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アルファ SV ジャケットはなぜ パフォーマンス力が高いのか?
高山や冬の雪山など過酷な環境下に耐えうるアークテリクスのシェルジェケットの最高峰ライン「アルファ SV ジャケット」がアップデート。ゴアテックスePEメンブレン搭載の記念すべき10代目の凄みを徹底紹介したい。
端正でキレイめのデザイン。アークテリクスにそんな印象をもっている人も少なくないだろう。それも正解だが、その魅力はほんの一部に過ぎない。カナダ・ノースバンクーバー生まれのアークテリクスは世界屈指の本格アウトドアブランド。製品に関わるスタッフ一人ひとりがアクティビティを楽しみ、山から多くのインスピレーションを受け、コースト山脈など過酷なカナダの山で鍛え続けられてきたタフな製品を展開。一見、ミニマルなデザインは山で必要な究極の機能美を追求した結果だったりするわけだ。そんなトコトン本気なアイテムの筆頭が超ロングセラーのアルファ SV ジャケット。シェルジャケットの最高峰モデルでお値段も15万円超とヘビー級だが、ディテールの細やかなつくりを知れば納得だ。10代目となる今作最大のトピックスは環境に配慮されたゴアテックスePEメンブレンが採用されたこと。アルファ SV ジャケットが求める高次元の防水・防風、透湿、耐久性をePEメンブレンがクリアしたことになる。これはアウトドア界隈において歴史的な“事件”といっていい。

アークテリクス
アルファ SV ジャケット
価格15万1800円
ePEメンブレン搭載の10代目。アークテリクスはアルパイン向けのパフォーマンスライン「アルファ」、日帰り登山からテント泊まで万能な「ベータ」をラインナップしているが、アルファ SV ジャケットは、防水性、透湿性、耐久性などあらゆる点でアークテリクスのシェルジャケットの最高峰。アウトドアアクティビティを最大限に楽しむために考え抜いた設計かつ、1枚ずつ丁寧にハンドメイドされる同社だからこそ実現できた“ギア”で、高機能かつしなやかな動きが快適だ。

① サイドだけでなく、後ろ側2カ所でフードの調整が可能な仕組み。ヘルメットの装着時も想定され、上下左右を確認する際の頭の動き時に、視界を妨 げないように設計されている。
② 内装のシームテープの剥離を防ぐため力がかかりやすく、ウェアに負荷がかかるシームテープのジャンクション部に丸型のステッチを採用。角をなくすことで、角からの剥がれを生じさせない 工夫だ。
③ 頻繁に出し入れするモノの収納に便利な左右のチェストポケットもすぐ手が届く使いやすい位置を追求。さらに、アークテリクスの原点であるハーネスを装着しても干渉しないレイアウトになっている。
④ ePEメンブレンの採用による生地のアップデートで軽量化が実現。その結果、内装のポケットはダンプポケットに変更された。
⑤ 裾の処理は、表地と同じ生地を採用。生地を裏地に圧着する際に、圧着テープを表地に縫い付けてから圧着することにより、圧着部分が剥がれにくくなり、剥がれた際の修理もスマートな対応が可能。

⑥ 2016年から採用しているYKKと共同開発した止水ジッパー。いまや定番の止水ジッパーのパイオニアなのだ。ポ ケットのフラップの省略で軽量化も実現し、デザインの可能性も広げていった。
⑦ 100デニールの表地に透湿性と防水性に優れたゴアテックスePEメンブレン採用。生地がやわらかくなり、それで いて擦れにも強い仕様に。手を伸ばした状態でのパターンのアップデートでmm単位でのスリム化も達成。
⑧ 縫い目から水が入らないために施されるシームテープの幅さえもスリム化。初代からこだわり続けている幅は、 剥がれにくさと耐久性を持たせつつ、2016年より8㎜のものも採用している。
⑨ 内側のシームテープは袖から肩、さらに逆側の袖まで1本のシームテープで留めている。立体感のあるデザインなので技術はいるが、縫い目が多いと糸の重さが関係してくるのでそれを削減。これも軽さの秘密のひとつだ。
⑩ 長年着用を続けているとダメージを受けやすい部位である袖部も型抜き加工を施すことで、使い込んでも壊れにくい仕様にこだわっている。マジックテープ式のベルクロでフィット感もスムーズに調整可能だ。

アップデートを繰り返しなんと新作は10代目!
1998年、YKKとの共同開発によるジッパーをポケットに採用し、ポケットのフラップを排除した初代アルファ SV ジャケットが誕生。2002年にはWaterTight™ジッパーをフロントに採用し、フラップを無くしたデザインが実現。大幅刷新した2016年モデルは、素材とロックパーツ、ファスナーガレージが不要となるRS™ジッパーを導入、シームテープの幅を8㎜に。パフォーマンス向上のための課題が発生するたびにアップデートされている。
なぜアークテリクスはゴアテックスにこだわるのか
アークテリクスが展開する循環経済プログラム「ReBIRD™」を担当する室田さんと長谷川さん。メンテナンスに直結する立場からゴアテックスについて語ってもらった。

耐久性のあるゴア社の素材が山で命を守ってくれる可能性が一番高いから
アークテリクス
アフターセールス/リバードマネージャー
室田 剛さん
ゴアテックス担当者と直接のやり取りを行う。アウトドア以外の趣味は腕時計収集の”モノ好き”&ギア好き。

完成度の高いePEメンブレンだからこそ、よりメンテナンスが重要です
アークテリクス
新宿ブランドストア
ReBIRD™のサービスセンター
長谷川 裕太さん
着用キャップは自身でアップサイクルしたもの。「今後はアップサイクルにも力を入れていきたいと思っています」。
アークテリクスとゴア社の特別な関係そして新素材の威力とは
室田:アークテリクスはアパレルのスタート時からゴア社とのつながりが強くこれまで30年間、一貫して防水性、透湿性の素材はゴアテックスしか使っていません。理由は耐久性のあるゴア社の素材が山で命を守ってくれる可能性が高いから。ゴア社のなかにアークテリクスの専任スタッフもいて、基本的には共同開発のスタンスです。
長谷川:初代アルファ SV ジャケットの開発時代からですね。お互いにアイデアを出し合っていいモノをつくる。ゴア社とはそういう関係性が続いています。
室田:今回のアルファ SV ジャケットのPFASフリーメンブレンはじつに軽くてやわらかく、しなやかな仕上がりです。
長谷川:あきらかにメンブレンが薄くなっているのに従来の機能は落ちていない印象です。
室田:従来のPFASモデルと同等レベルにもってきたということ。ゴア社も自社の基準ラインに入ってきたという点で、満を持してのデビューという感じでしょうね。
長谷川:想像もできないほどの努力がゴア社にあったかと思います。ご購入いただいた製品は、機能を保ったまま長く着用いただきたいです。そのためには、フィールドで着用した後の洗濯によるメンテナンスがとても重要になりますね。定期的に洗濯をして熱入れをすれば、簡単に低下した撥水性がもと通りに蘇りますから。
室田:じつは撥水性は永遠ではないのです。空気中の汚れや油、雨なども機能低下の原因になります。女性でファンデーションを落とさずに寝る人っていないですよね?それと同じでメンブレンも洗わないと”肌荒れ”を起こすわけです。製品を洗うことは簡単かつ長く着用でき結果、環境にも優しいという非常にリーズナブルで身近なサステナブルな取り組みだと思いますね。
長谷川:最近ではアップサイクルのイベントも企画していて、製品寿命がきたモノをいかに延命できるかの取り組みも行っていますので、気軽にご参加いただけたらと思います。

ゴアテックスの基準とアークテリクスの基準を満たしたもののみが製品となる。
対談はアークテリクス 新宿ブランドストアの4階にあるReBIRD™サービスセンターにて行われた。
PFCフリーの新ゴアテックス ファブリック
ePE採用の生地とは


非フッ素系の環境配慮型メンブレンに、フッ素を使わずにDWR加工を施したリサイクルナイロンの表地、強度に優れたGORE®Micro Grid Backerの組み合わで優れた耐候性と耐久性を実現。
ePEメンブレン素材を使用した今季のラインナップ紹介


アークテリクス
ベータ AR ジャケット
価格11万円
山での多彩なアクティビティに対応する耐久性、透湿性、防水性に優れた「ベータ」ラインのゴアテックスプロePEシェル。スタンドネックタイプで風が入りにくいのも心強く、山に行くときには必ず持っていきたい頼れる一着だ。ヨークとアーム部はアルファ SVと同じ100デニール、ボディには80デニールのePEメンブレンを採用したGORE-TEX PROの生地でデザイン。アウトドアアクティビティのシーンに応じて必要な機能を提供できる万能ジャケットだ。

アークテリクス
アルファ SV ビブ パンツ
価格12万6500円
アルファ SV ジャケットとのコンビで最強仕様が完成するアークテリクスの最高峰パフォーマンスラインのシェルパンツ。太すぎず細すぎず、ほどよくスリムなベルトは高強度の素材を使用。柔らかなソフトシェルを配置したウエスト部は素早く調整可能で、ハーネスやヒップベルトの装着もスムーズだ。高山で重要になるニーパッドや、簡単に着脱できる両サイドのフルレングスジッパーなど、アルパインでの使い勝手にこだわった仕様になっている。


アークテリクス
アルファ ジャケット
価格11万8800円
意外と存在自体を知らない人も多い、アルファジャケット。生地はアークテリクスのみで展開している超軽量かつ優れた耐久性のあるリップストップ生地と、極細のLCP(液晶クリスタルポリマー)繊維を織り上げた生地。最高の耐摩耗性を実現し、半分の重量でも同等の耐久性を誇る素材だ。防水通気性と耐摩耗性を最適なバランスで実現し、険しい地形や変わりやすい天気から体を守る。ハーネス着用可能な設計と正確な立体裁断により、雨や風のある状況でもクライミングに集中できる。
ここでおさらい
アークテリクス ブランドヒストリー
クライマー、デイブ・レインとジェレミー・ガードが1989年、「ロックソリッド」ブランドでクライミングギアの製造販売を開始。高品質ハーネスが評価され1991年に社名をアークテリクスに変更。以降も高パフォーマンスギアを輩出し続けている。

ロゴとブランド名は始祖鳥に由来。空を飛ぶようになったトカゲのように常に進化を追求することがブランドポリシーだ。

デイブ・レインが自宅で製造したクライミングハーネスを実際に使用し販売。それが評価されアークテリクスは始まった。

デイブともにアークテリクス黎明期を支えた共同創設者のジェレミー・ガード。クライミングなど多くのアクテビティを愛した。
シェルジャケットはケアすることでその機能が格段に蘇る!
テクニカル素材のシェルは汚れやカラダから付着した皮脂が本来の製品機能を低下させその結果、製品寿命の短縮にもつながる。そこで最強メンテナンスのススメ。洗うだけで機能が蘇るならウォッシュしない手はないぞ!
[自宅での洗濯方法を学ぼう]

1 ポケットの中身を確認する
全体をチェックし汚れや、長年着用している場合は剥がれなどがないか現況確認する。そのうえ でシェルジャケット本体を裏返してポケットのなかに入っているものがないかをチェック。
2 ポケットのジッパーは全開
シェルジャケットを表面にしてポケットのジッパーを全開にする。洗濯によってポケットのなかに入り込んだ洗剤をしっかりとすすぐためだ。センターと両脇のジッパは閉めておく。
3 めの細かいネットに入れる
表面の状態でたたまずそのまま大きめの洗濯ネットに入れる。ネットのめは細かいほどよい。ネットに1着1袋が基本。もともと外装自体は強い素材なので自宅での洗濯を恐がる必要はない。
4 マイ洗濯機にネットを投入
ネットごと洗濯機に入れて、洗濯機を回す。洗剤は「STORM」などのアウトドアウェア専用の洗剤がオススメ。“ウォッシュ”を最初に入れ、通常洗濯で柔軟剤のタイミングで“プルーフ”を入れる。脱水工程は必要なし。
5 吊るして水切りをする
洗濯終了後、ハンガーで吊るして水切りを行う。そのままひと晩放置するなど、完全に乾いた状態まで待つのが理想(もっともウェアに負担がかからない)だが、急ぐ場合は20分ほど吊るす。
6 最後の熱入れが蘇生のキモ
乾いたシェルジャケットを15分前後乾燥機で熱入れする。ゴアテックス素材の表面にこの熱入れを行うことで撥水機能が驚くほど蘇る。洗濯後、水を垂らしてはじき具合で効果を体感しよう。
洗濯することで一生モノの一枚に

アークテリクス
新宿ブランドストア
ReBIRD™のサービスセンター
洗濯を日常に! エコにもつながる


洗濯機を設置する「ReBIRD™サービスセンター」併設の
ブランドストアが池袋にオープン
製品のライフサイクルを循環させるためにアークテリクスが展開している循環経済プログラム「ReBIRD™」。長年着用した製品を廃棄するという選択を減らし、ケアやリペア、アップサイクルなどで循環させていくのが目的だ。

10月30日オープン アークテリクス
池袋東武ブランドストア
東京都豊島区西池袋1-1-25
東武百貨店 池袋店 1F
営業時間:10:00~20:00
アークテリクスでは2021年秋にNYブロードウェイ店への「ReBIRD™ サービスカウンター」設置を皮切りに、日本では2022年秋、東京 丸の内ブランドストア内に「ReBIRD™ サービスカウンター」を開設。その後も「大阪 心斎橋ブランドストア」「新宿ブランドストア」「札幌ブランドストア」を続けてオープン。10月30日には東京で3店目となる「池袋東武ブランドストア」にも開設予定と着実にメンテナンスの拠点を増やしている。ReBIRD™で共通する基本サービスは、製品の修理受付とクイックリペア、メンテナンスに関する相談や、製品を使用する際のアドバイスなど。利用の際には専用フォームからの事前予約が必須だ。事前予約がない場合、混雑状況により受付が困難なことも。新宿、札幌、池袋には洗濯機が設置され、ゴアテックス製品のテックウォッシュを行える「ReBIRD™サービスセンター」となる。こちらでは、ゴアテックス製品の洗濯を無償で対応。無償で行うことにより、自宅で行う通常の洗濯同様、ゴアテックス製品も自宅で洗えることを伝えることで黎明期から耐久性の高さを追求したモノづくりが結果、長く着用できるモノとなり、その両方が現在のアークテリクスの理念につながっている。正しいメンテナンスによって1着のウェアを本来の機能を保ちながら長く使い続けることは個人的なサステナブルな取り組みになる。製品のコンディション相談や、個人で行えるメンテナンス方法などを専任スタッフからアドバイスをもらえるので、アークテリクスユーザーならまずは体験したいサービスだ。

アークテリクス 札幌ブランドストア
北海道札幌市中央区南1条西4丁目1番地
営業時間:11:00~20:00
地下鉄大通駅から地下直結の「SAPPORO ReBIRD™ サービスセンター」では基本サービスのほか、ゴアテックスウェアの洗濯や撥水加工が可能(無償)。

アークテリクス 新宿ブランドストア
東京都新宿区新宿三丁目24番2号
新宿アオキビル4F
営業時間:11:00~20:00
JR新宿駅東口徒歩1分の「SHINJUKU ReBIRD™ サービスセンター」では基本サービスの
ほか店内縫製修理やゴアテックスウェアの洗濯・撥水加工(無償)が可能。

アークテリクス
東京 丸の内ブランドストア
東京都千代田区丸の内二丁目2番3号
丸の内仲通りビル1F 103区外
営業時間:11:00~20:00
JR東京駅徒歩3分の「TOKYO ReBIRD™ サービスセンター」では基本サービスのほか、ドロップ&ウォッシュサービス(有料)もオーダーできる。

アークテリクス
大阪 心斎橋ブランドストア
大阪府大阪市中央区南船場3丁目5-15 3F
営業時間:11:00~20:00
地下鉄心斎橋駅徒歩2分の「SHINSAIBASHIReBIRD™ サービスセンター」では、基本サービスのほか、ドロップ&ウォッシュサービス(有料)も対応。
写真/鶴田智昭(WPP)、青木健格(WPP) 文/下川冬樹