液が透明な柔軟剤「エアリス」。香りでも消臭でもない、新たな選択肢


今春から、ドラッグストアなどの店頭に、液剤が透明な柔軟剤が並んでいるのを目にした方は多いはずだ。その柔軟剤の正体とは、ライオンの「ソフラン エアリス」。毎日の洗濯に「エアリー体験」なる新体験をもたらすべく開発された新商品だ。

洗濯は日々を過ごすうえで欠かせない家事だが、一方でそれを面倒に感じている人も多いはず。本品はそんな人たちのために、洗濯の体験そのものを変えるという。その開発担当者に取材した。

自然に広がる香りが、洗濯時の空気を変える

ライオンでエアリスの開発を担当したKさんによると、柔軟剤の市場は「香りが持続するタイプ」と「消臭効果が高いタイプ」に二極化していたという。消費者は、無意識のうちに2択を強制されていたというのだ。

そして近年の柔軟剤の進化は「香りの持続期間が伸びた」「消臭効果が高まった」というような機能性にフォーカスしたものに限られており、新たな付加価値を提示する商品は不在だった。

また物価高の影響で、必ずしも使う必要のない柔軟剤は、より高い付加価値を求められているという状況も、“香りでも消臭でもない第三極”たりうるエアリスの開発を後押しした。

エアリスが向かった第三極とは、洗濯時の“空気”だ。まずは香りの質を高めるため、その抽出方法を従来とは違うものにした。エアリスでは花の周囲の空気を捕集してその香りを再現することで、より自然に近い香りを実現している。

その効果もあってか、顧客アンケートでは「懐かしい香りがする」という回答もあったそうだ。実際に筆者も液剤の香りを嗅いでみたが、柔軟剤にありがちなキツさはなく、これを使って洗った洗濯物を部屋干ししたら、いい感じの芳香になってくれそうな印象を受けた。

また、香りの“醸し方”にも、従来品との違いがあるという。洗濯機のフタを開けてすぐに、香りがフワッと漂う設計にしているのだ。

ライオンは、香り成分が洗濯槽から飛び出してくるまでにかかる時間を4秒としているが、筆者の感覚でもその時間はおよそ4秒だった。同社の従来品ではこれに20秒もかかっていたという。この点には、明らかに体感レベルでの差が感じられる。

洗濯機のフタを開けてすぐ、やわらかな花の香りがあたりに広がる。なお香りのバリエーションには、さくら&ローズペタル、ネクタリン&フリージア、ネモフィラ&ウォーターリリーの3つがある。

香りの持続性を訴求するタイプの従来品では、香りを楽しむのは主に衣類の着用中であった。しかしエアリスでは、洗濯をしながら、とりわけ洗濯物を干しながら、それを自然に楽しめるようにデザインしている。

そして、香りの強さではなく、質や醸し方という別方向に進化した。これが、エアリスの謳う「エアリー体験」を構成する要素だ。

同社の従来品比1.8倍の吸水性、透明な液剤。かつてない柔軟剤へ

また暑い夏の季節にありがたいのが、洗濯後の衣類の吸水性の高さだ。エアリスを使って洗った衣類の吸水性は、ライオンの従来品で洗ったときと比べて1.8倍にもなっている。

従来品では洗い上がりのフワフワ感を重視していたが、エアリスはここでも方向性を変えて、サラサラとした着心地や、衣類と肌の摩擦の少なさを追求。暑い夏にこそおすすめの柔軟剤に仕上がっている。

ボトル背面の説明文には、『節水・衣類が長持ちする「すすぎ1回」にも適しています』との表記がある。ライオンによると、すすぎ1回を積極的に提案する商品はこれまで少なかったそうで、その意味でもエアリスは新しい提案をしている。

そして、エアリスを語るうえで欠かせないのが透明な液剤。この液剤は、従来品とは異なる成分配合によって実現可能になったというが、それ自身が「かつてない柔軟剤」であることを謳うためのツールになっている。

洗濯用品売り場に展開されている本品を見た多くの消費者は、「これ柔軟剤なの?」と思うはずだ。

液剤が透明であることを活かし、ボトルの内側には、花が描かれている。これも、全く新しい柔軟剤であることをアピールするためだという。

香りの質と醸し方、透明な液剤、吸水性。エアリスは、あらゆる面での革新性をまとっている。開発担当者は、「(エアリスを通して)洗濯物を干すのが面倒という気持ちを、前向きなものに変えたい」と語っている。その思いがつまった新たな洗濯体験を、味わってみてはいかがだろうか。

  • 雑誌編集者から転身したフリーライター。ガジェットや家電など、アイテム関連の記事を多く手がけるほか、ビジネス情報誌などでも執筆をしている。野球観戦、麻雀、サウナ、爬虫類の飼育など趣味が多い。近年の目標は、フクロウとともに暮らすこと。

関連記事一覧