一次産業の背景やその課題にフォーカスしたクラフトジン『SPIN』。その第一弾としてリリースされたのは農業の高齢化に伴う耕作放棄地の再生と、未来の農家を支えるため山口県産夏みかんと大分産いちごを使った『SPIN natsumikan & berryts』だ。丸の内にあるブラッスリー『THE UPPER』に伺い『SPIN natsumikan & berryts』で作ったカクテルを飲んでみた。
“おいしく”環境問題に取り組むARMER YOUが手掛けたクラフトジン『SPIN』
全国各地で深刻な問題を抱える未来の食に関わる問題に取り組む『FARMER YOU』。
近年のブームだけにとどまらず、すっかり定着した国産クラフトジン。一次産業が抱える問題や食を巡る課題に対し“おいしく”問題提起する株式会社FARMER YOUが手掛けたのは、山口県萩市の名産『萩の夏みかん』と大分県佐伯市産のブランドいちご『ベリーツ』を使用したクラフトジン『SPIN natsumikan & berryts』(以下、『SPIN』)だ。
Amazonや楽天市場のほかで購入可能。
『SPIN』が誕生したきっかけは、萩市では農家の高齢化問題が深刻化しており、耕作放棄地になりかけていた果樹園を引き継いだ新規就農者が作った夏みかんをを使用した『萩の夏みかんプロジェクト』にある。さらにこのプロジェクトを進行していた頃、萩市と同様に一次産業としての農業問題を抱えていた大分県が魅力的な農産物を作るべく8年かけて開発したブランドいちごに注目。それらを使い、福岡県久留米市の酒造メーカー『叡醂酒造』とトランジットコーポレートバーテンダーの水口拓也氏がタッグを組み、プロジェクトで使用した夏みかんの皮を再利用して生み出したのが『SPIN』だ。今後も日本全国のボタニカルを使ったジンがリリースされるというから、次回作も楽しみだ。
前菜からメインの肉料理にも合う『SPIN』。カクテルは、甘酸っぱくてほろ苦い都会の味がした。
『SPIN』はAmazon や楽天市場などでも簡単に購入できるのだが、せっかくなら酒のプロ・バーテンダーに飲み方を伺いたい! というわけで訪れたのは、丸の内にあるブラッスリー『THE UPPER』。バーテンダーの川口竜治さんにご教示いただいた。
「この『SPIN』は、夏みかんのジューシーで爽やかな苦味とベリーツの甘味、芳醇な香りがあって、ふたつのボタニカルが絶妙なバランスのお酒です」と川口さん。ストレートで飲んでみると、ほのかな甘味とフルーティで華やかな余韻が楽しめるのだが、筆者には40度のアルコールは強すぎる。
「ご自宅で飲むならロックやソーダ割りも美味しく、いろんな料理に合うと思いますよ。でも、せっかく来ていただいたので、今回はクラフトジンの『SPIN』にレモンジュースとコアントローなどを加えたカクテル、ホワイト・レディで召し上がっていただきましょう」と言ってシェーカーを振ってくれた。
川口さんに『SPIN』を使ったカクテルを作ってもらいました!
シェーカーでシャカシャカ。
星型のオレンジピールがオシャレだ!
丸の内のビル群を眺めながら、ステキなカクテルをひと口。柑橘の甘酸っぱさがありながらすっきりとした味わいのホワイト・レディは、野菜をメインにビネガーやスパイスを加えたサラダにぴったり。後味がさっぱりとしているので脂が滴る肉料理にも合いそうだ。
丸の内のビル群を眺めながらいただくホワイト・レディ。甘酸っぱくてほろ苦い、都会の大人の味がしました。
自宅で気軽に『SPIN』を楽しめるが、シェフが作るブラッスリー料理とバーテンダーが提供する『SPIN』とのマリアージュを最大限に楽しむなら『THE UPPER』へ訪れるのもおすすめだ。
【SPIN natsumikan & berryts 商品詳細】
価格: | ¥5478(税込) |
品目: | スピリッツ アルコール分 43° |
内容量: | 750ml |
販売・製造場: | 叡醂酒造株式会社 |
原材料: | 本格焼酎(国内製造)/夏みかん皮(山口県萩市)/いちご(大分県佐伯市産)/レモンピール/緑茶/ジュニパーベリー/メース/カルダモン |
【THE UPPER】
ミシュランガイド東京2024にてセレクテッドレストランに選出された、フランスに伝わる本場ブラッスリー料理を楽しめるレストラン。バーテンダーが常駐し料理とのマリアージュが楽しめる。ランチコース3800円〜、ディナーコース6800円。
住所:東京都千代田区丸の内1-3-4 丸の内テラス9・10F
電話:03-5962-9909
営業時間:月〜金11:00〜15:30・17:30〜23:00、土11:00〜23:00、日11:00〜22:00
定休日:不定(丸の内テラスに準ずる)
https://the-upper.jp