
残暑厳しいこの時期、優しい味わいのさっぱりとした料理が食べたくなるもの。そこで、今回は爽やかな夏のメニューに相応しいイカを使った前菜料理「Insalata di calamari(インサラータ・ディ・カラマーリ)」を、マッテオさんに教えてもらいました。
まずAntipasto(アンティパスト)とは、「前菜」のことで、コース料理で最初に出される一皿のこと。英語では「Appetizer(アペタイザー)」、日本では、「お通し」などと呼ばれる料理が前菜にあたり、食欲を促進させるようなメニューが一般的です。

今回は、イカとニンジン、輪切りにしたセロリと黒オリーブを入れ、オイルとレモンのソースで味付けをした、シンプルなイカのサラダ「Insalata di calamari」の作り方を教えてもらいました。
まず、輪切りにしたイカと小さく切った足をサッと茹でます。茹でた後は水を切り、冷ましておきます。

次に、ボールにみじん切りにしたイタリアンパセリ、レモン汁、オイル、潰したにんにく、塩・こしょうを入れ、ドレッシングを作ります。
茹でたイカを大きめのボウルに移し、千切りにしたニンジン、輪切りにしたセロリと黒オリーブを入れ、オイルとレモンのドレッシングで味付けをします。



よくかき混ぜたら、冷蔵庫でしばらく冷やして、最後に必要であれば、塩・こしょうで味を整えて完成です!

今回使用したオリーブは、オリーブのタッジャスカ種。しっかりとした果肉で、塩味とほのかな苦味を実感できる、北イタリア名産の高級オリーブです!

価格2052円 問 フードライナー 0120-28-6683
卓越した品質で世界中から愛される、西リグーリア地方でのみ生産されるタッジャスカ オリーブは、茶色と緑がかった色、ほのかな苦味、しっかりとした果肉感が特徴で独自の風味を感じることができます。
こうした種なしのオリーブを使用しても良いのですが、種がある場合には、オリーブの種を綺麗に取ることができる種取り器を使うと便利です!

問 ディアレッタ
オリーブの種を綺麗に取ることができる便利な種抜き器。手間のかかる種の取り出し作業も手軽に行うことができます。オリーブは、中から大サイズに向いています。小粒の実は、くぼみの中で倒れてしまうため不向きです。

使い方は簡単で、くぼみにオリーブを乗せて、ハンドルを握るだけで、簡単に形を崩すことなく、綺麗に種だけを取り出すことができます。オリーブ本来の味を楽しみたい本格派にこそお勧めです。

「さっぱりとした味わいのイカのサラダは、魚料理を食べる時の前菜にぴったりです。レモンをきかせて夏っぽい味わいを楽しんでほしいですね。見た目も華やかなので、ホームパーティにも最適です! オリーブの種取り器は、イタリアでは家庭にあるものなので、ひとつあればおつまみ感覚でオリーブを味わえて便利です。」と嬉しそうに話してくれたマッテオさん。

イカやオリーブ、レモンなど自然の滋味を堪能できる前菜は、冷蔵庫で休ませることで夏らしい冷たい一品に仕上がります。食欲を刺激し白ワインにもよく合いそう! 暑さが厳しい夏の終わりに、イタリアの優しい味わいで満たされよう!

Matteo Inzeo(マッテオ・インゼオ)さん
1976年生まれ、ラツィオ州ラティーナ出身。ローマ大学日本語・日本文学科卒業。2003年より東京でイタリア語教師として活躍。2005年よりNHK TV、NHKラジオに出演。趣味は外国語学習、ファッション、読書、料理などで、空手初段、フィギュアスケート1級。
マッテオ・インゼオ
instagram.com/matteoinzeo
ベリタリア イタリア語・文化教室
(電話)03-6416-9308
https://bellitalia.jp.net/it/
※毎月2日発売の「モノ・マガジン情報号」で連載中!
7月2日に発売した、「モノ・マガジン7月16日情報号」P.112も是非チェックしてください!