
世界中で愛されるイタリアの美食。特に近年は、地中海地域を始めとする「ブルーゾーン」と呼ばれる地域に注目が集まり、地中海地域の食事法が、長寿や持続可能な健康を促進すると話題になっている。
3月に開催されたアジア最大級の食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN」のイタリア・パビリオンでは、「LEGACOOP(レガコープ):イタリア全国協同組合連合会」が参加し、ワークショップを開催!




イタリア貿易促進機構会長のマッテオ・ゾッパス氏、レガコープ・アリメンターレ会長のクリスチャン・マレッティ氏、JCAの常任理事伊東治郎氏、AssoBio(アッソビオ)会長のニコレッタ・マフィー二氏、Il Biologico(イル・ビオロジコ)協同組合アレッシア・フェルッチ・モランディ氏らによって、ビオ先進国であるイタリアの有機栽培による、食品や地中海式の食事法が紹介された。
スローフードが根付く国イタリアならでは、ビオはヨーロッパでもイタリアが早くから始めた分野だ。現在は、1900団体もの有機認証が増え、その規模は5100団体にもなるという。土地を大切にする習慣をもとに、気候変動への対応にも取り組み、バランスのとれた持続可能な農産物や生産物、加工品作りに取り組んでいる。
その一環として、健康や長寿を促進すると言われる、地中海式の食事法にも言及。近年の研究では、パスタやオリーブオイル、バルサミコ酢、チーズ、ワインなどの地中海の有機食材が、人の腸内環境を改善するなど、人の健康に及ぼす影響について研究も進められているという。

セミナーの後、会場をイタリア・パビリオンに移したクッキングショーでは、小池教之シェフが登壇し、こうしたJAS認証を受けた日本でも有名なイタリアの有機食材を使って、誰もが簡単に地中海式の食事法を実践できる、調理実演・メニュー解説が披露された。


クッキングショーでは、プリモピアットとして、トマトソースのパスタ、セコンドピアットに肉のバルサミコ煮込みを披露! イタリアで “フード・バレー” と呼ばれるエミリア・ロマーニャ州で作られた有機ワイン「ランブルスコ・コンチェルト」も紹介された。


ランブルスコ・コンチェルト「テッレ・チェヴィコ」は、ガンベロロッソで20年間3星を保持している傑作ワインだ。
お供は、「グランテッレ」の豊富なミネラルやプロテインを含む、“チーズの王様” と称される、パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ。有機農法による「コナピ・エミリッツィア」の素朴で豊かな味わいの蜂蜜と合わせれば、絶妙なマリアージュを堪能することができる。


栗やマツ、アカシアなど、様々な種類の蜂蜜が揃うので、好みに合わせてチーズとチョイスしてほしい。
さらに、1990年代にいち早く有機農法を取り入れた「アルチェ・ネロ」の素朴で味わい深いパスタやパスタソースも要注目だ。

これらの食材を使えば、日本でもすぐに、ビオ先進国であるイタリアの有機栽培による、食品や地中海式の食事法を実践できるので試してほしい! 後編では、「ブルーゾーン」にも指定される、サルデーニャ州の健康的な料理をご紹介!