岩国基地フレンドシップデーと、米海軍EA-18Gの事故のニュース

先週末、5月16日、17日には東京都の米空軍横田基地でフレンドシップフェスティバル2026(FF26)が開催され、2日間とも好天に恵まれたこともあり22万人以上の来場者を記録したそうです。また今週末24日には静岡県の航空自衛隊静浜基地と鳥取県の航空自衛隊美保基地でも航空祭が予定されており、美保ではブルーインパルスも参加予定です(それぞれのリポートは6月19日発売の『航空ファン』8月号に掲載予定ですのでお楽しみに)。

そしてゴールデンウィーク中の5月3日には、山口県の米海兵隊/海上自衛隊岩国航空基地でフレンドシップデー2026(FD26)が開催されました。岩国のFDは国内屈指の規模を誇る航空祭で、毎年多くの来場者で賑わいますが、今年は大型連休のなかでももっとも天候の悪い日に当たってしまい、朝7時の開場からしばらくすると雨が落ちはじめ、昼ごろには土砂降りになるというあいにくの状況。それでも45,000人が来場し、フライトスケジュールを調整しつつ地元海上自衛隊機の航過飛行や海兵隊によるMAGTF(海兵空地任務部隊)デモなどが無事実施されました。

また海兵隊のF-35Bに加え国内では初となる海軍のF-35C、さらにF/A-18FのTACデモ(戦術機動飛行展示)も披露され、来場者を魅了しました。

今年はブルーインパルスの参加こそなかったものの、本来であればこのほかにも海軍CVW-5(第5空母航空団)の艦載機によるフリートフライバイ、海上自衛隊第201教育航空隊ホワイトアローズのT-5によるアクロバット飛行、航空自衛隊第8航空団のF-2Aによる飛行展示、陸上自衛隊第13旅団によるUH-1Jのリぺリング展示、パスファインダー室屋義秀氏、ウイスキーパパ内海昌浩氏によるエクストラのアクロバットなど、さまざまな展示も予定されていました(写真は前日の事前訓練時の模様)。

残念な天候とはなりましたが、それでも目玉となるフライトが行なわれ、地上展示や会場での物販を含めて盛り上がったことは間違いありません。イベントの模様は、発売中の『航空ファン』7月号に掲載されているので、ぜひこちらもご覧ください。

ところで、前述のとおり岩国でもF-35B/CとF/A-18FのTACデモが実施されましたが、5月17日にアイダホ州マウンテンホームAFBで開催されたガンファイタースカイズ・エアショーの最中に、ワシントン州NASウィトビーアイランドから参加してTACデモを行なっていた2機のEA-18Gグラウラー(VAQ-129所属)が空中で接触、墜落する事故が発生しました。

低空での接触で折り重なるような状態となったものの、4名の乗員は無事ベイルアウトに成功し生還しています。動画も出ていますが、あの高度で水平ではない姿勢から、4名が脱出できてパラシュートも開傘しているその状況に、現代のイジェクションシート(EA-18Gはマーチンベイカー製Mk.14 NACESを装備)の優秀さを思い知らされました。

なお、この事故を受けて海軍省は安全策を徹底する意味で当面の間各機のTACデモを休止することを発表しています。

神野幸久(Yukihisa Jinno)
  • 1967年千葉県生まれ。1991年4月に(株)文林堂入社。『航空ファン』『世界の傑作機』『航空ファン・イラストレイテッド』など航空雑誌の編集に携わり、2022年10月から『航空ファン』編集長。
  • https://note.com/bunrindo_kokufan

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