VIVA! イタリア共和国建国記念日、夢のような夏の夜!

イタリア共和国建国記念日の祝賀セレモニーにて、イタリア大使館官邸の日本庭園が美しくライトアップされた。

一度は訪れてみたい国として人気があるのが、情熱の国イタリア。美しい世界遺産を始め、芸術や音楽、ファッション、グルメ、スポーツなど多くの魅力に溢れ、訪れたことがある人もそうでない人も、誰をも虜にする魅惑的な国だ。

来年冬季には、スポーツのビッグイベントも開催されることから、旅行の計画を立てている人も多いのではないだろうか。

そんな中、6月4日に駐日イタリア大使館にて、イタリアの共和国建国記念日(Festa della Repubblica)を祝うイベントが開催されたので、イタリアならでは活気溢れる感動的なイベントの様子をお届けしたい。

もともと1946年6月2日、イタリアではそれまでの王政を廃止し、共和制となることを国民投票により決意した。この歴史的な日を記念して、イタリアでは各地で式典やパレードが盛大に行われている。

胸を打つ力強い和太鼓の演奏は、日伊の文化の繋がりを実感することができた!

祝賀イベントの舞台となる東京・港区にあるイタリア大使館は、イタリア様式と日本的概念・技術の両方を取り入れた建物として、現代建築の中でも重要なモデルとして知られている。

エントランスにて、まず訪れる人を出迎えてくれたのは、お祭り気分が高まる和太鼓の圧巻のパフォーマンス!

右から、参議院議員の生稲晃子氏、ジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使、経済安全保障担当大臣の木内実氏、新潟県小千谷市長の宮崎悦男氏。

さらに、エントランスから入り美しい館内を通り抜けると、イベント会場となる綺麗な日本庭園に辿り着く。イベントには、政界を始め、国会議員、文化、報道、企業家、学術・科学、在日イタリア人など、各界の人々がお祝いに駆けつけた。

日本からは、経済安全保障担当大臣の木内実氏、参議院議員の生稲晃子氏らが臨席する中、ジャンルイジ・ベネデッティ (Gianluigi BENEDETTI)駐日イタリア大使 の祝杯により、盛大なセレモニーがスタート!

壇上から祝賀のスピーチを行うジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使。

「記念日を祝えることを嬉しく思うと同時に、大きな意義を実感しています。現在、国際的な課題に対し、平和を重んじて国際ルールを遵守する、2国間の安全保障分野における連携を始め、経済、科学研究、技術革新、貿易拡大などの諸分野での協力関係を推進しています」

「文化分野においては、大阪で万博も開催され、また今年3月には、イタリアから、セルジョ・マッタレッラ大統領も来日し、日伊のパートナーシップが祝われました。在日イタリア人コミュニティを始め、160年にわたり築かれてきた信頼関係に感謝するとともに、来年には国交樹立160周年を迎えることから、今後もさらに日伊関係を深めていくことを目指します」とスピーチしたのは、ジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使。

木内大臣は、大使の挨拶に言及して、大阪で開催中の万博の成功、経済安全保障分野の連携、国際的なビジネスや共同研究の広がりについて挨拶を述べた。

風情ある大使館官邸内の庭に、多くの参加者が一同に会し楽しく賑やかな雰囲気に!

大使館官邸内の由緒ある美しい日本庭園では、イタリアならではパスタやパニーニなどの美食やワインなどのドリンクが振る舞われ、美味しい食事に皆舌鼓。華やかな社交の場が至福の感情に満たされた。

本場イタリアのシンプルなパスタや、生地の製法と食感が特徴的なローマ発祥のピザに似た料理「ピンサ(Pinsa)」など、美味しい料理を満喫!

イタリアを代表するオレンジ色と、ビタースイートの絶妙な味わいのリキュール「アペロール(Aperol)」や、その他珍しいイタリア野菜なども紹介された!

この立派な日本庭園は、都内でも格式と由緒ある名園のひとつとされており、なんと歴史を辿れば、かの赤穂浪士が自害を遂げた場所として、数世紀にわたり語り継がれる歌舞伎の「忠臣蔵」の舞台ともいわれ、日本の歴史を今に伝える場所でもあるのだ。

イベントには、多くのイタリア関連企業が参加したと同時に、イタリアとゆかりの深い有名人がお祝いに駆けつけ、思い出に残る一夜に。もちろん、我らがマッテオ・インゼオ(Matteo Inzeo)さんも登場!

DJのクラウディオ・クオモさんが、心踊るヒットチャートで参加者をお祝い!

夜の深まりとともに、興奮と熱気のボルテージもヒートアップ! 躍動感溢れる音楽のDJを務めていたのは、音楽家のクラウディオ・クオモ(Claudio Cuomo)さん! みんな食事を楽しんだり、音楽を感じたり、踊ったりと一体になって大盛り上がり!

ハイライトは、盛大なスターマイン花火! 豪快な花火が大使館官邸を華やかに彩り感動と興奮に包まれる一夜になった。

共和国建国記念日を祝い、イタリア国旗の3色、赤、白、緑色に彩られた花火は、幻想的でまさに夢のよう! 日伊の文化の躍動を体現したかのようだ。

花火は、花火のまちとして有名な新潟県小千谷市の協力によるものだ。小千谷市と駐日イタリア大使館は、過去に開催された「クールジャパンEXPO in NIIGATA」以来、国魚・錦鯉や花火など、日本を代表する伝統文化を通じて親交を深めてきたそう。

明るく陽気で誰もがハッピーな気持ちになれる、イタリアを実感できる特別な夏の夜。今のような時代だからこそ、国や文化の垣根を越えて、目標や意識を共有し人々が交流することの大切さを、改めて学ぶことができた。

そしてこうした心踊る特別な時間を共に過ごすことができるからこそ、皆情熱の国イタリアを旅したくなるのだろう。来年、日伊国交樹立160周年を迎えるにあたり、さらなる魅力が日本に紹介される予感! 新たな感動を求めて、そのダイナミズムに触れてほしい。

駐日イタリア大使館

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