「FOODEX JAPAN 2025」のイタリア・パビリオン リポート! 後編:持続可能なイタリア・サルデーニャの美食

「FOODEX JAPAN」で、近年注目が集まる地中海式の食事法や、有機食材について学んだ後は、シチリア島に次いでイタリアで二番目に大きい島で、山、森、平野、海と自然の魅力に溢れ、世界で5つある長寿の地域「ブルーゾーン」に指定される、サルデーニャ州の自然の恩恵を実感できる料理にフォーカス!

イタリア料理のエッセンスを集めた、多彩な本格メニューを味わうことができる名店「パッパガッロ」。

「FOODEX JAPAN」のための特別な企画として、イタリア各地の本格料理の数々を堪能できるレストラン「PAPPAGALLO(パッパガッロ)」にて、『サルデーニャの夕べ』と題されたテイスティングイベントが開催され、様々な特産物、美味しい食材を生産している島サルデーニャのアイデンティティを活かした、特別なコース料理が披露された。

そもそもサルデーニャとは、温暖な地中海気候と、美しい海など豊かな自然に恵まれ、海の幸から山の幸まで美食の宝庫ともいえる。カラスミの名産地であり、山の幸は羊乳から作られるペコリーノチーズや温暖な気候から造られる上質なワイン、オリーブオイルなどが有名だ。

そうした上質な素材を使い、ゆったりとした時間の中で、贅沢に楽しむことができるのがサルデーニャ料理の特徴だ。

まず、Aperitivo(アペリティーボ)には、ボラのBottarga(ボッタルガ=カラスミ)のすりおろしのクロスティーニが登場。赤ワインとの絶妙な味わいを楽しむことができる。

次に、Antipasto(アンティパスト)として出てきたのは、Accademia Olearia(アカデミア・オレアリア)社のオリーブオイルが新鮮な味わいを引き立てる、ボッタルガのスライスを乗せたセロリのジュリエンヌ。

サルデーニャ産の新鮮なボッタルガのスライスを乗せたセロリのジュリエンヌ。

ワインの生産地として有名なGallura(ガッルーラ)にて、Tenute Ólbios(テヌーテ・オルビオス)社が手がける、白ワイン「Lupus in Fabula DOCG Vermentino di Gallura Superiore(ルプス・イン・ファーブラ・ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレDOCG)」は、濃厚な味わいが特徴だ。

サルデーニャの伝統的なパンである、S.F.サルダパン社のPane carasau(パーネ・カラザウ)と、カゼイフィーチョ・アルジオラス社のサルデーニャ産チーズの盛り合わせとともに味わうことができた。

ガッルーラ産の白ワイン「ルプス・イン・ファーブラ・ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレDOCG」。
パーネ・カラザウと、サルデーニャ産チーズの盛り合わせ。

続いて、Primo piatto(プリモ・ピアット)は、サルデーニャの伝統的な小粒のパスタ「Fregula(フレーグラ)」を、レ・マルヴィリエで採れたイカ墨ソースで味付けした美味しいパスタ料理と、赤エビでアレンジしたコクのある豆のスープを堪能!

フレーグラを、イカ墨ソースで味付けした美味しいパスタ料理!
フレーグラを赤エビでアレンジしたコクのある豆のスープ。

マリアージュの赤ワインは、さっぱりとしていて飲みやすい「Cangrande. 17 Colli del Limbara Rosso IGP(カングランデ17・コッリ・デル・リンパーラ・ロッソIGP)」。

サルデーニャの伝統的なブドウ品種である「Moristello(モリステッロ)」を使用した、フレッシュな味わいを楽しめる赤ワイン「カングランデ17」。

Second piatto(セコンド・ピアット)は、サルデーニャの滋味を実感できるスペシャルなポーチドエッグが登場!

野菜ブイヨンに浸したS.F.サルダパン社の2枚重ねのパーネ・カラザウを使い、Ayò Alimenti(アヨ・アリメンティ)社の濃厚なCampidano(カンピダーノ)風トマトソースをかけ、その上にCaseficcio Argiolas(カゼイフィーチョ・アルジオラス)社とCaseificio Antonio Garau(カゼイフィーチョ・アントニオ・ガラウ)社のペコリーノチーズをすりおろした、マイルドながら大人の味わいを堪能できる一品。

サルデーニャの自然が織りなす食材を堪能することができるスペシャルなポーチドエッグ。

ワインは、有名なワインの名産地である「Canonau(カンノナウ)」で生産された「Cavè Cannonau di Sardegna DOC(カヴェ・カンノナウ・ディ・サルデーニャDOC)」。

「Canonau(カンノナウ)」で生産されたロゼのスティルワイン「カヴェ・カンノナウ・ディ・サルデーニャDOC」。

そして最後のDolce(ドルチェ)は、創作デザート「ティラミサルド」。Tipico(ティピコ)社の甘いビスコッティを使用して作られた、気分までもが盛り上がる美味しいティラミスのドルチェだ。

口の中いっぱいに濃厚な甘さが広がり、至福の味わいを感じることができる創作デザート「ティラミサルド」!

美味しい料理であることはもちろん、健やかな身体を育んでくれるサルデーニャ産の優れた食材と料理。まだ馴染みがないという人も多いと思うが、豊かな自然が育んだ持続可能な食材は、日本人の味覚にもマッチする至極の味わい。近年注目されるイタリアのビオフードとして、今後より一層愛される料理になるだろう。

イタリア大使館 貿易促進部

PAPPAGALLO(パッパガッロ)
東京都港区海岸1-10-45 アトレ竹芝
シアター棟3F
03-5422-1068

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