菊池雅之のミリタリーレポート ブルーインパルスも飛んだ!Tsuiki Air Show 2025

2025年11月30日、福岡県にある築城基地において、毎年恒例の航空祭「Tsuiki Air Show 2025」が開催されました。今年は、航空自衛隊の顏から今や日本の顔となったアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が参加し、来場した約8万2千人もの観衆を魅了しました。

築城基地には、西部航空方面隊隷下の第8航空団が司令部を置いています。同団には、第6飛行隊ならびに第8飛行隊が編成されています。両飛行隊が配備しているのがF-2です。

戦闘機部隊としてF-2を配備しているのは、ここ築城基地と百里基地(茨城県)のみとなります。なお、教育部隊としては松島基地(宮城県)にもあります。

築城基地航空祭を訪れる目的として、このF-2目当ての方が非常に多くいます。それに加え、もう一つ大きな理由があります。そのF-2の機動飛行がとにかく派手で大迫力であるからです。

F-2という機種は、世界ではマルチロールファイターと呼ばれます。それは戦闘機の主たる任務である空対空に留まらず、空対艦、空対地とあらゆる戦闘任務に対応できるからです。そこで、航空祭においても“模擬”ではありますが、空対地射爆撃、近接航空支援(地上戦闘部隊を上空から火力支援すること)などが繰り広げられました。

この他、他の基地の航空部隊等もいろいろと参加しました。同じく福岡県に所在する芦屋基地からは、第13飛行教育団のT-4がフライパスを行いました。新田原基地(宮崎県)の第305飛行隊のF-15は機動飛行を見せました。さらに陸上自衛隊からも目達原駐屯地(佐賀県)から第1戦闘ヘリコプター隊のOH-1が参加し、機動飛行を行いました。

そんな中、ちょっとしたサプライズも。今回、美保基地(鳥取県)の第3輸送航空隊隷下の第405飛行隊が配備する空中給油輸送機KC-46Aが地上展示されることになっていたのですが、なんと航空祭の途中で築城基地へと到着したのです。スケジュールにはなかったのですが、観客の目の前で、機体が着陸しました。

築城基地では2年ぶりとなるブルーインパルスは、いつものように安定したアクロバットを披露。予行ではスタークロス(星型を描く演目)を行いましたが、本番ではサクラを行うなど、細かい違いもあり、数日前から築城基地の外柵沿いで見学していた熱心な飛行機ファンも大満足。

本連載では、昨年の様子もレポートしましたが、今年もやっぱりすごかった! 九州の中核都市である博多からも近く、JR築城駅から徒歩圏内というアクセスの良さを考えると、やはり「行かなきゃ損!」と言っても過言ではありません。

例年11月に開催されており、是非とも足を運ばれることを強くお勧めします。

菊池雅之(masayuki kikuchi)
  • 軍事フォトジャーナリスト.。1975年東京生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。講談社フライデー編集部専属カメラマンを経て軍事フォトジャーナリストとなる。主として自衛隊をはじめとして各国軍を取材。また最近では危機管理をテーマに警察や海保、消防等の取材もこなす。夕刊フジ「最新国防ファイル」(産経新聞社)、EX大衆「自衛隊最前線レポート」(双葉社)等、新聞や雑誌に連載を持つなど数多くの記事を執筆。そのほか、「ビートたけしのTVタックル」「週刊安全保障」「国際政治ch」等、TV・ラジオ・ネット放送・イベントへの出演も行う。アニメ「東京マグニチュード8.0」「エヴァンゲリオン」等監修も行う。写真集「陸自男子」(コスミック出版)、著書「なぜ自衛隊だけが人を救えるのか」(潮書房光人新社)「試練と感動の遠洋航海」(かや書房) 「がんばれ女性自衛官」 (イカロス出版)、カレンダー「真・陸海空自衛隊」、他出版物も多数手がける。YouTubeにて「KIKU CHANNEL」を開設し、軍事情報を発信中
  • https://twitter.com/kimatype75

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