ルミックスの連写キングG9ProⅡと超望遠ズーム100-400㎜でいきなりRCバギーを撮ってみた!


モノ・マガジンが徹底特集し各方面から絶賛の嵐(ちょっと誇張。でもホントだよ)をいただいている「創業60周年~絶対京商大特集」はご覧いただけただろうか。そのなかの企画でRCサーキット取材があったのだが、これにかこつけてルミックスの最新静止画・連写マシン「G9ProⅡ」と超望遠ズーム「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400㎜ / F4.0-6.3 ⅡASPH. / POWER O.I.S.」をお借りし、いきなりRCバギーを撮ってみようというのが本稿の趣旨である。

製品写真/鶴田智昭(WPP)
作例写真と文/モノ・マガジン編集長

編集長はマイクロフォーサーズ(以下M4/3)がデビューした頃からのユーザーだ。用途は発表会や工場取材などの業務撮影が主たるところ。M4/3は被写界深度が深いため私でも比較的ピンボケしにくい。これが取材用機材として用いる理由である。

編集長の現在の仕事カメラがこの「ルミックスGX7markⅢ」。レンズは写真のズミルックス15㎜のほか、以下を所有。サードパーティ製のグリップを装着して握りを良くしている。
ZUIKO DIGITALの45㎜F1.8を装着
ZUIKO DIGITALの12-40㎜F4.0を装着
MFのスーパーワイドヘリア15㎜ F4.5を装着。スーパーワイド~とはいえM4/3では暗い30㎜レンズになってしまう(笑) 仕事では使わないですね。

瞬撮フラッグシップ!

このたび発表されたルミックスの「G9ProⅡ」のキャッチフレーズが「瞬撮フラッグシップ一眼」とありなんだか妙にそそられてしまった。そうだ! 今度RCサーキットにバギーの取材に行くから、いきなり現場に持ち出してみようと閃いてしまったのである。

ルミックスG9ProⅡ

レンズはライカのバリオエルマー。100-400㎜なので、フルサイズ換算で200-800㎜というオソロシイ超望遠ズームである。

LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400㎜ / F4.0-6.3 Ⅱ ASPH. / POWER O.I.S.は価格24万2000円。ぶっちゃけ、レンズのデザインがかっこいいです。重さは約985gとそこそこずっしり。三脚座、専用フード付属。

今回取材協力いただいたのは千葉県佐倉市のRCバギーサーキット「けんちゃんサーキット」。1/8、1/10スケールのエンジン、電動とも走行可能。鈴木オーナー親子はフレンドリーで、コースはコンパクトかつテクニカルなのが特長。

けんちゃんサーキット全景。週末土日オープン。一日利用料2000円ナリ。(住所)千葉県佐倉市高崎8/(電話)09011265713

被写体は京商のハチイチバギーの代名詞「インファーノ」のNEWモデルで、エンジンと電動の両モデルを走らせ、相違を探るわけだ。

京商1/8バギーの電動モデル「MP10e」(左)とエンジンモデル「MP10」(右)。

プログラム撮影で一発勝負!

カメラのセッティングはPポジション。幕速を稼ぐ狙いもあって、-1/3露出補正した。

当日は絶好のRC日和で、太陽光ばっちり。暑いほど。WBは太陽光、ISOは640とした。ISO200くらいでも露出に問題はないのだが、素早いバギーを写し止めるには感度を上げて少しでも幕速を上げておきたいのである。

整然とまとまった軍艦部。GX7markⅢに慣れた身からすると、再生ボタンが左肩にあり確認時に持ち替えが必要だ。

なにしろフル画素でAF追従で約60コマ毎秒というのだからまるで動画。さらに「SHプリ連写」を用いれば決定的瞬間を逃すことすらないでしょうね。

で、最初に謝ります。作例のデキは問わないで! カメライジリ歴は長くても望遠レンズビギナーの編集長がいきなり構えてこれくらい撮れたぞ、というサンプルとしてご寛容にゴカクニンお願いします。

焦点距離はずっと117㎜(フルサイズ換算約230ミリ)でトリミングしています

画像プロファイルを確認したらほとんどが100~200ミリ(フルサイズ換算200~400ミリ)域でした。それ以上の超望遠域は手に負えない! というのも1/8の大型RCとなると、速いんですよ。軽く60km/hくらい出ますし、右に左に振れますので超望遠域ではまるでフレーミングがおっつかないのだ。

「ジャンプのここ一番!」の決めカットを抑えるなら「SHプリ連写」+置きピンすれば絶対撮れます!

いい写真ではないけれど、爆速連写できるのでこんな決定的瞬間も記録できちゃう、という例です。

最後に解像感について

トンボです。プロファイル……おっと、この画像だけ400㎜で撮ってました! ISO640、幕速1/1600秒、F8.0です。

で、ここからトンボをトリミングします。ピクセルはタテヨコ1200×1800になります。

どうですか、イケるでしょう。PC画面で大きく見ると、自然造形の神秘や驚異を感じます。

こちらも解像感の例。バチピンです。

(元画像)
(中央部トリミング。1300×900ピクセル)

というわけで、G9ProⅡのすごさと望遠レンズの楽しさが感じられたレポートを終わります。ラジコンバギーの速さ、迫力、ワクワクもいただいて、ゴチソウサマ~な一日でした。

ボディ価格オープン(30万円前後)、レンズ価格24万2000円(いずれも税込)とオイソレとお勧めできる機材ではありませんが、ぜひ一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。

M4/3ならではの焦点距離2倍換算と深い被写界深度があれば、望遠レンズだってコワくな……もとい、望遠レンズもおもしろい! 

ルミックス

  • モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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