORKS RUSH 20

トレイルランニングが最適なシーズンがやってきた! 緑の力をたっぷりまとった木々は、やがて紅葉に向かい、フルーツや野菜などの食べ物が美味しくなってきて、走ったあとのランチやディナーなどのご褒美はたまらない。少し遠方に足を伸ばすときに、大きめのトレイルランニング用バックパックがあれば、肌寒い時の上着、汗をかいたあとの着替え、救急セット、モバイルバッテリーなどを入れられて便利。大きくてもしっかり身体にフィットし、デザインも秀逸なのが、PAAGO WORKSのRUSH 20。こちらの偏愛っぷりを語りたい!

私は、PAAGO WORKS(パーゴワークス)のRUSH 20(ラッシュ20リットル)を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

PAAGO WORKS(以下パーゴワークス)は2011年にスタートした日本のアウトドアブランド。ブランド名は、PACK AND GO(荷物を詰めこんで出かけよう)という言葉から来ている。スローガンは「アウトドア自由主義」。型にハマらない、自由な発想で、トレイルランニング、自転車、登山、カヤック、キャンピングなど多角的なアウトドア旅にふさわしいアイテムを取り揃える。軽くて居住性の高いNINJA TENT、可変するタープことNINJA TARP、登山用のバックパックBUDDYやCARGO、超軽量焚き火台NINJA FIRESTAND、以前ご紹介した絶妙なサイズの強靭なクッカーTRAILPOTなどなど、アイディア満載のキャンプギアがたくさんあって、アウトドア旅が大好きな私は、お財布が薄くなって非常に悩ましい、否、嬉しい!

モーターサイクル、自転車、登山、トレイルラン、パックラフト等のアクティビティを含めたキャンプ旅を好む通称「アウトドアスポーツトラベラー」の私にとって、あまりにもハートにブッ刺さるものが多すぎるのだ。

なんといっても「着る」感覚がたまらない、パッキングが遊べる相棒のパーゴワークス「RUSH 20」

今回ご紹介するのは、パーゴワークスの大人気トレイルランニングパックシリーズのRUSHの20。僕が日々のトレイルランニングから、気の向くままのファストハイク、はてはちょっとした旅まで、文字通り「背中を預けている」ザック。上部がモリっとしているのは、RUSH独自の高重心設計。理想のバランスと背負い心地の両どり。背中との一体感が強いので、ランニング時に荷重を感じにくくなっているのが特徴だ。

ただのリュックじゃない、まさに「ウェア」の思想。

パーゴワークスのRUSHシリーズは、もともとトレイルランニングのロングレース用として生まれたもの。そのエッセンスを、日帰り登山でもっとも多いデイバッグサイズ「20リットル」に濃縮したのがRUSH 20の凄みだ。

初めて背負った時の印象は、まさに「着る」感覚。一般的な登山ザックが「荷物を背負うための道具」だとすれば、コイツは「身体の一部になるウェア」。

その秘密は、トレランザック譲りの「ベスト型ショルダーハーネス」にあると感じる。

でっかい大胸筋と僧帽筋を持った私には神フィット

ショルダーハーネスは幅広で、適度なクッション性がありながら、体に吸い付くようなフィット感。しかも、長さが無段階で調整できるベルクロ式を採用しているため、自分の体型に合わせて、徹底的にフィットさせられる。この仕立ては、まさに誂え(あつらえ)。私のようにパーソナルトレーナーとして仕事をしている方や、ウエイトトレーニングが好きな方、身長がめちゃくちゃ高い方には待ち望んでいた部分だと思う。

しかも、一度調整すれば、走っても跳ねても荷物の揺れを感じさせない。この「揺れなさ」こそ、RUSH 20の最大の魅力であり、ストレスフリーな移動を実現する鍵なのだ。

熊鈴、携行カップ、モバイルバッテリー、USBコード、ポケットティッシュ、手ぬぐい、財布、ファーストエイドキット、ダイニーマ着替え入れ、REIのウォーターボトル、着替え、さらにレインウェア上下を入れていてもまだ余裕があるほど

欲しいものが「手の届く」場所にある快感

そして、このザックはポケットの配置が秀逸だ。ショルダーハーネス前面には、ソフトフラスクや500ミリリットルのペットボトルが入るボトルポケット、スマホや行動食が収まるストレッチポケットがズラリ。配置を覚えて収納すればザックを下ろす必要がない。歩きながら、走りながら、水分補給もエネルギーチャージも、すべて完結できる。このシームレスな操作性が、「スピードハイク」や「通勤ラン」といったアクティビティを本当に快適にしてくれる。

底面に近い部分には大きなメッシュポケットが付いているので、汗で濡れたジャケットなどはこちらへin

さらに唸るのは、本体下部のボトムポケットだ。これも背負ったまま手が届く位置にあり、脱いだウィンドシェルやグローブをサッと突っ込める。寒い時に羽織り、暑くなったら放り込む。この一連の動作が、一切の思考を挟まずに行える。これは、山で、街で、素早く行動したい我々にとって、何ものにも代えがたい利便性だ。

デイハイク、自転車通勤、トレイルランニング、街ランなどなんでもござれ!ショルダーハーネスのポケットにはフラスクを2本入れている。合計700ml。

メインコンパートメントは20リットルという絶妙な容量で、日帰りハイクはもちろん、工夫次第で一泊のミニマルなファストパッキングにも対応。そして、地味でも案外嬉しいところは背面パッドがマジックテープで簡単に取り外せるところ。汗をかきまくる我らのための丸洗い可能設計。このユーザーフレンドリーな気遣いが、パーゴワークスというブランドの「遊び心」と「実用性」を象徴している。

機動力を求めるアウトドアスポーツトラベラーのためのデイパック

「RUSH 20」は、「走れるザック」として括られがちだが、その本質は「機動力を極めたデイパック」だ。重さを感じさせず、荷物の揺れを抑え、必要なものに瞬時にアクセスできる。

これを背負えば、あなたの日常も、休日のアウトドアも、一気に「ファスト」に変わるだろう。背負うのではなく、「着る」喜び。この感覚を知ってしまったら、もう普通のザックには戻れない。さあ、次はどこへ行こうか。コイツと一緒なら、どこまでも行ける気がしている。

この日は全部で11.74kmのトレイルランニング。日差しが気持ちよかった!

RUSH 20

価格:2万3100円
仕様 
サイズ:430 × 280 × 200mm
容量:19L(ポケット含む)
重量:450g
主素材:100Dナイロン、ストレッチメッシュ
カラー:Shadow Gray、Glacier Silver

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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