まるでスーツケースのような、旅用バックパック
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑90

THULE Aion Travel Backpack 40L

仕事内容にもよるが、リモートワークやワーケーションといった仕事場を移動しながらでも暮らせるようになったここ数年。PCやタブレット、数パターンの下着類、衣類があれば2、3日どころか、数週間でも荷物は変わらない。昨年、アメリカへ筋肉留学した際もメールも電話も繋がるし、なんなら海外から原稿を送ることも、クラウドでデータ共有もできた。ひとつの場所に留まるのであればスーツケースのほうがいいかもしれないが、移動が伴う際は断然バックパックのほうがいい。今回は、容量、デザイン、機能、それらの全てが旅ナイズされたTHULEのAion Travel Backpack 40Lの偏愛っぷりを語りたい!

私は、THULE(スーリー)のAion Travel Backpack 40L(アイオン トラベルバックパック 40リットル)を愛している。なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

THULEは1942年、Eric Thulin氏により北欧スウェーデンのヒラーストープで創業。当初は、カワカマスという魚を捕るための漁師道具などの金属製品を加工販売していた。その後、1950年代から60年代にかけて自動車が普及し始めると、持ち前の金属加工技術を活かし、カーキャリア製品(スキーラックやルーフバスケットなど)を展開。

マイカーには、THULEの自転車キャリアを付けている。

スキー、スノボ、サーフィンなどのアウトドアレジャーアイテムを積載するキャリアを輩出

1970年代から1990年代初頭になると、スキー、スノーボード、サーフィン等のレジャー産業の発達とともに、それらのキャリアを次々と開発し、一気に拡大。ヨーロッパ、北米進出を成功させた。アジア進出においては日本が最大のマーケットとなった時期もあったらしい。じつは、僕が普段使っている自転車キャリアもTHULEのモノである。(自動車用のヒッチメンバーに装着するタイプ)

数多ある製品の中でも、THULEは機能性とルックスの美しさを両立させていて、他社製品とは一線を画す。開発者が3DCADでテクニカルソリューションを作成し、性能をシミュレーションして、早い段階から答えを導き出してからプロトタイプを生む。それらを使うことでどう感じるかを何度もテストし、スタッフ同士でアイディアを出し合って、徹底的に意見交換をする。ここ最近は、最新鋭の機器と試験設備を備えたTHULEテストセンターをヒラートープに建設し、独自のテストプログラムを編み出した。そこで、耐久テスト、気候・環境などのシチュエーションテストの後、実際のフィールドで安全性の確認を実施。厳格なアプローチを取ってきたのが製品の品質に繋がっているのである。(引用元:THULE

2010年に入ると、それらのキャリアと同じように厳しいテストを経て、運ぶという基本理念をそのままにバックパック、ラゲッジ、キッズ用品へ参入。

今回のアイオンシリーズは、ソフトスーツケースのCarry On Spinner、Dufflel 35L、Slingbag、そしてこちらのトラベルバックパックがある。サイズは28Lと40L。すべてのTHULEのAionシリーズ製品は、Bluesign®の認証を受けている。ブルーサインとは、繊維・アパレル業界において、サステイナブルなサプライチェーンを経た製品に付与される認証のひとつ。(厳しいテストがある)

フルオープンにすると中身はこのようになっている。右がメイン。左が大きいメッシュポケットに。

トラベルバックパックは、ジッパーがぐるりと回っていて、スーツケースのようにガバッと開くのが特徴的。中の物が見やすいだけでなく、一度に見えることで荷造りしやすくなっている。

中身が見えるバッグが付いているので、汚れた物などはこちらに入れおける。

40リットルはかなり大きくて、衣類などの着替え、資料類、ガジェット類もたっぷり入る。また、底部にくるくると丸められる透明のロールトップバッグが付いていて、TPUライニングが施されていて、汚れた物などを入れておけば、バッグ内の臭いなども気にならない。また、お手入れも簡単なので、ジムでトレーニング後のスポーツウエアやアウトドアスポーツなどで汚れた衣類の収納にも最適だ。スーツケースのように衣類等をコンプレッションできるバンドが2本付いているのでダウンジャケットやバスタオルなどを小さくできるのもいい。そして、バッグを立てて置いても中の物が暴れないようになっている。

衣類などをコンプレッションできるバンド付き。

表面は600Dの防水ワックスキャンバス素材のシェル生地になっていて耐久性が高く、有害なPFCを含有しない耐水コーティングによって、湿気、汚れ、シミなどを寄せ付けない。ちょっとした雨くらいなら撥水してくれるのも安心感がある。また、背中側のコンパートメントには最大16インチのノートPCを入れられ、さらに別途タブレットが入れられるポケットもある。

背中側にはノートPCが入れられる、別途タブレットも入る。
スマホのバッテリー、鍵を付けられるホルダー、ペン2本、パスポート、ノート、充電コードなどを入れられる。左上の黒いTHULEのポーチはコード類やモバイルバッテリーなどを入れている。

大容量40Lでも機内に持ち込めるサイズ

これだけ大容量でありながら、機内に持ち込めるギリギリのサイズになっているのもいい。国内出張などの場合、ベルトコンベアーで荷物受け取りで待つ時間が無いことも多々ある。なので、中に入れられるのは有難い。

バックパックの外側の上部にあるポケットには、スマホのモバイルバッテリー、充電コード、筆記用具、パスポートなどを入れられる細かい仕切りがある。ただし、モバイルバッテリーだけは機内に持ち込めないので要注意。

手荷物のサイズ確認できるこちらでもピッタリ!
バッグの形状が綺麗なボックス型なので、枕にしても最高に快眠zzz。

とにかく、大容量で多機能。使い勝手もよく、デザインもカラーリングも美しいこちらの旅行用、出張用バックパックは、移動や旅が好きな僕のようなスタイルにはど真ん中のストレート。もちろん、仕事だけでなく、自転車に乗る時や、デイキャンプの時にアウトドア道具類を入れレジャーとしても活用している。

ブランドコンセプトの「Bring your life」は、きっと僕らの人生の重要なモノたち(情熱も夢も)を丁寧に運んでくれるという意味が込められている。

Thule Aion Travel Backpack 40L


価格:3万7950円
仕様 
【サイズ】33 × 23 × 52 cm
【重さ】1.45 kg
【容量】40 L
【素材】P600ポリエステルワックスキャンバス

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

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