monoという名のタイムマシン 昭和59年5月のモノ・マガジン(23号)

2026年1月20日現在、最新号は974号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと26号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。

※画像はクリックすると拡大表示されます。

ハイ、これが23号の表紙です。「LINE••UP」で紹介しているポルシェデザインがデザインした当時最新鋭のヤマハのヘッドホン「YHL-006」が真ん中に鎮座ましましてます。

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表紙をめくって、ひとつ目の広告はスズキの「セルボTURBO」です。パースがついた正面写真の切り抜きで、赤バック。白抜きの明朝体に長体と斜体をかけて「あ」の字と「っ」の字を重ねてます。実にインパクトのあるレイアウトでねす。

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目次です。右ページの広告は、服部セイコー(現セイコーグループ)の「SEIKO SPORTS ダイバー」。キャッチコピーは「命の選択」。「いいダイバーズウォッチを選ぶことは、自らの生命を守ることかもしれない」ということなんですね。

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で、今号も記事の初っ端は「LINE••UP」。10ページで9アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、

★テクノ感覚のポルシェデザイン・ヤマハヘッドホン
★アンクル・トムが出てきそうなログキャビンキット
★地中にあるパイプを発見する! ダウジングロッド
★日欧同時発売の高信頼性タイヤ “ユーロード” 登場
★省エネ長時間保温の高級万能鍋が日本の台所を直撃
★ターボを搭載してワンボックスカーも華麗に変身!
★超一流のドラマーが君のモノになるドラムトラックス
★プカプカ・フワフワ大人も子供も楽しめるオモチャ
★男の足元をハードに演出! ニューグランドキング

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カラー4ページ構成の「ライバルに差をつける “これだけグッズ” メモ不要!! 〈腕コン〉を使いこなせ」では「SEIKOリストコンピュータ UC-2000シリーズ」をじっくり紹介してます。今のスマートウォッチと比較してもしょうがないんだけど、この時代のリストコンピュータにどんな機能があったのか、ちょっと知りたいですよね。誌面より引用しときます。

1. 当然のことながらウォッチ機能もあるのです。
2. たまには息抜きもそこでゲームはいかが
3. なんとスケジュール機能
4. 計算がニガテという人の強い味方 “電卓機能”
5. 簡単なプログラムならマカセナサイ
6. 2000文字までメモできる。ウッソー
7. 腕コンのトドメは、英和・和英の辞書!!

だそうです。

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カラー6ページの「未来社会の実験台 エプコット・センター」。エプコット(EPCOT)とは、実験的未来型都市 “Experimental Prototype Community of Tomorrow” の略称。1982年に開演したディズニーパークですね。現在人気のあるアトラクションは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインド」のコースターだそうです。

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OVERSEAS NEW-PRODUCTS NEWS」では、「ジェット推進の水中翼艇」をクローズアップ。

「レジャー用の小型艇にジェットなんかつけたら維持費が大変でしょう、と尋ねられるけれど、これが予想に反して、燃料は1ですんでしまう。製造コストも40%ほど安くあがり、えらそうな名前のわりには経済的だ。(改行)エンジンは525ccを2基、水を噴射して推進力にする。最高速度が80km、操作も簡単で初心者向き。といっても、写真で見てもわかるとおりの全身吹きさらし型。形も三角形のとがったもので、いってみれば〈イカに乗った少年〉の心地になっていただきたい。船体のサイズは全長2.81メートル、全幅86センチ、重量120キロ。こんなに細めでもおとな2人乗り。家庭での保守・点検も可能なので、安あがりだ。水上スキ一のお供にする。(改行)商品名=DEXKI AQUA JET」。

途中〈イカに乗った少年〉と洒落てますが、元ネタは城みちるさんの〈イルカに乗った少年〉ですね。

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WAKU WAKU WORLD ビックリするような珍発明」で、今回、気になったのは「21世紀のライフスタイルを追求」という記事。

「いっこうに失業問題が改善されぬ世相に挑戦しようと考えたイギリスの画家のマイク・スコット氏(30才)は、いま21世紀にふさわしい完全自給態勢のライフスタイルを先取りしようと計画している。無人島を買って住もうというのだが、ふつうならそこでロビンソン・クルーソーのようなサバイバル風なライフスタイルを夢見るところだが、そのへんがスコット君の場合はちがう。先導技術の粋を集めた超モダンな住空間を建設して、つまりサバイバルを高度技術化したような生活を営もうというのである。まず、住空間の主要部分はバブル状の半球形ドーム、ガラス張りで太陽エネルギーを充分に生かしたソーラー技術を結集したもの。風車による自家発電装置で電力をまかない、ドーム内の温度をたもつため出入りは地下トンネルのドアを通じて行なう形式。この地下にはキッチンやバスルームなど自然の湧水を利用した水利設備が設けられる。食糧は主として水栽培による野菜で、菜食主義的傾向が強くなるはずと覚悟している。屋上のパラボラ・アンテナで世界のテレビ放送を捉える構想と、まさにエレクトロニクス時代のロビンソン・クルーソーというわけ。問題はこの計画実現のための資金で、ざっと150万ポンド(約5億円)。すでに大手メーカーが技術や製品援助を申し入れているので、資金はなんとかなりそうとスコット君は楽観。高価な夢となりそうだ。」とのこと。

未だ実現されていない21世紀の感ありです。

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My Novelty」はカラー3ページ構成。今回は「ルノー」です。言わずと知れた、1898年に設立されたフランスの自動車メーカーですね。さすがはルノー、ノベルティも洒落てます。

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カラー6ページ構成の「特別リポート パリダカを戦ったモノたち」。パリダカというのは、当初フランス・パリをスタートし、セネガル・ダカールにゴールした世界一過酷なカーレース。2009年、南米大陸に舞台を移し名称がダカール・ラリーに変わりました。そのラリーで活用されているモノに焦点を当てた記事です。カッコイイ!

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そして、「特集 電話機 お仕着せ電話機はもう卒業だ!!」。カラー16ページ。「モシモーシ。あっ、モノマガ読者さんですかー、編集部デス。いつも読んでいただきまして。どーも。あの、今回はですね、電話について・・・いえ、あのー、電話機について特集したいと思っておるんですが・・・。いかがなモンでしょうか。いろいろと、便利なのとか、美しいのとか、カワイーのとか並べてですね、見ていただこうと思うんですけどね。いえ、そんなに時間はかかんないと思います。ソチラのお好みの電話機があるかもしれないでしょ? いつまでもマッ黒な電話機じゃツマンないでしょ。エッ? 何デス? あなた電電公社の人・・・。失礼!」というリードを読んでいただければ、どんな特集かおわかりいただけるでしょう。

ちなみに電電公社というのは日本電信電話公社の通称で、現在のNTTのことですね。

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続きまして、モノクロ12ページ構成の「特集 ビギナーのためのビギナーセット入門」です。でもって、なんのビギナーなんでしょうか? 「アイビーBOY」「デジタルBOY」「カメラBOY」「サウンドBOY」「サバイバルBOY」「スポーツBOY」というラインナップでした。

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表4は立川ブラインド工業の「タチカワ シルキーカーテン」の広告です。「家具といえば、これくらいです。」というコピーがシビれますね。こんなふうに部屋を使ってみたいもんです。

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では、次回の昭和59年6月(24号)をお楽しみに!

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