
イタリアでは、季節にあった旬の味覚を味わう食文化を大切にしています。そこで、注目したいのが、秋を代表する食材であるきのこ。
トリュフやポルチーニ茸のような高級きのこも有名ですが、今回は、日本でも馴染みのあるきのこを使い、イタリアならでは美味しい「lasagna(ラザニア)」の作り方を、マッテオさんに教えてもらいました。
そもそも「ラザニア」とは、平たいシート状のパスタのこと。その起源は古代ローマにまで遡るといわれるイタリアを代表する料理です。
ラザニア生地とソース、チーズを交互に重ねてオーブンで焼き上げ、複雑な食感と味わいの組み合わせを楽しむことができる、まさに「料理の芸術」ともいうべきメニュー!

日本では、ボロネーゼソースを使ったラザニアが定番ですが、好みの野菜やソースを組み合わせることで、様々なラザニアを作ることができます。
今回マッテオさんに教えてもらったのは、クリーミーなホワイトソースである、ベシャメールソースを使った「Lasagna bianca(ラザニア・ビアンカ)」。
まずキノコを薄切りにして、オリーブオイルとにんにくを入れたフライパンで10分ほど炒めます。塩こしょうで味を調え、刻んだパセリを加えて、取り出しておきます。


次に、ベシャメルソースを作りましょう。鍋にバターを溶かし、少しずつ小麦粉を加えてよく混ぜます。

牛乳を少しずつ加えながら、ダマにならないように混ぜ、少しとろみが出るまで煮ます。塩・こしょう・ナツメグで味を調えます。

ソースが出来上がったら、耐熱皿にソースを広げ、その上にラザニア生地を敷き詰めます。


ラザニア生地は、茹でるタイプと茹でないタイプがあり、さらに冷凍生地もあるので、シーンに合わせて使い分けましょう。今回使用したのは、茹でないタイプのラザニア生地で、手軽に料理を楽しみたい時に便利です。
オーブン調理には、電子レンジや冷凍にも使える「ストウブ」のセラミックウェア「レクタンギュラーディッシュ 27cm」をチョイス!

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様々な調理で活躍し、器としても使用できる、耐熱性に優れるセラミックウェアです。ラザニアを始めグラタンなどオーブン調理に最適。汚れが落ちやすく、食器洗い乾燥機にも対応しており、使いやすいのがポイントです。
ラザニアシートを敷き詰めたら、その上に、きのこ、角切りにしたハムとモッツァレッラチーズ、ベシャメルソース、パルミジャーノチーズを順に重ねていきます。



同様にして2層作り、最後の層には、ベシャメルソースをたっぷりと塗り、パルミジャーノをふりかけます。

180〜200度に予熱したオーブンで40分ほどこんがりと焼きあげ、冷ませば、きつね色に輝く美味しそうなラザニアの完成です!

「サクサクとしたラザニア生地の食感はもちろん、クリーミーなベシャメールソースと、ハムときのこの味わいが合わさり、絶妙な美味しさを楽しめます」
「手作りするのは時間がかかりますが、休日やパーティーなど少し特別な日に作ってみてください!」と話すマッテオさん。

秋の滋味が満載に詰まった特別なイタリア料理「Lasagna ai funghi(きのこのラザニア)」。一口食べれば、たちまちイタリアの実りの秋を実感できます!
輝く太陽と肥沃な大地は、トマトやオリーブ、きのこ、チーズ、パスタなど、自然が織りなす恵を、日本に沢山届けてくれました。
マッテオさんの手料理から、幸福な時間がゆったりと流れる、イタリアのキッチンが今日もまた見えてきます。
そこでは、上質な食への親しみ方を学ぶことができ、食卓を囲むみんなの満面の笑顔が溢れています。
イタリアの格別に美味しい一皿を、存分にご堪能いただけましたでしょうか? 繰り返し作りたくなる料理ばかりなので、季節ごとのレシピを今後も楽しんでください!

Matteo Inzeo(マッテオ・インゼオ)さん
1976年生まれ、ラツィオ州ラティーナ出身。ローマ大学日本語・日本文学科卒業。2003年より東京でイタリア語教師として活躍。2005年よりNHK TV、NHKラジオに出演。趣味は外国語学習、ファッション、読書、料理などで、空手初段、フィギュアスケート1級。
マッテオ・インゼオ
instagram.com/matteoinzeo
ベリタリア イタリア語・文化教室
(電話)03-6416-9308
https://bellitalia.jp.net/it/
※毎月2日発売の「モノ・マガジン情報号」で連載中!
10月2日に発売した、「モノ・マガジン10月16日情報号」P.92も是非チェックしてください!


































