
「兵站(へいたん)」、英語のカタカナ表記で「ロジスティックス」と言ったほうが分かりやすいかもしれませんが、軍事・防衛の世界では補給・輸送にかかわる任務というのはとても重要で、戦闘機も整備に必要な部品、燃料や弾薬がなければミッションを遂行できませんし、人員だって装備や食事を含む環境が整っていないと仕事をこなすことはできません。そういう意味から、航空自衛隊でも空輸を担う輸送機はその要。2024年度末をもってC-1が全機退役となった一方、C-2、KC-46Aの導入が進む航空自衛隊の空輸部隊は、その変革のときにあります。

埼玉県の航空自衛隊入間基地は、航空ファンの読者にとっては第2輸送航空隊のホームベースというイメージが強いと思いますが、首都圏に位置していることもあって自衛隊の空輸拠点として機能していることはまさにそのとおり。しかしじつは入間基地の基地機能・中枢機能をつかさどる「ホストユニット」は中部航空警戒管制団(中警団)で、第2輸送航空隊はいわゆる「テナントユニット」のひとつなのです。
そうした組織編成のなか、全国の空自基地への物流の中核ともいえる入間基地で、第2輸送航空隊とともに貨物や人員の空輸を担っているのが、中警団基地業務群管理隊の空輸小隊です。各地の基地取材に行くと「空輸ターミナル」が設置されていて、場合によってはお世話になることも多かったのですが、これまで空輸ターミナルがどういった組織なのかもよく分かっていませんでした。入間の場合は航空部隊を持たない中警団の下で活動しているというのも意外で、現在発売中の『航空ファン』8月号では、その入間基地における空輸任務について、取材してリポートしています。


ご存じのとおり航空自衛隊には第1(小牧)、第2(入間)、第3(美保)と3個輸送航空隊が編成されており(さらに千歳には特別航空輸送隊が所在)、全国各地への航空輸送に加え、演習や国際平和協力業務などでの海外への運航も行なっています。それぞれ2個飛行隊が配備されている小牧と美保に対し、入間には第402飛行隊しか所属していませんが、同隊ではC-2とU-4を運用し、物資に加え人員の輸送も大きなパートを占めているほか、硫黄島への空輸任務も担っています。さらに入間の空輸小隊は、全国を飛び回る定期輸送便のほぼすべてが中継地として立ち寄ることから、その貨物・人員の取扱量も突出しています。

取材時には、硫黄島への出発便と到着便のC-2に対する搭載・卸下作業を見ることができました。これまで誌面で紹介する機会がほとんどなかったこうした作業や第2輸送航空隊、空輸小隊について、ぜひ8月号の記事でご覧いただければと思います。






































