ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 55
月明かりの下でも簡単に設営できる美シルエットテント


キャンプブームもだんだんと落ち着き、これからは旅の一つのスタイルとして、キャンプ旅に移行する時期がやってきた。外でご飯やお酒を飲むだけを目的とするのではなく、自転車、モーターサイクル、カヤックなどツーリングの道中をフルに楽しんで、道程に宿泊地がたまたま無いときにキャンプ泊をする。それが僕の本来の旅だ。そんなソロの旅にふさわしい初心者向けのテントはモンベルのムーンライトテント1型だと断言できる。今回は、こちらの偏愛っぷりを語りたい。

入り口から足を出して、昼寝しているところ。風の抜けが抜群、涼しくていい。

私は、モンベルのムーンライトテント1型を愛している。

なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

  モンベルは、山、川、海、湖、自然と対峙するあらゆるアウトドアアクティビティのギアを作る国内屈指の総合アウトドアブランド。function is beautyがコンセプト。日本語でいうと「機能美」。とにかく機能的な物を、安価にラインナップしてくれるのはありがたい。とくにここ最近は、自転車系やウォータースポーツ系のギア類は他のブランドにないものばかり。必然とモンベル製品が多くなる。

その中でも、こちらのムーンライトテント1型は歴史の長い逸品。たとえば、旅人がソロテントを選ぶときは、おそらく1人用、もしくは2人用の山岳テントを中心に探すと思う。荷物が多く運べるモーターサイクルであれば2人用でもかまわないが、自転車や登山ならできるだけ小さくてコンパクトな1人用にしたいところ。ここ最近、どうやら自分は身体が大きいくせに狭いテントが好きだということが発覚。あまり周りに理解されないが、狭いテントの利点は、持ち運びが楽だということ。寒い時期でも体温がかえってくるので、とても暖かいこと、腕を伸ばす範囲にすべてがあるのでテントの中でダラダラ過ごせることなど。デメリット以上のメリットがあるのだ。

本体を吊り下げるタイプのテント。そして、このポール形状がじつに美しい。
下に敷いているグランドシートがお昼寝シートにも使えて最高に好き。

こちらのムーンライトテントの特徴は、まずシルエットの美しさ、妖艶さがたまらない。片方が丸く下がっている。これはよくあるクロスポール形状になっていないから。市場のソロテントはほぼ8割以上のテントが2本のポールを交差させて、テントの骨の部分を形成している(そうすると真上から見ると四角になる。)ところが、こちらは1本のポールから前室となる入り口部分と、奥側となる部分が真上から見ると三角形になる。このシルエットは夜のLEDランタンで光らせたときにことさら美しさが増す。眺めているだけでウットリしてしまうほど。

また、ポールが2本に別れていないので1本だけ失くす心配がないのと、立ち上げる時に1人でも非常にカンタンな造りに。じつは、クロスポールの場合は片方を足で抑えておかないとテント本体がビヨーンと逃げることがあるので、慣れるまで難しい。

名前のムーンライトテントは、月明かりの下でも簡単に立てられるテントだからだそう。なんと、ロマンチック!

こちらが奥側。白い部分はメッシュにもできる二重の幕体。
フライシート(屋根)部分が少し外側に張り出す。
それによって、雨が入ってこない
テント本体を吊り下げているところ。
こちらの画像だとポールが見やすいと思うがクロスポールではない
真正面から見ると三角形に見える。
奥側の内側から見たところ、二重になっていて、
ジッパーで開くと奥側がメッシュになっている。
家で例えると網戸が付いているような感じ。

国内ブランドのテントと海外ブランドのテントの1番の違いは、天候の違いに関係する。アメリカのブランドはそもそも梅雨や豪雨などが無い地域のメーカーもあるので、雨や風に対しては工夫されているものの、湿度や結露に関してはあまり力を入れていないこともある。ヨーロッパのブランドもテント本体にメッシュを使っていることが多く、蒸れは少ないが冬寒い。そして、本体とフライシートまでの隙間が少ないため、結露しやすい。(全てではないが)

アジアのブランドは防水性能だけでなく、メッシュ部分と二重になっていることが多く、冬暖かくて、夏涼しい。つまり、日本の環境で使うには日本のブランドのものがやはり1番安心なのだ。モンベルはご存知の通りアフターケアが完璧なので、万が一故障しても修理(有償の場合もある)してくれる。また、さりげなく難燃加工がされているのもポイントが高い。

自転車キャンプにも最適だ

このムーンライトテントは歴史があり、初期型が出たのは1979年。今から43年前。僕よりも先輩だ。ところが、2020年にリニューアル。居住性の拡大、収納時のコンパクト化、そして圧倒的な軽量化だ。重量は1.71kg。旧型が2.3kgだったので、およそ500g以上のダイエット。自転車ツーリング、カヤック、パックラフトツーリング、モーターサイクルでのツーリングなど、設営撤収の時間が短いため、移動を伴うキャンピングが大の得意だ。ただし、一つ難点を言うとポールの収納サイズが長い。56cmなのだが、世の中に出ているグラベルバイクのハンドルのサイズがだいたい45cm〜55cmなので、ハンドルにマウントさせるには40cm前後がいい。またモーターサイクルのバッグ類も50cm前後が多いため、ちょっとだけハミ出てしまうのだ。強度を保ちながらポールを短くするのは難しいと思うが、金額も他ブランドと比べると、かなり抑えられていると思うので、もう少し短いポールがあれば100点満点だろう。


モンベル ムーンライトテント1型

価格3万580円
仕様
【素材】本体:20デニール・ポリエステル・リップストップ[はっ水加工、難燃加工]
フロア:40デニール・ナイロン・リップストップ[耐水圧2,000mmウレタン・コーティング、難燃加工]
レインフライ:20デニール・ポリエステル・リップストップ[耐水圧1,500mmウレタン・コーティング、難燃加工]
ポール:アルミニウム合金(ポール径)∅8.7mm、天頂部∅10.2mm
【本体重量】1.49kg(1.71kg) ※本体重量はポール、レインフライを含む重量です。( )内はペグ、張り綱、スタッフバッグを含む総重量です。
【カラー】タン(LTN)、グリーン(SPGN)
【構成】テント本体1、レインフライ1、本体ポール1組、∅2mm反射材入り張り綱4本、16cmアルミペグ12本、ポール応急補修用パイプ1本【素材】ナイロン・メッシュ(ディッピング加工)/900デニール・ポリエステル・ダック(底部)/210デニール・ナイロン・リップストップ(バックパネル)

ホームページ:https://www.montbell.jp/
お問い合わせ:モンベル・カスタマー・サービス:06-6536-5740

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
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