フランスの本物志向の美食を発見しよう! 『FOOD EXPERIENCE 2025 フランス美食の余韻』

伝統的なものから素材を活かす料理まで、世界中から多くの人にこよなく愛されるフランスの美食。そんなフランスの高級食材・飲料の魅力を紹介するため、フランス大使館 貿易投資庁-ビジネスフランスでは、昨年、大使公邸を舞台に、第4回となる商談展示会『Food expérience 「フランス美食の余韻」』を開催!

フランスが誇る食文化とともに、新たな美食の数々が、日本で披露されたので、その様子をリポートしよう!

会場には、伝統菓子はもちろん、農業大国フランスで生産される小麦粉から精肉・乳製品など高級畜産品まで総勢27社のフランス企業が出展。

まず、ユネスコの無形文化遺産にも登録された、フランスを代表する有名なBaguette(バゲット)から紹介しよう!

無形文化遺産としては、バゲットを焼く職人のアルティザンと、フランスの食文化・生活様式の一部としての「パン文化」全体が評価されている。それだけフランスにとって、パンは生活を体現する重要な文化なのである。

南西部ヌーヴェル・アキテーヌ地域圏で1550年に創業した、470年超の歴史を持つ老舗製粉企業「BELLOT minoteries(ベロ ミノトリーズ)」は、パンの原料となる小麦を製造している。

BELLOT minoteries ベロ ミノトリーズ(MON EPOQUE JAPAN)

コニャック地方で生産された、仏産小麦100%を使用した高品質な小麦粉で、フランスならでは芳醇で美味しいパンを味わうことができる。日本では、モネポークジャパン社が、製菓製パンのプロ向けに製品を取扱っており、ブーランジェ、パティシエ、シェフに届けている。

「“仏小麦にしか表現できない小麦の味わいを日本に届けたい” という使命感のもと、巡り合ったのがこの小麦です。その土地の気候や土壌が織りなすテロワールは、本物の仏小麦を生み出します」

「テロワール香る小麦を提供することで、フランスの伝統と日本の感性を結ぶ架け橋として、職人の想像力を引き出し素材とサービスをお届けします」と語る「MON EPOQUE JAPAN」の落合朋美さん。

また近年注目されるのが、仏南西部に位置するオクシタニー地域圏。ピレネー山脈とセヴェンヌ山脈のあいだに広がる文化の交差点で、多様性に富んだエリアだ。

伝統的な地域の技と高品質な食材からなる、卓越した美食文化を誇り、チーズやジャム、トリュフオリーブオイルなど豊富な美食が揃う。

今回は経済開発公社「AD’OCC(アドック)」が、企業の国外輸出支援の一環として、海外展示会への団体出展をサポート。

フランス・オクシタニー地方、タルヌ県にある、フランスの最も美しい村のひとつで、別名『天空のコルド』とも呼ばれる「Cordes sur Ciel(コルドゥ・シュル・シエル)」からは、伝統的な焼き菓子が披露された。

「Maison Bruyère(メゾン・ブリュイエール)」は、伝統のフランス焼き菓子を現代風にアレンジする専門店。「クロッカン・ド・コルド」、「シャリュモー」、「ガトー・ア・ラ・ブロッシュ」など、南仏地方の伝統焼き菓子を、着色料や添加物を加えず、自然素材を使用したオリジナルレシピで提案している。ブランドの歴史は、60年と古く、なんと400年も前からある伝統的なレシピに則り、今も製造を続けている。

AD’OCC Occitanie Region(AD’OCC オクシタニー地域)

「JEUNE MONTAGNE(ジュヌ・モンターニュ)」は、1960年創業のオクシタニーの生産組合。南西オーブラック地方の伝統を守りつつ、ライオールAOPや地元産フレッシュ・トムチーズの「Aligot(アリゴ)」を製造している。

じゃがいものピュレとトム・フレッシュIGPチーズを混ぜ合わせたフランスオーブラック高原の郷土料理「アリゴ・ドゥ・オーブラック」は、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路を旅する巡礼者たちに提供されていたことに由来するという。中世時代から受け継がれてきた伝統料理だ。

このチーズは、IGPラベルの認可を受けている。「アリゴ・ドゥ・オーブラック」は、冬の定番レシピとして有名で、電子レンジや鍋を用いて温めるだけで、簡単に調理することができるのがポイントだ。

「La Cuillère Gourmande(ラ・キュイエール・グルマンド)」は、南仏ニーム近郊ガール県のコンフィチュール(ジャム)。創業者のフレデリック・フォンヴィエイユが祖母のレシピにインスピレーションを受けて伝統的な美味しいジャムを作っている。

保存料や着色料は不使用で、果実由来のペクチンを利用し、銅鍋とブナ材のスプーンで丁寧に、攪拌する伝統製法で製造しているのが特徴だ。自然の恵が与えてくれる優しく味わい深い美味しさを、実感することができる。

「Délices des bois(デリス デボワ)」は、南仏オクシタニー地域圏モンペリエ近郊を拠点に、外食産業向けの乾燥シャンピニオン、生トリュフ、トリュフ加工品(缶詰)、トリュフのオリーブオイルなど、キノコ類の加工販売を行っている。食品の品質と安全性を保証するための国際的な規格「IFS食品認証」も取得している。

フレッシュなトリュフは、星つきのフランスレストランのシェフにも愛されているという高級食材だ。

フランスやヨーロッパのトリュフを使用した、オリーブオイル、バーター、ソースなど美食が揃う!

「CABOSSES AILEES(カボス・エレ)」は、インド洋の南西に浮かぶ仏海外県レユニオン島で、カカオに情熱を注ぐリシャール・ローレ氏が、2016年に立ち上げたBean to Bar製法のショコラトリー。

CABOSSES AILEES(カボス・エレ)

フランスから約1万2000kmも離れたレユニオン島は、独自の文化があり食文化もエキゾチックなのだとか。そんな現地の食材を使用したチョコレートは、ラム・バニラ風味など、他にはない斬新な味わいが魅力!

タブレットは全てグルテン、ラクトースフリーで、非遺伝子組み換えの原料を用いて、カカオバターを使わずに製造している。

「ピュア・オリジン」シリーズは、カカオ豆と砂糖のふたつの素材のみで作られている。カカオバターや保存料、人工香料を使用せず、苦いだけではなく素材本来の芳醇なアロマのリッチな美味しさを実感することができる。

また、「テロワール・レユニオン」シリーズは、レユニオン島の特産品とチョコレートを組み合わせ、製品を独自の技術で仕上げた、特別なチョコレート。高品質なチョコレートの味わいを、堪能することができるだろう。

「BIGARD(ビガール)」は、1968年ブルターニュ地域圏カンペルレで創業したフランス産食肉グループ企業だ。シャラル(CHARAL)やソコパ(Socopa)ブランドを傘下に加え、事業を拡大し、パリ、東京、ムンバイを拠点に、豚肉を中心に牛肉など、高品質のフランス産精肉を提供。

BIGARD

安全性の高い食肉は、世界でも高く評価されている。また近年は、ブロンド・ダキテーヌやオーブラックなどのフランスの極上牛などを掛け合わせた牛肉「EJENDU(エジェンドゥ)」ビーフも人気があるそう。

LE GUÉRANDAIS.

ブルターニュ地域圏ゲランドで、2000年以上にわたって塩づくりを行う生産組合「LE GUÉRANDAIS(ル ゲランデ)」は、千年以上昔に作られた塩田で、時間をかけ海水を濃縮することでミネラルの結晶化を促し、マグネシウム、カルシウム、鉄分など自然のミネラル分を含む100%自然の海塩を提供している。

料理が引き立つ、まろやかな味わいで、味覚の新たな発見を楽しむことができる塩として、フランスレストランのシェフからも愛用されている。

「Isigny Sainte-Mère(イズニーサントメール)」と、タカナシ乳業が協業し、酪農が盛んな北西部ノルマンディー地方の生乳を使用した、爽やかな発酵風味と奥行きのある味わいのフロマージュブラン、伝統製法によるAOP発酵バター等が紹介された。

美しい海岸線と田園風景が広がるノルマンディー地方は、フランス切手の酪農地帯で、良質なミルクの産地として知られている。この地の自然豊かな牧草地で悠々と育った牛たちからは、ノルマンディーの恵が凝縮されたかのような味わい深い乳が搾られるそう。

ノルマンディーの生乳を使用した、爽やかな発酵風味と奥行きのある味わいのフロマージュブラン。加熱耐性があり、加工特性にも優れているため、従来のレシピに加え、熱を加えるレシピにも使用可能だ。

Isigny Sainte-Mère.

ノルマンディー地方の豊かな自然の恩恵を受けた、オーガニック認定農場(ABラベル)の牛乳のみを使用してつくられた発酵バターも紹介された。伝統的な方法で製造した発酵バターだ。

「La Part des Anges(ラ・パール・デ・ザンジュ)」は、フランス海外県レユニオン島の西部を拠点とする蒸留所。アグリコルラムは単一品種で区画ごとに栽培されたサトウキビを原料に、長い自然発酵と蒸留器での蒸留工程を経て製造している。

La Part des Anges.

「Moulin de Signy-l’Abbaye(ムーラン・ド・シニー=ラベイ)」は、1998年創業、7世代にわたって家族経営で製粉を営む企業だ。年間4万トン以上の小麦を製粉し、有機、一般向けを含め、製パン製菓用に130種類以上のラインナップを展開している。

パンやクロワッサンなどのヴィエノワズリー、スナック、ブリオッシュ、マドレーヌ、クレープなどの他、タルトやペストリー用の小麦などを各種取り揃えているという。

Moulin de Signy-l’Abbaye.

自社ラボで毎日製品の検査を行い、安定した品質の製品を製造している。

「YUMGO(ユンゴ)」は、アルティザンブーランジェリー「メゾン・ランドゥメンヌ」グループによって開発された、卵と同等の機能を持つ植物性食品。アレルギーフリー、カーボンフリーの代替卵として注目を集める。

自然由来の素材でできているため、ビーガンのお菓子の原料としても使用されているそう。

YUMGO

三宗貿易が手掛ける「Juliet®(ジュリエット)」は、フランス産有機りんご(ジュリエット種)を、皮をむかずに搾汁した、ストレート果汁100%のオーガニック・スパークリング・りんごジュース。香料、保存料、砂糖不使用で自然の美味しさを楽しむことができる。

三宗貿易

また、1992年から有機栽培に取り組み、栽培から瓶詰まで一貫生産でオーガニックワインを作り続ける南仏プロヴァンス地方のワイナリー「Domaine Solence(ドメーヌ・ソロンス)」のワインも披露された。

コニャック近郊のベルクルーで蒸留されているオーガニック・クラフトジン「Lord of Barbès(ロード・オブ・バーベス)」も、三宗貿易が輸入を手掛けている。バオバブの木の酸味のある果実が隠し味だという。

ハウス食品グループが携わる「ERCUIS & RAYNAUD(エルキューイ・レイノー)」からは、世界の王室や一流ホテル・レストランで愛される、リモージュの伝統陶磁器「レイノー」と、銀器「エルキューイ」が紹介された。

ハウス食品グループが総輸入代理店をつとめ、直営店「エルキューイ・レイノー青山店」を運営、日本オリジナル製品も展開している。

「レイノー」は、フランス陶磁器の故郷、フランスの中西部に位置する都市リモージュで、リモージュ焼きを創り続ける数少ない伝統の窯のひとつ。独自に調合されたカオリン(陶土)が作り出す独特な白地と自然な色彩の絵柄が、食材をより引き立てる。

「レイノー」の新作「Abysses(アビス)」は、深淵が描かれた器。日本人にも古くから愛される、上品な深い藍色が食材の魅力を引き立てる。

「エルキューイ」の銀器は、飽くなき美の探究心、より高度な技術を求めてやまない情熱により、一流ホテル・レストランに採用されてきた美しいカトラリーだ。

「KUSMI TEA(クスミティー)」は、ブルーベル・グループが手掛ける1867年創業、150年以上つづく伝統と革新が織りなす、フランスオーガニックティーメゾン。サンクトペテルブルクで発祥し、ノルマンディーに伝わった歴史がある紅茶ブランドだ。

90種類からなる、独創的でモダンなフレーバーが特徴で、近年はウェル・ビーイングにも力を入れているという。2020年にすべての原材料を、ブランドの厳しい基準を満たすオーガニックにすることを実現。国際有機認証機関エコ・サート認証、農林水産省規定の有機JAS認定を、取得している。

KUSUMI TEA

フランス国旗を倣ったパッケージが、新作「エリゼ宮で朝食を」シリーズ。フランス⼤統領官邸であるエリゼ宮からの依頼により誕⽣した、特別なコラボレーションティーで、グリーンティー、ハーブティーの2種類をラインナップ!

バランスの取れたフレーバーが織りなす香りと味わい、美しくカラフルなパッケージは、五感を刺激し、癒しとポジティブなエネルギーをもたらしてくれる。

さらに、40年以上にわたってグローバル企業向けに冷蔵・冷凍管理の必要な商品のロジスティクスサービスを提供する「SEAFRIGO GROUP(シーフリゴ・グループ)」も紹介された。五大陸、32ヵ国にオフィスを構え、世界中でネットワークを構築し食品と飲料の輸送を手掛けている。

SEAFRIGO GROUP.

「『FOOD EXPERIENCE 2025(フランス美食の余韻)』は、日仏の食へのこだわりが結集した、フランスの新たな食文化と出会うことができるまたとない機会です」

「今回は、さらにオクシタニー地域に焦点を当て、フランスの豊かで多様性に富んだ食文化を紹介しています。美食の数々を発見してください」と語るのは、在日フランス大使館 貿易投資庁 ビジネスフランス 日本・北東アジア地域の代表と務めるThibaut FABRE(ティボー・ファーブル)氏。

「美食の追求は、フランスの文化の根底にあるものです。国宝ともいう、比類なき食文化があり、レストランを始め職人など多くの人々のおかげで、品質、本物志向のテロワールの価値が守られ、日々進化を遂げています」

「食のへ関心が高い日本の皆様も、新たな食を発見してほしいです」と語るのは、Philippe Setton(フィリップ・セトン)前駐日フランス大使。

本物志向のフランスの美食は、食べた記憶やシーンが美しい思い出となると同時に、その素材の品質の高さから、作り手の思いや風景、食材が辿ってきた歴史にも想いを馳せることができるものばかり!

展示会では、フランス各地の食文化と地域性を象徴するような、多様性に富んだ豊かな食材が勢揃いした。日常的に味わうことができる食材が多いので、この機会に気になるアイテムをチェックして、フランスの美食がもたらす至福の時間を体感しよう!

問い合わせ
フランス大使館 貿易投資庁 ビジネスフランス

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