織本知之のデジカメ紳士録【特別編】軽量、望遠、コンパクト、すべてにおいて超! 【トキナー/反射望遠レンズSZシリーズ】


モノ・マガジン誌の好評連載「織本知之の電子写真機恋愛」が話題のミラーレンズ/反射望遠レンズをタッチ・アンド・トライ! ミラーレンズに並々ならぬこだわりを見せるトキナーSZシリーズのその実力やいかに⁉ 富士フイルムX-H2に装着してご紹介する、今回も必読の特別編ですぞ!

写真と文/織本知之

TOKINA MILLOR LENS SERIES SZ

今回の主役レンズ
トキナー SZ 300㎜ PRO Reflex F7.1 MF CF

今回使ったカメラ
富士フイルム X-H2

こんなトコロに戀をする!

しっかりがっちりの高剛性&高品位ボディ
金属マウント、ターレットのしっかり感に全幅の信頼を任せ、フォーカス合わせに打ち込める実用レンズ。非日常的な焦点距離、ピント合わせ、撮るまでぜんぶが面白い!

こう見えてマクロ領域も得意なのです
最短撮影距離は0.92m、マクロ最大倍率0.4倍とマクロレンズに近い撮影を楽しめますので望遠撮影だけでなく、接写にもぜひチャレンジしてみてください! 換算450ミリの超望遠マクロです!

これで300㎜の小ささサプライズ!
左がレフレックス300㎜、右がコーヒーショート缶。軽い! 小さい!

こんな寫眞に戀をする!

リングボケを意識した正しいミラーレンズの使用方法です的な作例。ハイライトのボケがよりきれいなリングに見えるのですが、ミラーレンズで撮り慣れてくるとリングボケになりやすい背景はないモノかと無意識についつい探していたりします(笑)

【撮影DATA】
シャッター速度:1/1250秒/絞り:F7.1 固定/撮影感度:ISO1600/フィルムシミュレーション:Velvia/ビビット

警戒心の強めの野良ちゃんも換算450㎜レンズなら警戒圏外から楽勝ショットです。「あの目玉みたいなのなんだにゃー?」な顔でずっとこちらを見てました。フォーカスもびしっと合わせると芯のある画質で猫スナップもおすすめ。

【撮影DATA】
シャッター速度:1/1000秒/絞り:F7.1 固定/撮影感度:ISO800/フィルムシミュレーション:ASTIA/ソフト

トキナーのSZ 300㎜ PRO Reflex F7.1 MF CFで撮ってみた!

みなさん望遠レンズはお好きですか? 高そう、重そう、難しそう……どれも正解です。だいたい望遠レンズというものは価格が高く、ごつくて重くて、どういう画角でどう撮ったものやらとお悩みの方々に朗報。こちらのTokina SZ 300㎜ PRO Reflex F7.1 MF CFをぜひお試しください! 実売価格ではだいたい4万円ちょっとで手に入るAPS-Cフォーマット専用の300㎜ミラーレンズです。ライカ判換算では450㎜相当の充分すぎる超望遠。レンズの重さは驚きの235g、長さは74.5㎜、直径61㎜と缶コーヒー並み、いやこちらレンズのほうが一回り小さいです。標準ズームより小ぶりなこの超望遠レンズは絞りF7.1固定のマニュアルフォーカス。

レンズ真ん中には光を返すためのミラー構造物があるのがわかりやすいレンズ正面。この構造によりレンズ全長が短く抑えられ、リングボケが面白く、絞りを持てない理由がなんとなくわかってもらえる気がします。しませんか?

 光学構造上発生する美しいリングボケが楽しめる独特の味わい、映画用のレンズのような270°もの回転角を持つピントリングがよりシビアなフォーカス調整を可能にしています。そして450㎜換算の超望遠ながら最短撮影距離92㎝、マクロ最大倍率0.4倍(1/2.5倍)とマクロレンズに近い倍率は撮影可能なシーンの幅がぐっと広がります。以上を踏まえて「おお! なんか興味ある!」と前のめりのアナタ、ご自身のカメラをご確認ください。こちらAPS-Cフォーマットのミラーレスカメラ専用でご用意のマウントはソニーE、富士X、キヤノンEF-Mの3マウントであります。そこで、今回撮影ボディは富士フイルムX‐H2を用意しました。富士フイルム自慢のAPS-Cフォーマット大画素フラッグシップカメラです。

 実際に撮影に持ち出してみると想像以上の軽快感。なんといっても標準ズームよりも小ぶりなサイズ! 普通の人なら超望遠レンズを構えて写真撮っているんだなんて想像もつかないと思います。望遠スナップには最適ですね。

 ところで、撮影のうえでひとつ進言を。カメラ側の「レンズ無しレリーズ」をOKまたは可に設定しておかないとシャッターが切れない場合がございますのでご注意。

 それでは構えて軽快、のぞいて吃驚のミラーレンズ300ミリの換算450ミリビューを楽しみつつ、マニュアルフォーカスアシスト機能をフル活用して超望遠の世界にチャレンジしてみましょう!

トキナーのミラーレンズは三兄弟!

今回、末っ子300ミリにフォーカスを当てましたが、SZ600㎜ F8やSZ900㎜ F11といった兄貴分たちもお忘れなく。35ミリ判換算で600㎜=900㎜、900㎜=1350㎜といったとんでもない望遠域の撮影が可能であります。それぞれ超望遠レンズらしからぬ軽量コンパクト設計ですが、プロですら日常的に扱う焦点距離ではありません。取り扱いの際は、ゆめゆめ油断しませぬよう三脚必須。

300㎜ F7.1
600㎜ F8
900㎜ F11

続・こんな寫眞に戀をする!

軽いレンズを首から下げて超望遠スナップするのは楽しいフォト散歩。だいたい400ミリ越え超望遠レンズというものは三脚無しで5000歩、三脚付きで500歩ほどでもうヤダあたし帰りたいとなるもんです。Tokina 300㎜ Reflex F7.1なら手ぶらも同然。軽快1万歩。

【撮影DATA】
シャッター速度:1/2000秒/絞り:F7.1 固定/撮影感度:ISO1600/フィルムシミュレーション:Velvia/ビビット

トキナー SZ 300㎜ PRO Reflex F7.1 MF CF

※本企画の情報、コメントはすべて、機種発売当時のものです。ご了解ください。

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  • フォトグラファー。1972年千葉県出身。1999年平凡社動物写真アニマ賞の最年少にして最後の受賞者、撮影テーマは「ニホンザル」。以降、カメラ誌、情報誌、タウン誌、ミリタリー誌など幅広く撮影・執筆。私鉄協会誌「みんてつ」表紙などを長年担当。monoマガジンではこれまで150機種300本を超えるデジタルカメラ、交換レンズをレポート中。甘党下戸。You Tubeの「サバ三ちゃんねる」@sabasan 鋭意更新中!

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