
2026年7月28日現在、最新号は986号。昭和から令和へと続く『モノ・マガジン』です。あと14号だせば、なんと1000号。目指せ1000号!!! ってなワケで、昭和57年に発行した創刊号から1号ずつ順繰りに見直していこうというこの企画。1000号が出るまでに終わってるのか、どうなんでしょうか。
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ハイ、これが40号の表紙です。真ん中に鎮座ましますのは、「特集 ヘッドギア・カタログ 男の顔を演出するハード・マテリアル、それがHELMETだ!」で図解されているジェンチックス社製「HG・U48-Pヘルメット」。当時の米空軍の最新型ジェット・パイロット用ヘルメットです。カッコイイ!
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表紙をめくってひとつ目の広告は、「東芝パーソナルワープロ ルポ」です。このワープロは入力した文字の変換時に文節変換を採用してるんですが、1970〜80年代のワープロ黎明期にしてコンピュータ初期には単漢字変換方式というのが主流だったようです。これは、たとえば「東京」と入力するとき、「とう」と打って「東」に変換し、次に「きょう」と打って「京」に変換するという方式みたいです。いっぺんに「とうきょう」って変換できなかったんですね。便利になってホントによかったと思います。
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ふたつ目の広告は、新井広武(現・アライヘルメット)です。商品紹介ではなく会社自体のイメージ訴求。作家の戸井十月さんがストーリーを書いてます。男の世界!
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目次です。で、右ページはELEHOBBYのメカニズム工作キット「MOVIT 2 MV-9511 WAO」。説明文の最後の方の【有益性】と【注意】のところが面白いんで、抜書きしときます。
【有益性】ロボット、コンピュータ、制御のエデュケーショナルツールとして(ホビスト、企業、工業系情報系高校、学校クラブ活動)。つくば博で、 不幸にもロボットは万能だ、スゴイと信じてしまった人。パパはスゴイとお子様に認めさせたい人。
【注意】ホビーツール、エデュケーショナルツールとして科学的、教育的にかわいがること。決してトイとして扱わないように。また、WAOが自分よりすぐれていると思って落ち込まれないよう。しっかり勉強していけば、WAOに尊敬されるハズ。
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で、今号も記事の初っ端は「LINE*UP」。13ページで10アイテムを紹介してます。今回のラインナップは、
●サウンド・ウェーブ 水陸両用ステレオラジカセ
●ノスタルジア・ライト スペインより渡ってきた哀愁漂うライト
●ハーレーダビッドソン・モーターサイクルジャケット 皮の匂いはハードな男のコロンなのだ
●コンパクト・ガスバーナー 超小型ガスバーナー。脱獄に使えます
●パリーダカール・ジャケット ラリーはウェアの科学だ
●クレイトラベルブック カリフォルニア・オレンジの箱に貼っていたラベルはアーリーアメリカンの味
●USAFサバイバルベスト 生き残るための道具を集めたベスト
●パーソナル・トイレット・スプレー 洋式トイレ用清浄スプレー
●全自動コンパクトカメラ “タンデムデート” 広角(標準)と望遠レンズー体カメラ
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カラー2ページの「斬——美的探究」では、カスタムナイフを紹介してます。ちなみに、この号が出た翌年の1986年12月には、ワールドフォトプレスから『ナイフマガジン』(1987年2月号扱い)が創刊されます。
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「ワープロ進化論」はカラー4ページ。目次対向の広告の「東芝パーソナルワープロ ルポ」をじっくり紹介してます。当時としてはかなり機能的に優れてたかってことが窺い知れるんじゃないでしょうか。
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基本、「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」は3ページ、「WAKU WAKU WORLD」が4ページなんですが、前々号同様、今号は「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」は4ページ、「WAKU WAKU WORLD」が3ページに。そうすると、「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」の最後のページと「WAKU WAKU WORLD」の最初のページが見開きになっちゃうんですね。そうすると分けて紹介しずらいんで、今回もふたつまとめて紹介します。




「OVERSEAS NEW PRODUCTS NEWS」では「VOICE-RECOGNITION TELEPHONES “DIALESS III” 〈○○サン〉と呼べばダイヤルできてしまうこれぞ奴隷みたいな新機能電話」という記事ををピックアップ。
「電話機が自由に選べるようになって本当に嬉しい。でも、喜んで急いで買ってしまうと、後悔のタネともなりかねない。目下、テスト段階だと思って、いろいろな機種の中からこれは絶対べストの器、というのが出てくるまで待ちませんか。(改行)待っていると、たとえばこういう種類も登場してくるのだもの。これはお便利電話で、ダイヤル(あるいはフッシュボタン)を使う必要がない。だから機械もごらんの通りツルンとしていて、何もない。(改行)ではどうするかというと、ヴォイス・ りコグニションつまり音声認識力によって作動するのだ。最大80件まで記憶させられるメモリー容量があり、まず姓名、あるいは〈お母さん〉〈協力姉さん〉などと叫ぶ。するとメモリーの中から電話番号が探し出されて、液晶板に数字が出てくる。この番号でOKとなると、電話機が勝手にダイヤルを回してくれるのである。他にもいろいろ秘密のマルチ機能がある。こっそり電話したい時には、少し不便。」
ちなみに日本で家庭用電話機の端末が自由に選べるようになったのは、1985(昭和60)年4月。この号が発売された年の話です。それまではみんなダイヤル式の黒い電話を使ってたって話は前にも書いてますが、そんな時期にアメリカでは、もうこんなの使ってる人もいたんですね。
「WAKU WAKU WORLD」では「ある日とつぜんシャボン玉を吹きはじめた名犬 “クリス” の話」という記事を紹介します。
「最近、老人や女性のバッグをひったくるという動物の風上にもおけない人間が増えたが、そういう連中に絶対欠けているのが向学心。その点、盲導犬や警察犬などの向学心は、じつに見上げたもの。ここに紹介するイギリスのクリス君もその一人否一匹。(改行)クリス君は前警察犬で任務遂行中に負傷して引退、訓練士のモッセイさんの許に引きとられた。もちろん、引退したからといって毎日が日曜なんて横着な考えは起こさない。郵便受まで新聞をとりにいったり、床のゴミを拾ってくずかごに入れるほか、キッチンでミルクが沸けばワンワンとほえて知らせたりもする。『ほとほと感心するくらい勉強熱心なんですよ』とモッセイ夫人が証言するくらいのクリス君、ある日とつぜん妙なことに凝りだした。(改行)庭で遊んでいた末っ子のジミーの泣き声を聞きつけて慌てて駆けつけたモッセイ夫人、クリス君がジミー坊やのパイプをとりあげてシャボン玉を吹いてるのを見てびっくり仰天。どうやらジミー坊やの行動を観察して独学でマスターしたらしい。それからというものパイプとシャボンは、もっぱらクリス君ご愛用の玩具になったそうだ。」
犬にシャボン玉を見せると、ポカーンとフリーズしてしまったり、捕まえようと追いかけてジャンプしたり、パクパクと食べようとするなど、いろんな反応があるようです。で、万が一舐めても安全な犬用のシャボン玉というのが、販売されてるようなんです。ピーナッツバターとか、チキンとか、犬が喜ぶフレーバー付きなんてのもあって、犬的には実に楽しい。
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カラー6ページの「アーリーアメリカンに酔いしれる ハードな男のやさしさに開拓者魂をみた テネシーの山あいにジャック・ダニエルを訪ねる。」。
リードには「一気ばかりが酒ではない。本物を知る男たちは、酒の個性を見きわめ、飲むことに遊びを発見する。時には気どって、時には開拓時代の、アメリカの荒くれ男のように、『命の水』を堪能する。香る。転がす。舐める。酒とはなんと個性あふれるものなのか。ハードな男にふさわしいテネシー・ ウイスキーも忘れてはならない。アメリカン・スピリットに酔うのも格別」。
リードの文頭の「一気」というのは「一気飲み」のこと。当時の悪習ですね。お酒はじっくり味わって飲みましょう。
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「特集 ヘッドギア・カタログ 男の顔を演出するハード・マテリアル、それがHELMETだ!」はカラー22ページ。
なんだかよくわからないけど、見開きのトビラの写真がスゴイ。「米空軍が試作した近未来型ヘルメットがこれだ。テクノロジーの粋を集めると、こういう斬新な形になるのである」だそうです。
パイロット用にはじまり、バイク用、スポーツ用、宇宙飛行士用、ミリタリー、消防士や警察官が被るプロ用に加え、科学特捜隊、ウルトラ警備隊、MAT、TAC、ZAT、MACなどウルトラマンシリーズ絡みのヘルメットまで紹介してて、ヘルメットしか紹介してないのに楽しい特集になってます。
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「特集 四畳半エレジー これが7.29㎡の美学だ」はモノクロ15ページ。
リードは「四畳半は、7.29㎡の芸術だ。あらゆるグッズを、機能的に詰め込み、そしてインテリア性も考慮する。家具から家電製品まで、生活に必要なモノは、すべてそろえ、そして最低限の居住空間も確保するのである。『うさぎ小屋の住人』と呼ばれる日本人ならではのライフスタイルだが、そこにはギリギリ切りつめた “住空間” の美学がある。人とモノとの微妙なバランスとアンバランスが同居する四畳半は摩訶不思議な世界なのだ。」
リードの中に「うさぎ小屋」という言葉が出てきますが、これは1979年のEC(欧州共同体)による内部資料『対日経済戦略報告書』の中で、日本人の住宅が「cage à lapins(フランス語で “うさぎ小屋”)」と表現されたからなんです。日本国内でも自嘲を込めた感じで流行語になっちゃいました。
でもって、特集の内容は
◎ライフスタイルと物 これが四畳半の美学
◎サラリーマンの場合
◎男子学生の場合
◎女子学生の場合
◎浪人の場合
◎アルバイトの場合
◎無欲の場合
◎“四畳半ライフ” の強〜い味方はコレ! クレジット活用法
となってます。
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では、次回の昭和60年11月(41号)をお楽しみに!



































