monoという名のタイムマシン 昭和59年9月のモノ・マガジン(27号)

2026年3月19日現在、最新号は978号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと22号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが27号の表紙です。真ん中にドーンと載っているのは、「特集 最新おもちゃカタログ」で紹介されている、トミー(現・タカラトミー)のメカ生体「ゾイド」の「ゴルドス」。今でも続いている人気シリーズです。これは40年以上前の玩具なんで、さすがに最新のと比べると “つくり” がだいぶ簡素なんだけど、それはそれとして実に味わい深くもあります。

■ ■ ■

目次です。この目次のページの真ん中の写真が並んでいるところのいちばん下に、なぜかみうらじゅん先生の「ゴジラの頭の上でブーメランを振り回す牛」という謎のイラストが••••••。右ページの広告は、SEIKOの「セイコースポーツ」。2度目の登場です。

■ ■ ■

で、今号も記事の初っ端は「LINE••UP」。12ページで10アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、

★イタリア軍採用のファッショナブルなアーミー時計
★007に持たせたい「ヴィジュアライザー・スプレー」
★国産初のミッドシップカーMR2が華麗にデビュー
★水中走行もOKの超珍品ジープ「M151」に注目せよ
★カセットケース・サイズのスピーカー。新登場です
★ナショナルの新型MSX “キングコング” は凄いぞ
★ラジコン・ファンの熱い視線を浴びる「マシン1」
★今月も再び登場しました。T.HONDAのLAみやげ
★やっぱりテープはオープンだ。元祖ティアックの新作
★あのジミーライルのカスタムナイフが遂に手に入る

■ ■ ■

海外通販ピックアップ」のページ、今回は「the SILO」という食器や調理器具など、食生活関連のグッズを集めた通販カタログ。洒落たグッズが並んでます・・・・・・ぐらいしか書くことが思いつかなかったんで、「SILO(サイロ=貯蔵庫)」について、なんか面白い話はないのかとAIに無茶振りしたところ、以下の記述が。

「サイロは時として巨大な爆弾になります。小麦粉や砂糖などの細かい粉塵が空気中に一定の濃度で浮遊し、そこに火花などの火種が加わると『粉塵爆発』という激しい爆発が起こります。過去には世界各地の穀物サイロで大規模な事故が発生しており、取り扱いには非常に厳重な注意が必要です。」

そういえば、映画だと『インターステラー』や『イコライザー2』、マンガでは『シティーハンター』や『ゴールデンカムイ』などで粉塵爆発を扱った印象的なシーンが出てきました。なんにしてもコワイですね、粉塵爆発。

■ ■ ■

カラー8ページ構成「特集 触れる、買える、スーパーグッズ集大成 mono(モノ)すごいぞ博」。と、ここで目次にも登場していたみうら先生の牛の絵が。イヤミの「シェー」の格好をして、「すごいぞ!」と言ってます。

で、記事の方は大阪・なんば高島屋にて1984年8月9日〜14日にモノ・マガジン主催で開催された物販イベントの告知ですね。実際にどんなコーナーがあったのか、ざっと紹介しときます。

PART 1 SURVIVAL GOODS 極限状態の中生きのびるためのグッズがこれだ!
PART 2 TELEPHONE お仕着せ電話はもう卒業だ! ひと味違ったおもしろ電話大集合
PART 3 NOVELTY GOODS もう二度と手に入らないマニア垂涎のノベリティグッズ 
PART 4 NEKO GOODS ネコ好きの皆様お待ちどう! ネコグッズの「ねこまや」さんが特別出展
PART 5 SURPLUS 安くてヘビーデューティーなサープラスグッズを狙え
PART 6 MYCOM マイコンを使いこなせ! こいつはもう僕らの生活必需品だ
PART 7 KNIFE 男心を魅了する世界のナイフが一堂に集合!
PART 8 GOOD DESIGN ニューヨーク近代美術館を始めとする世界のデザインコレクション

■ ■ ■

OVERSEAS NEW-PRODUCTS NEWS」で気になった記事は、「イエスかノーはもはや“水もの”。誰も決めない重大事。」。

「あまりにモノゴトが入りくんでくると、決定が下せなくなる。そういうときにはコインで決める人もいるが、もっとオープンにイエス/ノーを決めてくれる新製品が開発された。〈重役用ディシジョン・メーカー〉という。(改行)透明プラスチックはエックスの形になっていて、上下と各足のそれぞれがイエス/ノーと決められている。中には液体が詰まっていて、ブルーのボールが1個。このX体をひっくり返して、ボールのゆくえを見守り、それが入ったほうの決定に従うのである。(改行)イエス/ノーで迷い、大問題へと発展し、人間関係が危くなるのは、何もビジネスに限ったことではない。ほら、今夜どうしたものかを決めるときだって、あれはもう本能や欲望というレベルではなく、〈えーい、どうにでもなれ〉的な世界だもの。 さっそく今夜からお使いくだされ。しかし・・・イエスばかり続出したらどうしようか、ね。決定は決定だから、黙って服従するしかないから、これは困った。価格=10ドル」

この〈重役用ディシジョン・メーカー〉の写真をよくよく見ると、ボールが落ちる方の「YES」と「NO」の文字の向きが逆さになっちゃてるんですよ。「NO」が「ON」になっちゃてるんですよ。

■ ■ ■

WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」では「口答えしない女房こそ男の夢と、なぜかUSマークの英国男子の弁」という記事をピックアップ。

「7月の声を聞くと、ふだん殺気だっている当編集部にも、どことなく夏休みが近づいてくるような、のんびりムードがただよいはじめた。そんなある日の昼すぎ、長崎チャンポンで満腹になった編集長が『キミたちが理想とする女房像を聞かせてくれないか』と言いだした。編集長が第2人称にキミを用いるときは、衣食足りて礼節を知り、情緒の安定している証拠だ。まず若手ホープが『ボクは、ともかく可愛くて、明るくて、健康なら文句はないな』と年代相応のステレオタイプの意見。次いで副副編が『ときに恋人、ときには妹、また、ときには友となり母となるような女房がいい』と本に書いてあるようなことをぬけぬけと言い放った。続いて副編の番となったが、どうしたのか精彩のない顔をして沈黙している。それがしばらくして言うには『どうもお袋の尻に敷かれていた親爺のイメージが強烈で、女房というとすぐお袋を連想しちまうんだな。おれ、お袋は好きなんだが、あのタイプを女房にするのはご免だなあー』というわけ。『あはハハ、キミたちは、まだ経験不足のようだな。結局はみんな、このおっさんの心境に到達するのさ』と編集長が並べたのが、家事万端おまかせのミセス・ロボット。ミスターはケントに住むR・ヤング氏。」

まさに昭和に書かれた記事ですね、としか言いようがないっす・・・・・・。

■ ■ ■

My Novelty」はカラー3ページ構成。今回はケンタッキー生まれのバーボンウイスキー「ジム・ビーム」。200年以上の歴史を持つだけあって、ノベルティも古き良きアメリカ的なアンティークめいた意匠のアイテムが揃ってます。

■ ■ ■

カラー6ページ構成「星条旗グッズカタログ 気分はもうアメリカ色」は、タイトル通り星条旗グッズを集めて紹介してるんだけど、最初の見開きが星条旗誕生についての論考になってて、なかなか読み応えあります。

■ ■ ■

そして、「特集 最新おもちゃカタログ おもちゃに昂ぶる!」です。当時の最新のおもちゃをカラー16ページで紹介。おっ、トビラには左上にゴジラマスクのキリヌキ写真が。これっってひょっとして、目次でみうら先生が描いていたゴジラなのか!?

で、内容は「誰がきめたんだ “子どものオモチャ” なんて。ここに並んだおもちゃ、断じて子どものため、なんかじゃない! かといってオトナのオモチャ・・・でもないけど。要するに玩具に興ずる才能をもったひと、すべてに贈るイマジネイションの世界。あなた、思わず全部欲しくなっちゃうおもちゃ心、当然、胸に秘めているよネ!!」という感じです。

■ ■ ■

続きまして、モノクロ16ページで「特集 おもちゃ クラシカル・トイから世界のおもちゃまで!」。ここでもみうら先生がトビラを含む5ページ目までのイラストを担当されてます。今でも連載ページだけでなく、特集記事にもちょこちょこご登場いただいたりしてますが、当時から結構お世話になっていたんだと、改めて気づかされました。みうら先生、ありがとうございます!

で、内容は「戦後おもちゃヒストリー」(4ページ)、「自動販売機&オマケ」(2ページ)、「クラシカルトイ」(4ページ)、「世界のおもちゃ」(4ページ)、「ディズニーキャラクター」(1ページ)となってます。

■ ■ ■

では、次回の昭和59年10月(28号)をお楽しみに!

関連記事一覧