
2026年7月12日現在、最新号は985号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと15号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。
※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが38号の表紙です。手前のオレンジ色のカバンは吉田カバンの「RESCUE(レスキュー)」。1985年春夏に発表された「LUGGAGE LABEL(ラゲッジレーベル)」の、今となっては幻のヴィンテージシリーズです。初期のラゲッジレーベルや、PORTER(ポーター)のTANKER(タンカー)など、傑作の数々を世に送り出した伝説のバッグデザイナー、山口幸一さんが手掛けてます。
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表紙をめくって、最初の広告はソニーのVideo 8「EV-A300」。「これが、お待ちかねの8ミリビデオデッキです。」というコピーがありますが、当時はVHS(ソニーはベータでしたが)優勢だったのが、一気にこんなに小さくなっちゃって、喜んだ人はたくさんいたと思います。このあと8ミリビデオのビデオカメラがどんどん小さくなって、撮影は8ミリビデオカメラ、観るときはアダプターを使ってVHSのデッキを使うなんてことをしてたような。
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ふたつめの広告は日本ビクター(現・JVCケンウッド)のビクターHi-Fiビデオ「HR-D555」。8ミリビデオデッキに続いてVHSビデオデッキの広告です。ときの流れを感じさせます。モデルは石原真理子(現・石原真理)さん。かわいらしいですね。37号にも別のレイアウトの同機種の広告が載ってましたけど、こっちの方がいいです。
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目次です。で、右ページポルシェデザインのパイプ。空冷ボクサーエンジンの冷却フィンをモチーフにしたデザインだそうです。
ところで、左上の「PORSCHE DESIGN」の文字の上にアルファベットが並んでます。「The Pipe」は英語、「Die Pfeife」はドイツ語、「La Pipe」はフランス語、イタリア語・スペイン語などのロマンス諸語のことばで、全部「パイプ」という意味です。
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で、今号も記事の初っ端は「LINE*UP」。8ページで8アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、
●針の芸術 “ピン・スクリーン” ニューヨークからやってきたニューアート全米でも大ブーム中、日本にも上陸のきざし
●ビープン・キープ なくしものなら手を叩こう、ピーピーピー
●モータースポーツ・ギア レーシングマインドはサーキットで生まれて、街に、ボクの手元にやってきた
●ニュー・ヘッドホーンステレオ 5バンドのグライコにラジオもテレビも楽しめる
●インバーネス・イヤ・ピアサー 小さな勇気で耳たぶ飾れる簡単穴開機
●STAR・FERRY・GOODS 香港から船に乗って銀座についた〜🎵?
●スーパー・ディテール・イラスト あの名機があなたの部屋をシェイプアップ
●What’s up?…46min 5つのカラーバリエーションで新登場
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カラー3ページの「C.P.E.はカメラファンのライフスタイルを主張する」。C.P.E.は、“CANON’S PERSONAL EQUIPMENT” の略です。キヤノンのオリジナルグッズブランドで、1970年代後半から1990年代前半まで続いてました。カメラ機器のパンフレットとは別に、分厚い「C.P.E.専用カタログ」が作られるほど人気があったんです。
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「現代インダストリアルデザイン学 BOSE Better sound through research.」はカラー4ページ構成。リードは「『自然に聴こえる音楽の再生』。音の究極をきわめたデザインは、それだけで美しい。」です。
最初の見開きの左ページのスピーカーがスゴイですね。「自然に聴こえる再生音を目指して開発された擬似理想呼吸球体2201。22個のユニットを持つ1/8球体型で、楽器の広がり感を正確に再生するBOSEスピーカーのルーツ」だそうです。って、BOSEファンならご存じなんでしょうけど。
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これまで「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」は3ページ、「WAKU WAKU WORLD」が4ページだったんですが、この号は「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」は4ページ、「WAKU WAKU WORLD」が3ページに。そうすると、「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」の最後のページと「WAKU WAKU WORLD」の最初のページが見開きになっちゃうんですね。そうすると分けて紹介しずらくなっちゃったんで、今回はふたつまとめて紹介します。
まず「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」では「SPECIAL SICOB AU CNIT A LA DEFENSE 何するものやら仏国人御発明品電話風」という記事ををピックアップ。
「SICOBにあるマイクロコンピュータ内蔵のモノ。使う人の音声に従って作動する――これだけ。これだけの英文翻訳から、このモノの全貌がわかっちゃった人は偉い。『解体新書』並みの推理力をもっている人ならば、わかっていただけるとおり、これはそういうモノなのだ。(改行)わたしはナショナリストではないけれど、フランス人にも文句があるのだ。世の中には、フランス語を使わない民族も存在するのである、ということをフランス人は理解しようとしない。これは、個人主義だとか、自国語の美しさを愛するだとかをはるかに超えて、要するに知性のなさなのである。他人に知ってもらいたいことがあるならば、英語であれスペイン語であれ、書いてわかってもらおうという努力がなければ、それは文化とは言えませんよ。洞察力のなさは田舎者の残酷さそのものなのだ。」
なんだかよくわからない記事で、なんでフランス人が出てくるのかもわからない。そもそも冒頭の「SICOB」ってなんだと思って調べたら、なんとなくわかりました。「SICOB」(当初:Salon Industries et du Commerce de Bureau 後に:Salon de l’Informatique, de la Communication et de la Bureautique)というのは、1950年から1990年代にかけてフランスのパリで開催されてた事務機器および商業情報処理国際見本市のことだったんですね。私が勉強不足でした・・・。
続いて「WAKU WAKU WORLD」では「ニクジャガとフレンチとマッシュのどれが好き?」という記事を紹介します。
「日本では “肉じゃが” に人気があるが、あちらの方はマッシュド・ポテトがお好き。どれくらいお好きかというと、ロンドンではマッシュド・ポテト製造機のコンクールが開かれたくらい。(改行)応募作品のなかで見事一等賞の栄誉に輝いた(というより潰されたというべきか?)のは真空掃除機、時計、タイブライター用モーターなど助っ人部品多数を組み合わせたマイケル・ヘインズ君(18歳)の作品で、賞金一〇〇ボンドが贈られた。二位で六五ポンドの賞金を稼いだのは、自転充電式のジョン・ウィルキンソン君の作品。ふだんはバッテリーで動くが、そのバッテリーを充電するためには三日三晩ベダルをこがなければならないとのこと。イッヒッヒヒ、マッシュならおれにまかせてくれとという作者の心意気を表わしたのが下の『かみくだき』だが、性能のほうがもうひとつとあって入賞を逸した。イギリスといえば第一次産業革命以来このかた数多くの発明を創出したお国柄だが、それにしてはこれらの作品、アイデアはいまいち。」
「アイデアはいまいち」で終わる記事なんだけど、できたら写真を拡大してみてほしいんですよ。どのマシンもなかなかのアートっぷりでシビレマス。ちなみにマッシュポテトを作るのに、フードプロセッサーやミキサーにかけてはダメですよ。高速回転の機械の鋭い刃がじゃがいもの細胞が破壊、中のデンプンが大量に流れ出し、フワフワになるどころか、ものすごい粘り気のある物体に仕上がっちゃいます。滑らかに仕上げるには、少し面倒でも熱いうちにマッシャーやザルで優しく押し潰すのが正解。
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カラー9ページ構成の「Pet Goods Catalog ペットと僕らは、交友関係続行中!」。トビラではトピックス的にミニチュア馬を扱ってますが、残りの8ページの9割以上はベーシックに犬と猫用グッズです。
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「特集 SMOKING CATALOG 吸わずに死ねるか。」は、カラー16ページ。今となってはかなりとんがった企画といえるでしょう。
トビラに「全国3,400万人のSMOKERに捧ぐ」とあるんですが、20年以上経った現在、喫煙者ってどれぐらいいるんでしょう。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」を基にした国立がん研究センターの報告(2024年調査)によると、約1,500万人なんだそうです。どんどん喫煙者の肩身が狭くなってます。
喫煙はルールを守ってということで。
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モノクロ17ページの「特集 夜あそび命の夜行型人間に送る 夜を楽しむグッズ」です。以下、内容です。
◎プロローグ 間近に迫った夏の夜、自分だけの夜を考える。
◎PART1 AVで楽しむ
◎PART2 パーティーで楽しむ
◎PART3 花火で楽しむ
◎PART4 ドライブ&デートで楽しむ
◎PART5 ハント&SEXで楽しむ
◎PART6 お酒で楽しむ
◎PART7 読書で楽しむ
◎PART8 肝試(きもだめし)で楽しむ
◎PART9 瞑想で楽しむ
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モノクロ6ページの「今月の製品テストリポート こいつを斬る!」では富士フイルムの「FUJIX TV-PHOTO SYSTEM」を扱ってます。写真をテレビの画面に映して楽しむという、なんだか複雑な気持ちにさせられる製品です。当時としては結構革新的な製品だったんでしょう。こういういろんな段階を踏んで、今のテクノロジーがあるんだと思うんです。
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表3の広告は、31号の表3でも紹介してるチタンジュエリー「TITA(ティタ)」。今回のは「純チタンとゴールド、炎のデュオ。」。
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そして表4の広告は、トヨタの小型スポーツクーペ「スプリンタートレノ(SPRINTER TRUENO)」。通称「ハチロク」としてしられる、トレノの中でも最も人気があるモデルですね。コピーは「ジェラシー・ツインカム」と「また風に近づいた。」。カッコイイ!
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では、次回の昭和60年9月(39号)をお楽しみに!



































