monoという名のタイムマシン 昭和60年7月のモノ・マガジン(37号)

2026年7月4日現在、最新号は985号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと15号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが37号の表紙です。「創刊3周年を迎えて加速度的に快調!」だそうです。真ん中にあるのは「LINE*UP」に登場する「ミスターバッチマン」。これ、缶バッチメーカーです。缶バッチメーカーで検索すると同様のマシンが今でも売られてます。オリジナルの缶バッチがいくらでも作れることもあって、息の長い製品カテゴリーになってます。

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表紙をめくって、最初の広告は日本ビクター(現・JVCケンウッド)のHi-Fiビデオデッキ「HR-D555」。右上の女性は「ふぞろいの林檎たち2」に出演していたころの石原真理子(現・石原真理)さん。

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目次です。で、右ページはダイハツの「Atrai(アトレー)」です。コピーが振るってるんで、まるまる引用しときます。

錆びない夢が、ここにある。

ミック・ジャガーは、いまだにSEXのにおいをステレオ・デッキのまわりにまきちらしている。冒険家は、妻を残したまま、勝手に帰らぬ人となった。「男の子は、簡単に夢を捨てるもんじゃない」と言った人。「男は、あきらめがかんじんよ」と言う人。正しい答えなんてどこにもない。胸にたぎる赤い血を隠しているだけでいい。きどって言えば、精神の自由とダンディズム。そんな方は、ドリーミング・アトレー・・・どうぞ。

男は、眠らずに夢をみるものだ。

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で、今号も記事の初っ端は「LINE*UP」。12ページで12アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、

“生態球”(エコスファイヤー) NASAの宇宙計画から生まれた“生態球”それはガラスに閉ざされた擬似地球なのだ
スパーク・ライト 一発着火のサバイバル・グッズの頂点がこれだ
HPデザイン ハイテクノロジーへの逆襲。 ニューウエーブ・ステーショナリーの登場
忍者グッズ 今アメリカでセンセーショナルな話題を巻き起こしている、チョンマゲスパイ “ニンジャ”
コンピュータ・リール マイコンは、ついにフィッシングまで凌駕した
ラバー・エンボサー 自分だけのレターペーパーが作れる㊙︎文房具の登場だ
コンバット・ウォッチ この夏、再度ブームのきざしアリ。軍用時計
アストロスキャン ハレー彗星はこの広視界望遠鏡で観測したい
ミスターバッチマン 次から次へとオリジナルバッヂがワンサカワン
L.A.オリンピック・ボード L.A.・オリンピックのボードが競売に入札!?
エディケーショナルトイ “WAO” 近未来のニューペット。教育ロボット “WAO”
ライト・ビールマグ 超面白ビールジョッキで何杯イッキ! イッキ!?

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カラー4ページの「エッグ・アートの世界はファンタスティックな夢色宇宙」。エッグアートというのは鳥の卵の殻に繊細な絵付けや彫刻を施した芸術品。ニワトリだけじゃなく、ウズラや七面鳥、アヒル、ダチョウなど、いろんな種類の卵が使われます。16世紀のヨーロッパで芸術として花開いたそうです、ハイ。

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右ページは「すしメーカー にぎりっこ」の広告です。ハンドルをくるっと回すだけでシャリ玉完成。このマシンを作っていたのは、オーディオテクニカが展開するAUTEC。ここからスタートして、今では業務用すしロボットや食品加工機器のブランドとなってます。

で、写真の男性はケント・デリカットさん。この人がメガネを前に動かすと、目がものすごく大きく見えるんですよ。「世界まるごとHOWマッチ」とか「世界まる見え!テレビ特捜部」とか、いろいろ出てらっしゃいました。

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OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」では「STUDY HARD KIDS WITH SAFETY COMPASS 勉強するでも遊ぶでも、安全ならば文句はなし」という記事ををピックアップ。

「小学校の低学年の頃、“明日はコンパスを持ってくるように” という先生の命で、耳なれないコンパスという言葉をくり返しながら文房具屋に行くと、おばさんに「危いから気をつけてね」といわれた。新しい道具が嬉しくて母にみせると「間違ってもこれをもったままふざけたりしてはダメよ。使い終ったら必ずケースに入れてね」と再び注意。翌日、ようやく退屈な説明が終って円を描いてみることになり、針の部分を紙にさしたつもりだったが実際はツルッとスリップして左手指をさして自分でもひどく驚きやっと何故危いかということがわかったというまぬけな昔の事を思い出すが、どうもドジなのは私一人ではないようで、そんな子供たちのために米国のキャシーおばさんが、針を極端に短くする等工夫してくれたのがこの安全コンパスだ。」

確かに間抜けなエピソード。全米数学教師協議会(NCTM)の資料などによると、この「CASEY’S COMPASS(ケイシーズ・コンパス)」は、器用じゃない子どもでも簡単に円が書ける工夫が詰まったツールとのこと。

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WAKU WAKU WORLD」では「七〇歳で科学する心に挑戦するジョン・ブル魂の持主に遠く日本から拍手喝采しよう」という記事を紹介します。

「イギリスのミドルセックスに住むトーマス・パトリックさん(七〇歳)、ある日のこと村の鍛冶屋のスミスさんの仕事場に現われて、自転車の改造をたのんだ。設計図を見たスミスさん、ひっくり返ってケガをしても損害賠償を請求しないと念書を入れるならばとの条件で、その改造を引きうけた。(改行)その完成車が写真の腹ばい式バイクだが、パトリックさんは別に “ぢ” に悩んでいるわけではない。空気抵抗が少なければスピードが出るはずという科学的発想から、この改造を思いたったしだい。で、さっそうと走るバトリックさんの写真がないのはなぜかというと、まだ練習不足で撮影日にも三度転んだのでカメラマンが見かねてポーズ写真になったわけ。それでもパトリックさんは「わしの計算だと時速五〇キロは軽く出ることになっとる。練習してうまく乗りこなせるようになったら、翼をつけて飛んでみるつもりじゃよ」と意気軒昂。アイデアはともかくその心意気は見あげたものですな。」

この自転車を乗りこなせるようになる人、そうそういないでしょ。鍛冶屋のスミスさんが心配する通り、どう見たって危ないです。

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カラー5ページ構成の「649,739分の1の夢に賭ける!!」。この「649,739分の1」という数字はポーカーにおけるロイヤル・ストレート・フラッシュの確率なんだそうです。念のため、AIさんに訊いてみると、649,740分の1(約0.000154%)とありました。ほとんど一緒なんでいいんですけど、その計算方法は、52枚のトランプから5枚を選ぶ組み合わせは全部で2,598,960通り。ロイヤル・ストレート・フラッシュが成立するのはスペード、ハート、ダイヤ、クラブの4パターンあるので、

4÷2,598,960≒1/649,740(近似値です)

となるんだそうです。で、どういう内容の記事かというと「モノマガ厳選 “プレイング・カード” カタログ」なのでした。

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カラー見開きの「ORIGINAL EMBLEM」。「飾りだけのアクセサリーは陳腐だ! ずっしりとした象徴を身につけたい」ということで、、オリジナルのエンブレムを作ってみては、というページです。

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創刊3周年・特別企画 THE SURVIVAL 孤独の生き残り術」は、カラー19ページ、モノクロ17ページの全36ページ構成。レイアウトがイカしてるもんだから、全ページをのっけました。以下にリードを引用しときます。

「平和な毎日を過ごすあなたの身に突然襲ってきたアクシデント。あなたは極限状態の中で、どうやって災難を切り抜け、危険に対処していくか? 身につけているものだけで生きのびる自信はあるか? 管理化された都市の中であってもサバイバルの可能性は充分にあることを知っていなければならない。生き残るための知恵と勇気、そして道具の使い方etc・・モノマガジンが読者の熱い要望にこたえて、 再び総力を結集した企画。これか本物の “サバイバル” なのだ。」

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モノクロ見開きの「その場でイキイキ ポラロイドSLR680を見る」。ポラロイド社製のインスタントカメラの当時の新製品の紹介です。ポラロイドというと、実機のことより、天才アラーキーこと荒木経惟さんの『ポラエヴァシー』というポラロイド写真集を思い浮かべちゃうんですよ。タイトルは「ポラロイド」と「プライヴァシー」を掛け合わせた造語。晶文社から出てます。いい本なんで興味ある人はぜひ!!

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そして表4は、服部セイコーの「ALBA SOLAR」。「太陽がエネルギーをくれる。電池のいらないアルバソーラー」なもんですから「ぼくの力は150,000,000kmの彼方からやってくる。」ワケです。右上の英文は、以下のような感じになります。

「太陽と地球 太陽の中心から地球の中心までの距離は、平均で約1億5000万キロメートルです。地球の大気圏上層部で受け取る太陽光は、1平方センチメートルあたり毎分約2カロリーの割合で地球にエネルギーを供給します。これは、地球全体に毎分2.4×10¹⁴馬力(25.6×10¹⁴キロカロリー)の安定したエネルギー供給に相当します。」

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では、次回の昭和60年8月(38号)をお楽しみに!

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