●ブルーインパルス 新シーズンスタート!
2022年度が幕を開けました!特に新入学、新社会人の皆様は、心ウキウキしつつもどこか不安な日々かもしれませんが、…すぐ慣れます(良くも悪しくも笑)。ですから、是非、新たな年度を楽しみましょう!
自衛隊も新年度がスタート。それに伴い、各種イベントが発表されました。コロナ禍にあり、大規模集客が見込まれる行事はほとんど中止となってきましたが、2022年度は、規模縮小など、制限はあるものの、ガンガン開催されていきます。早速、駐屯地記念行事や桜祭りなどが目白押しです。
そんなイベントに花を添える、航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」も活動を開始しました。
新シーズンに向けて、隊長が変わりました。東京オリンピック・パラリンピック開会式など、国際的な場でチームをまとめられてきた遠渡祐樹2佐に代わり、本年度より隊長を務めるのは、名久井朋之2佐です。八戸高校(青森県)出身の防大49期です。
「昨年度は展示の機会が限られていましたが、2022年度は我々の展示飛行を、より多くの方々にご覧いただけるよう願っております。多くの方に空を見上げてもらい、夢、希望、感動そして笑顔をお届けできるよう、チーム一丸となって臨んでまいります。」
と意気込みもばっちり。
そして早速、その機会は巡ってきました。
新潟県上越市で開催される「高田城址公園観桜会」です。文字通り、桜のお花見をメインとした街のイベントであります。会場上空をブルーインパルスが演技飛行を行いました。
サクラと桜
ブルーインパルスの本番が行われたのは4月10日11時です。ですが、その前日9日の11時から予行が行われました。よって、我々からすれば、2日間しっかりと飛行が行われたわけで、どちらも本番と言えるでしょう。おまけに天気も両日とも晴天。人混みが若干少ない土曜日の方がゆったりと見られた感じはしますが、どちらも正解でした。ちなみに、私は9日のみ、現地におりました。
さて、実はブルーのメンバーは、今回のフライトにいつもと違う緊張感をもって望みました。
ホームベースである松島基地を離陸し、そのまま新潟を目指し、会場上空で演技を行い、帰投するというスケジュールです。
そう、燃料がギリギリだったのです。
多くのブルーファンが、「もしかしたら燃料タンクをぶら下げたまま演技するのでは?」「演技終了後、小松基地に着陸して補給するのでは?」など、各々の考えをSNSに書き込み、TLをにぎやかせておりました。やはり皆さん心配だったようです。
こうして、真っ青な空をキャンバスにデルタローパス、ポイントスターローパス、サクラ、キューピッド、ナイフエッジ、サンライズが行われました。実は、残燃料によって、実施する予定の課目もありました。それがフェニックスでした。
高田城址公園の桜は、満開とは言えないものの、ピンク色の花々が公園の周りを彩っておりました。その上空で、ブルーインパルスが描いた大きなサクラは実に見事でした。また、大きなハートを描くキューピッドには、拍手と大歓声が起きました。
さて、これはプレリュードに過ぎません。これから、ブルーインパルスは日本中の空を彩っていきます。期待して空を見上げましょう!