ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 43
気軽にCAFEに入れるバイク用ライディングコート


私は真冬でもふとバイクに乗りたくなる。休みの日に少しだけ足を伸ばして、大好きなカフェまでツーリングし、コーヒーを片手に読書をするプチツーリングが心地いい。寒くて、身体が硬直してしまう前に、サラッと帰ってくる。今回は、そのような時に最適なコミネのモーターサイクル用ウインターコートの偏愛っぷりを語りたい

私は、KOMINE(コミネ)のJK-611 ウォータープルーフプロテクトロングウインターコートを愛している。

なぜこれほどまでに惚れ込んだのか?

コミネは1947年に自転車部品やタイヤチューブなどを官庁へ納品する業者として、小峰新助氏が東京都台東区に小峰商会を創業。後にバイク本体も作るようになったが、やがてバイク用品に特化するようになり、私が免許を取った頃は、コミネオートセンターという路面店が駒沢にあり、時々パーツを買いに通っていた。その後、お店は無くなったが、大きく事業転換し、現在はオンラインショップも開設され、世界中にファンを増やしている。

昔のカタログで、創業者の小峰氏の言葉がこのようにあった。「あらゆる生活分野にスピードが要求された昨今、我が国の自動車、オートバイは生産台数については、まさに世界の指導的立場になりつつあると言って過言ではないと存じます。今や自動車、オートバイは現代人の足となり、我々の生活の必需品となりました。運転免許取得者も4人に1人とアメリカ並の普及率となりました。さらに東名高速道路との道路を完備し、ビジネスやレジャーに、車をいかに快適に、安全に、最大限に利用するかが現代のスピードに対処する鍵です。使って楽しく、見て美しく。そして、先づ安全で飽きない、これがオート用品という名の商品です。」(一部抜粋)

その当時から自動車、自動二輪車が交通や移動の重要なインフラになっていくということを見据えていたように思う。私は20代の頃から、コミネのカタログのモデルを務めさせていただき、もうかれこれ10年以上になるのだが、今回のコートも撮影の時に着て、思わず買ってしまった一着だ。(お金を払って買ったので、提供品ではない)

雨の日でも防水透湿性素材が身体を守ってくれる。

モーターサイクル用のライディングジャケットとしては珍しいコートタイプなのが特徴だ。バイクは乗り降りで脚を上げて跨がるため、丈の短いジャケットが圧倒的に多い。乗り降りがラクであることと、裾がバタつくと煩わしいということが理由だと思う。しかしながら、ライディング中に1番寒さを感じるのは背中からお尻だ。(私は寒いときは背中にカイロを貼っているので。)つまり、背中がガードされているコートは防寒には最適なのである。

モーターサイクルコート フランス軍のM-38という(画像引用 militaria 高円寺 ブログより→Instagram:https://www.instagram.com/militaria_tokyo/

古着屋でたまに置いてあるフランス軍のM38という形のモーターサイクルコート(モーターサイクルジャケットと表記することもある)のデザインがかなり好きだ。1938年に作られたことから「M-38」という名前の付けられたらしい。前がボタンで留められ、Pコート(こちらは海軍)のように二重になっているため、前方からの風を防げるという特徴があり、前身頃の湾曲したカッティングになっていて、文字通りモーターサイクルに乗る時の部隊が着ていたからこのような形になった。襟を立て、チンストラップを留めると、首からの風もシャットアウト。ハイファッションブランドもサンプリングとして、ヴィンテージ古着を買っていくので、市場でもMA-1やN-3Bなどフライトジャケットなどと比べると程度が良いものが圧倒的に少なく、価格も高い。

話はそれたが、過去の歴史をさかのぼっても、モーターサイクルにコートという選択肢は間違っていないのだ。

中には化繊のインナーが付いているので保温性が高い。背中にもガッツリプロテクターが入っている。

なので、こちらはモーターサイクルコートの現代版。私はあえて「カフェコート」と呼びたい。戦いに行くためではないから。コミネが培ってきた安全面、機能面での技術は上の画像を見れば一目瞭然。プロテクターを付けているようには見えないルックスだが、きちんと背中、肩、肘、胸と全方向がガードされている。身体が露わになるモーターサイクルだけにこのプロテクションは気持ちも落ち着く。

インナーは取り外し可能となっていて、化繊のものだが、保温性が高い。先日のツーリングでは、気温5℃でもインナーとセーターでこと足りた。春夏の暖かくなった時期はインナーを外せばスプリングコートにもなるということ。そう、一年中着られる。経済的!

チェストプロテクターもこのようにしっかりとしたものが入っている
後ろの身頃にはスリットが入っているので、椅子に座った時も全く違和感がない。

こちらは立体裁断になっているので、腕を伸ばすライディングポジションが取りやすいのもいい。生地自体も、ちまたでよくあるナイロン製のパリパリな感じがいっさいなく、表面が毛羽立ったウールのような風合いなのもいい。よむて、モーターサイクル用でありながら、着心地もいい。この雰囲気がカフェコートと言える点だ。トップ画像のようにウールのハット、ローゲージのニット帽などに合わせれば、テラス席のあるようなイタリアンカフェでも馴染むだろう。そんな時は側にオフロードバイクではなく、イタリアンスクーターのランブレッタあたりを置きたいが。

きちんと防水ファスナーになっている。その分、開け閉めは若干硬くなっている。
背中にはベンチレーションがデザインの一部になっている。トレンチコートなどで使われるものと同様、クラシカルでいい。
腕はインナーのリブ袖があるので暖かい。さらにアウターの袖にホックが二つあるのでグローブの中にも入れられる。
フードがバタつかないようにスナップボタンで留められる。生地の風合いもこのとおり

コミネの製品はロゴマークが大きいものが多いが、こちらは左肩にさりげなく付いているのみ。フードが風で暴れないようスナップボタンで留められる仕様になっている。襟も十分高さがあるので、首元からの風も入りにくい。そして、モーターサイクル用のジャケットのわりには重量が軽い。プロテクターや生地の厚さなどを考慮するとどうしても重くてかさばってしまうのが通常だが、およそ1.8kgだったのはありがたい。肩もこらない。

着心地よし、ルックスよし、機能性よしの三冠王!これを着れば、寒い日でもカフェを求めてカフェツーリングに行きたくなることだろう。

重量は1.8kgだった。他のモーターサイクル用ジャケットに比べると軽い方だ
こちらはコミネのオフィシャルサイトから引用。モデルとして着用したとき。

KOMINE JK-611 ウォータープルーフプロテクトロングウインターコート

価格2万4090円
カラー : BLACK,GREY
重量 : 1.8kg
素材 : ポリエステルウォーム ポリエステル、ポリエステル
プロテクション : 肩、肘、背中、胸

ホームページ:http://komineshop.shop21.makeshop.jp/shopdetail/000000008094/
お問い合わせ:コミネ カスタマーサポート https://www.komine.ac/qa/individual_customers.php

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  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net