
回転寿司チェーン「くら寿司」や「無添蔵」、「くら おさかな市場」を運営するくら寿司(本社:大阪府堺市)は、2022年から続き今回で4回目となる「KURA-No.1 GRAND PRIX(くらワン グランプリ)2025」世界大会を2025年9月2日(火)に開催した。この大会は、全国のくら寿司約550店、アジア60店、米国81店、総勢約55000人の従業員の中から、予選を勝ち抜いた店舗チームが3人一組で出場。「お持ち帰り部門」「ネタ切り部門」「デザート部門」の3部門で調理の腕を競い、頂点を決定する。今回、国内22店舗に加え、台湾、米国代表チームの計24店舗が世界一の座をかけて激突した。
KURA-No.1 GRAND PRIX 2025とは

くら寿司で働く全従業員約55000人の中から、「作業スピード」「正確性」「商品の美しさ」などの基準で “最も作業レベルが高い” 従業員を審査し、頂点を決定する競技だ。
大会開催の期待とねらい



現在外食産業は、求職者に対し求人数が2倍以上という「超売り手市場」にある。 その状況下くら寿司では、「ここで働きたい」と思える環境を整備し、定着率を向上させるため、社員研修に注力している。本大会は、その取り組みの一環だ。チームで切磋琢磨する機会を創出することで、厨房スタッフのモチベーションと技術力の向上を図る。これにより、マニュアルに沿った高品質な商品作成が徹底され、「くら寿司クオリティー」として、お客様へお届けすることにつながる。CX(Customer Experience:顧客体験)の向上を実現するため、その礎となるEX(Employee Experience:従業員体験)の向上が不可欠であると考えているところから、KURA-No.1 GRAND PRIXは2022年から始まっている。
競技種目は3カテゴリ―
本大会には、計24店舗から3人一組のチームが参加し、「お持ち帰り部門」「ネタ切り部門」「デザート部門」の3部門で調理技術を競い合うことになる。



競技は部門ごとに決められたオーダーに従って行われ、オペレーション上の安全・衛生管理など、定められた作業マニュアルへの準拠を審査基準としている。加えて、完了までの時間と、できあがりの美しさも厳しく競われる。予選(3部門)で獲得した合計点の上位3チームが、優勝決定戦へ進出し、そこでまた新たなオーダーに応じて調理を行う。最終的に合計点が最も高かったチームが優勝となる。
2025年第4回KURA-No.1 GRAND PRIX開幕

2025年・第4回「KURA-No.1 GRAND PRIX」では、世界約690店舗の中から選ばれた米国代表・台湾代表に加え、第1回グランプリ優勝の「高石店」(大阪府高石市)、第2回の「久留米合川店」(福岡県久留米市)、第3回の「一宮尾西店」(愛知県一宮市)といった歴代チャンピオンチームもエントリー。全チームによる代表宣誓をもって、長き戦いの幕が切って落とされた!
エリアを勝ち抜いてきた出場全24チーム



2024年3位銅賞チーム






2024年優勝チーム



2024年2位銀賞チーム












世界から集まった24チーム、72名の戦いが始まった。
予選では、各部門ごとに4チームが、定められたオーダーに従って調理を競い合った。3部門で獲得した点数の合計がチームの総得点となり、上位3チームが優勝決定戦へと進出する。個人の技量だけでなく、チームワークも不可欠となる。
寿司製造部門(お持ち帰り部門)



シャリマシンから出てくるシャリにネタを載せ、20貫の寿司を正確に盛り付ける。スピード、美しい盛り付け、そして手順の正確さが求められる。
ネタ切り部門



半身のサーモンを、±1gの誤差で30枚にスライスする。切り方の均一性、スピード、衛生管理などの技術を競う競技だ。てっきり、セントラルキッチンであらかじめ切り身にされたものをシャリにのせて客席に出しているのだと思っていた。まさか、ネタを人の手で切っているとは・・・驚いた。
デザート部門



予選では「白玉クリームあんみつ」を調理し、決勝ではくじ引きで決まった未発売メニューの盛り付けに挑戦する。求められるのは、工程の正確さ、マニュアルの遵守、状況への柔軟な対応力、そしてメニューの読解力だ。
接客コンテスト



大会会場と同じ敷地内にある、くら寿司東貝塚店で開催された接客コンテスト。そのロールプレイングは、接客とは何かを改めて問い直す場であり、接客の真価が試される競技でもある。
「KURA-No.1 GRAND PRIX2025」結果

長い戦いを終え、あとは審査結果を待つだけ。約55000人のスタッフの頂点が決まる、その瞬間が迫っている。
<KURA No.1グランプリ 2025 店舗トップ3結果>
1位:くら寿司 町田店(568.8点)
2位:くら寿司 城東今福店(549.2点)
3位:くら寿司 大蔵谷店(543.6点)





<KURA No.1グランプリ 2025 接客コンテスト結果>
金賞:くら寿司 津店 木下昌子さん
銀賞:くら寿司 平井店 継岩瞳さん
銅賞:くら寿司 広島紙屋町 松江優子さん
モデル店:くら寿司 辻堂店

KURA-1グランプリ2025で優勝の町田店の山本さん、富澤さん、鈴木さん。
<KURA No.1グランプリ 2025 MVP結果>
寿司製造部門:くら寿司 調布駅前店 佐藤愛華さん
ネタ切り部門:くら寿司 大蔵谷店 小西有佳さん
デザート部門:くら寿司 大蔵谷店 カオゴックビックハンさん


2025年大会には、国内22店舗に加え、台湾および米国の代表チームを含む、計24店舗が参加。国境を越えた熱戦が繰り広げられ、くら寿司のグローバルな成長と技術力の高さを改めて示す機会となった。さて、2026年の優勝チームはどこになるのか・・・期待が高まる!
くら寿司
KURA-No.1 GRAND PRIX 2025
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