関東52店の味を食べ比べ⁈
「フランス パティスリーウィーク2021」開催

2021.07.12

左から、「ベージュ・アラン・デュカス 東京」のドゥグラス・オベルソン氏、今回のコーディネーターで料理研究家の大森由紀子さん、「パティスリーカメリア銀座」の遠藤泰介氏

「フランス パティスリーウィーク2021」は、今年10周年を迎える、日本最大級のレストランイベント「フランス レストランウィーク」の姉妹イベント。今年が初の開催となります。そんな記念すべき第1回目のテーマは「パリ・ブレスト」。一般的にはシュー生地をリング状に絞り、焼き上げたものを横にスライスして、プラリネを加えたアーモンド風味のバタークリームをサンドしています。

生地はリング状に焼き上げ、クリームなどをサンドするのがパリ・ブレスト

1891年に開催されたパリと、フランス西部の街・ブレストを往復する自動車ロードレースを記念して作られたといわれる伝統的なお菓子。生地がリング状なのは、自転車の車輪の形から発想を得たといわれています。上部に粉砂糖を振り、アーモンドスライスをトッピングしているのが昔ながらのパリ・ブレスト。スイーツ好きはもちろんですが、あまり詳しくない人でも一度は目にしたことがあるかもしれませんね。

オリンピックイヤーが初開催ということもあり、オリンピック種目でもある自転車ロードレースにちなみ、また、次回のオリンピック開催地がパリということから、パリと東京、2つのオリンピック開催地を繋ぐ架け橋になることを願って決まったそう。テーマは「パリ・トーキョー」で、関東52店舗がそれぞれの思いを込めたパリ・ブレストは提供します。

“パリ・ブレスト”とひと口に言っても、それぞれの店舗によって見た目の色や形、大きさ、味など、かなり多彩なラインナップ。伝統的なスイーツでありながら、同じようなものはひとつもありません。

パティシエ遠藤泰介氏の「パリブレストノワゼットエラブル」

例えば、「パティスリーカメリア銀座」のパティシエ遠藤泰介氏が作るのは、「パリブレストノワゼットエラブル」。遠藤氏いわく「ヘーゼルナッツのプラリネの美味しさを、テクスチャーの違いで感じていただきたく、クリームはマスカルポーネのコクとエラブルの香りでよりナッツを引き立たせています」とのこと。生地でサンドした部分も「クレームマスカルポーネエラブル」、「キャラメルエラブル」、「クレームプラリネ」、「プラリネノワゼットクリスティアン」が層を成していて、食感と味を多層で感じられます。

「トシヨロイヅカ」の鎧塚俊彦氏
イートインで提供されるメニュー
ドゥグラス・オベルソン氏は落花生を使用

ほかにも「トシヨロイヅカ」の鎧塚俊彦氏、「アディクト オ シュクル」の石井秀美氏、「パティスリー サロン・ドゥ・テ・アミティエ 神楽坂」の三谷智恵氏らも参加し、このイベントのために考えられた“作品”を提供します。また、レストラン「ピエール・ガニェール」のルーカス・デュマルスキ氏や、「ベージュ アラン・デュカス 東京」のドゥグラス・オベルソン氏ら話題のシェフも参加。ドゥグラス・オベルソン氏は、千葉県八街市の落花生を使ったパリ・ブレストを提供します。

また、期間中、フォトコンテストも開催。「パリ・トーキョー」の商品を注文し、撮影した画像をインスタグラム公式アカウント「@france_patisserie_week」をフォロー後、ハッシュタグ「#フランスパティスリーウィーク」を付けて、スイーツやお店の説明などを入れて投稿すればOK。後日、6作品が優秀賞に選ばれ、都内で開催される洋菓子料理教室に招待してくれるそうです。お菓子作りが好きな人やスイーツ好きの人はチャレンジしてみるのもいいかも。

それぞれ想像力と卓越した技術を駆使した“作品”を作り上げています。

「パリ・ブレスト」とひと言に言っても、本当に見た目も味も様々で、こんなにも多彩に広がりを見せるのには驚きます。洋菓子の名前は難しくてわからないという人は、何も考えず味わってしまえばいいんです。ほとんどの商品がこの期間限定での販売なので、ぜひ味わってみてください。

・参加52店舗一覧: https://www.francepatisserieweek.com/pastryshops
・イベント公式サイト : https://www.francepatisserieweek.com
・公式Instagram : https://www.instagram.com/france_patisserie_week

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  • 好奇心旺で、食べることが大好き。新商品や限定品にめっぽう弱く、ジャンルを問わず常に情報を集めてはトライ。地方の食材や調味料も発掘も楽しんでいます。また、北欧、特にフィンランドが大好きで、現地の蚤の市などではヴィンテージハントにハマっています。サウナも好きで週1~2回のサ活中で、フィンランドでは念願のサウナから湖へのダイブを体験。日々、美味しいものを求めながら、北欧雑貨とムーミンに囲まれて暮らしています。

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