なぜ1000株の植物と暮らすのか? ~多肉・塊根植物系YouTuberりとまんさんインタビュー!


りとまん

会社員として働く傍ら、自らの多肉・塊根好きを活かしてその経験や育成方法、
また植物との暮らしの動画を配信中。さらに自身のブランド「天気企画」も起ち上げ、
植物系イベントにて鉢などのアイテム販売も行っている。

植物の世界でもYouTuberの人気は高く、また配信の影響力も大きい。現在、多肉や塊根植物をメインとした動画を配信し、植物好きから注目されているYouTuber、りとまんさんの自宅を直撃! 約1000株の植物と暮らす男の生活を覗かせてもらった。

写真/熊谷義久 文/安室淳一

■植物趣味のはじまりはインテリアグリーンから

多肉・塊根植物系に関する動画を配信し、同種の植物好きたちの間で一目を置かれている“りとまん”さん。落ち着いた雰囲気と緩い感じのトーク、そして丁寧な解説が親しみやすく、現在チャンネル登録者数は1万6000人を超えている。そんなりとまんさんは現在1000株を超える植物に囲まれた生活をしているということで、噂の自宅に伺い、その生活やりとまんさんを虜にしている植物の魅力を語ってもらった。

自宅はリビング、書斎、寝室と全ての部屋に相当数の多肉・塊根植物がズラリと並べられ、まさに植物に囲まれた生活といった感じ。早速、植物にハマったきっかけや理由を聞いてみた。

「きっかけは引越しをした際にインテリアグリーンが欲しいと思ったことからです。でも手に入れた植物は、水やりが上手くいかず、すぐに枯らしてしまいました。そこで水やりが楽なものを探しているうちにたどり着いたのがこの多肉や塊根植物でした。そこからの展開は結構早く、元々の収集癖もあり、どんどんと植物が増え、あっという間にこんな感じになりました(笑)」。

リビングの窓側を占めている植物スペースは、多彩なコレクションがズラリと並べられ、植物マニア垂涎の一角となっている。カウンターからこの風景を眺めつつお酒を飲むのが最高だとか。

続けて多肉や塊根植物自体の魅力についてうかがうと、

「これらの植物の魅力は、フォルムがめちゃくちゃ可愛いところが一番ですかね。また同じ品種でも形が全然違うというのもあります。それとこれらの植物は日本には生息していないものばかりで、それが日本で育つというところも僕は面白く思えたんですよね」

植物の話を楽しそうに語るりとまんさん。現在の植物との生活についても話をしてくれた。

「最近は新たに手に入れるよりも、種から自分で育てることのほうが面白くなってきています。ただこの量ですから、世話をするのも時間がかかるし、庭から部屋への入れ替えなども大変、それと冬場はLEDライトやヒーター等を結構使っているので、暖房と電子レンジを一緒に使えないんですよ(笑)。普通の生活を犠牲にしているのは確かですが、それでもやっぱり植物を育てるのが楽くて」と苦労を語るも表情はにこやか。

最後に動画配信についても尋ねてみた。

YouTubeチャンネル「天気を気にするひとのビデッオ」

りとまんさんのYouTubeチャンネル。主な配信は、植物の育成方法をはじめ、育成アイテムや植物の紹介、植物イベントへの参加、そしてショップや生産者への訪問記など。最近はリクエストが増えてきた植物との生活や管理方法、育成環境紹介などの動画を主に制作しているという。
インスタグラムX

「以前と内容は少し変わってきました。自分だけにしかできないことをしようと考え、今は自宅での育て方や管理方法などの動画が中心ですね。でも自分が使って良かったものや植物に有効な育成方法などは引き続き配信をしていく予定です。それは同じ植物に興味・関心を持ってくれている人たちの失敗が多少なりとも避けられ、楽しむことに繋がると思うので」

1000株の植物と暮らす男の生活は、植物への愛情と自らの楽しみ、そしてその楽しみを分かち合うことのできる同じ趣味を持つ人たちへの想いに溢れ、植物好きには何とも羨ましいものだった。

住まいの裏手には広い庭スペースがあり、そこには植物用の棚や温室などが所狭しと設置されている。現在は冬ということもあって植物の多くは室内で保管されているため鉢数はやや少なめだが、それでも多い。春には部屋の植物が一気に屋外へと出され、圧巻の景色が広がる。
リビングの一角には昨今人気が高まっている植物系フィギュアが並ぶ。
植物のない部屋はないというりとまん邸。中でも寝室にはコーデックスの王様と呼ばれる品種グラキリスがズラリと並ぶ。ここで眠ると夢の中にもたくさんの植物が出てきそう!?

りとまん的「いまの気分」のレコメン5選

「ワシントン条約で規制対象種のフォークイエリア・プルプシー。この株は小指くらいのサイズから育てました」
「今、僕のイチオシがこのマテレア・シクロフィラ。コルク質のボディがカッコよく、真っ黒な花もポイントです」
「小さいのに巨木感のあるケラリア・ピグマエア。僕がコーデックスにハマるきっかけとなった品種なんですよね」
「ヒョロッと伸びがちなユーフォルビア・ギラウミニアナ。自分で育てて、いい感じの詰まり具合になりました」
「まん丸いフォルムがたまらないパキポディウム・グラキリス。所有感も高く、可愛らしさもあるんですよね」

りとまんさんの植物道楽な日常はこちらでチェックしよう!
YouTubeチャンネル「天気を気にするひとのビデッオ」
インスタグラムX

モノ・マガジン2024年3月16日情報号「植物道楽」は、書店、コンビニ、オンラインで絶賛発売中。モノ・マガジン公式オンラインストアでもお求めいただけます。オススメ!





  • モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

関連記事一覧