「In cucina con Matteo! ~マッテオのキッチン~」! ローマで愛される伝統料理「Paccheri con fave e Pecorino」! 

イタリア料理の講師を務めるマッテオ・インゼオさん。今回は、春の味覚であるそら豆とペコリーノチーズのパスタ作りに挑戦!

イタリアでは、春にローマを中心に風物詩であるそら豆を食べる習慣があるといい、ローマ発祥の歴史ある羊乳のチーズペコリーノ・ロマーノとの組み合わせが、ピクニックの定番としても有名です。美味しい赤ワインとのハーモニーが絶妙なんだとか。

そこで今回マッテオさんに教えてもらうのが、そら豆とペコリーノを使った、ローマっ子に愛される伝統的なパスタ料理「Paccheri con fave e Pecorino」! 

爽やかな春の香りが漂ってくる、美味しそうなそら豆とペコリーノ・ロマーノのパスタ料理「Paccheri con fave e Pecorino」! 

作り方はシンプルで、パンチェッタはサイコロ状に切り、脂が溶けてカリカリになるまであらかじめ炒めて、取り出しておきます。

そら豆は柔らかく、玉ねぎはややとろみが出るくらいまで、時間をかけて炒めます。その後、そら豆の半分をミキサーに入れ、バジリコとおろしたペコリーノを加えたら、やや粒感が残るクリーム状になるまでミキサーにかけます。

パスタがアル・デンテになったら、水気を切り、そら豆の入ったフライパンに移し、そら豆のクリームを加えてよく混ぜます。お皿に盛り付け、パンチェッタとバジリコでトッピングして完成です!

今回使うパスタは、チューブ状の大きなパスタ「Paccheri(パッケリ)」。中に具材を詰めて調理することができる、筒状の形をした乾燥パスタ「Cannelloni (カンネッローニ)」にも似ているが、それよりも大きさは小さめでソースがしっかりと良く絡むのが特徴です。

RUMMO/パッケリ No.111 価格864円
問大倉フーズ ☎︎03-3538-7979

1846年よりイタリアでパスタを製造している老舗ブランド「RUMMO」のパスタは、高品質なセモリナ粉を厳選し、時間をかけてイタリアの水で練り上げるため、歯ごたえが良いのが魅力です。

「そら豆と玉ねぎは柔らかくなるまでよく炒め、ミキサーにかけて風味豊かなクリーム状にするのがポイントです。一見手間がかかりそうに思えますが、コツさえつかめば簡単にできて美味しいパスタに仕上がるのでお勧めです。ミキサーにかける際は、全てではなく、トッピング用に少量残しておきましょう」

「パッケリは形が崩れやすい繊細なパスタなので、茹で時間をやや短めに短縮するのがお勧めです」と、作り方のコツを教えてくれたマッテオさん。出来上がったパスタは、まろやかなクリームがパスタによく馴染み食べ応え満点。マッテオさんと一緒に、イタリアの味覚を堪能しよう!

Matteo Inzeo(マッテオ・インゼオ)さん
1976年生まれ、ラツィオ州ラティーナ出身。ローマ大学日本語・日本文学科卒業。2003年より東京でイタリア語教師として活躍。2005年よりNHK TV、NHKラジオに出演。趣味は外国語学習、ファッション、読書、料理などで、空手初段、フィギュアスケート1級。

マッテオ・インゼオ
instagram.com/matteoinzeo

ベリタリア イタリア語・文化教室
(電話)03-6416-9308
https://bellitalia.jp.net/it/

※毎月2日発売の「モノ・マガジン情報号」で連載中!
モノ・マガジン4月16日情報号」P 112を、今すぐチェックしよう!

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