ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 16

中には、小分け(6g)になった袋が14本入っている。2週間くらいの出張に持っていくのにちょうどいい

 私は日清オイリオのMCT CHARGEオイルを愛している。なぜこれほどまで惚れ込んだのか?

 日清オイリオグループは、家庭用食用油を作っている日本を代表する会社である。我々が小さい頃から食卓に必ずあるサラダ油やオリーブオイルのメーカーだけに知らない人はいないだろう。「植物のチカラ」というキャッチフレーズを見聞きしたこともあるのでは?

 自分がハマりにハマっているのがこちらのMCT(Medium Chain Triglyceride)オイル、日本語に訳すと中鎖脂肪酸だ。これは通常の食用油、すなわち長鎖脂肪酸に比べ、消化吸収がよく、約4倍早くエネルギーになるというもの。
 ココナッツや母乳に含まれる天然成分で、40年以上も前から医療現場で使われていたほど安心な油だ。効率の良いエネルギー源として患者たちを支えてきた。
 
 人間の3大栄養素は、糖質、脂質、タンパク質。そして、主要エネルギー源は、糖質(炭水化物)。脂質やたんぱく質と比べ、すばやく使えるという特長はあるが、フルマラソン、トレイルランニング、トライアスロンなどの長時間の運動には、糖質だけでは足りないため脂肪が使われるようになる。糖質の体内での存在量は非常に少なく、血液中のブドウ糖のほか、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして少量を貯蔵しているのみ。
 普段から、糖質と脂質をバランスよく使える身体にしておけば、持久力がアップするという理屈である。それにともなって脂質がうまく代謝できるようになる。

左がガソリン携行缶(30リットルとする)右がモトロッサーでタンクは6リットルくらい。

 私はモーターサイクルが好きなので、モトクロスで例えることにする。モトクロスバイクのガソリン(エネルギー)タンクは容量は小さいがすぐに使うことができる。一方、ガソリン携行缶は30リットルと大容量だが、タンクに入れなくては使えない。

 さて、長くモトクロスバイクを走らせたいライダーはどうすれば良いか?

 そもそもガソリンが減りにくくなるようなライディングをする、またガソリン携行缶からモトクロスバイクへスムーズにガソリンを入れる術を覚える。この2点が身体のエネルギー敬老でいう「脂質代謝」。運動生理学を学んでいたロータス代表の福地氏が考案した名称「ファットアダプテーション」である。効率よくエネルギーを使えるようになると糖質がさほど無くても脂質でうまくエネルギーを使えるというわけ。効率よいアクセルの開閉とスムーズな給油の両輪を手に入れることになる。

こちらは横浜マラソンを完走できた時の画像
毎年、一番肥る時期でも体脂肪率は9%に

 これは、とある雑誌の企画で横浜マラソンを完走した時の画像だが、企画ではこのMCTオイルで「ファットアダプテーション」し、42.195kmをサブフォー(4時間以内)で走るという内容だった。惜しくも4時間20分台になってしまったが、この時にほぼエイドに寄らずに完走できたことに驚いた。

 この企画をはじめ聞いた時は、ファッションモデルという職業なので、正直にいうと脂肪を摂ること自体に抵抗があった。毎日の食事でも脂質が低いものばかり選んできた人生だったので、脳が受け入れてくれなかったのである。しかし、朝ごはん代わりにMCTオイル入りのコーヒーを2週間飲み続け、お腹が減りにくくなっていることを実感し、一気に虜になった。これはフルマラソンも完走できるかもしれない、と。
 少ない糖質でも動けるということは脂質をうまく使えている証拠。実際に体脂肪率はみるみる減って、人生で10%台を切ることはなかなかなかったが、今ではちょっと動けば9%台になるようになった。

MCTオイルをコーヒーに入れ、混ぜて飲むだけ。朝ごはんはこれだけ。

 ファットアダプテーションでは色々なやり方があるが、私が実践しているやり方を説明したい。まず夕飯をなるべく20時前に終える。食事制限や糖質制限は特別にしなくてもいつも通りガッツリ食べてOK。翌朝、朝ごはんの代わりにホットコーヒーを淹れて、MCT CHARGEオイルを1袋入れ、軽くスプーンで混ぜて飲む。その他に何も食べない。
 もし、タンパク質が足りていないと感じた時はプロテインに混ぜてもOK。その時は、このMCTオイルではなく、MCTパウダーのほうが味がマイルドになっていい。

こちらは袋で売っているので、スプーンで計って入れる。プロテインとの相性がいい。

 その後、正午にお昼ご飯を普通に摂る。前日の20時までに夕食を終えていたなら、12時までには約16時間が経っている。およそ15時間くらいあいていればお昼ご飯を食べてもOK(自分は23時くらいに寝るので消化を考えて20時にした)
 お昼ご飯もとくに節制することなく、ガッツリ、いつも通り食べてもらっていい。

 この朝ご飯代わりにMCTオイル入りコーヒーを飲み続けること14日間。約2週間。ストイックにできる人は、お昼ご飯も、夕飯も少し糖質制限すればさらに体脂肪率が減る。
 2週間経った頃には、お昼ご飯までお腹が減りにくくなっていることに気づくと思う。これはファットアダプテーションされている証拠。

 このまましばらく続ければ理想の体脂肪率になるはず。理想の数字になったら、いつも通りに戻して、3食普通に食べてもいい。そして、また体脂肪率が増えてくるようだったら、アダプトさせればいい。これの繰り返し。

 毎年、春先になると暖かくなって食欲が増し、花粉症もあって、味の濃い食事を好むようになり、体脂肪率が増えていたのだが、それがいっさい無くなった。同じようなリズムでも体脂肪率がコントロールしやすくなったのだ。今年こそは痩せたいと思っている人にオススメである。

そろそろ41歳になる身体だが、腹筋はいまだに割れている。MCTオイルありがとう!

日清オイリオ MCT CHARGEオイル
【価格】1050円
【仕様】内容量:84g(6g×14本入り)
【ホームページ】 https://www.nisshin-oillio.com/mct/sporty/index.html

ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 10
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 09
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 08
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 07
ファッションモデル山下晃和の偏愛モノ図鑑 06

1 2
  • 本業はファッションモデル(タイクーンエージェンシー)。自転車、バイク、クルマで旅をしながら旅の素晴らしさや旅に最適なアイテムを紹介するトラベルライターとしても活動。地方自治体サイクルマップやWEBで連載ページを持つ。 趣味は、旅行、キャンプ、草野球、オフロードバイク、自転車全般(ロードバイク、MTB、ランドナー、小径車)、トライアスロン、トレイルランニング、登山、パックラフト、サーフィン、スニーカー収集、NEWERAキャップ収集、ウエイトトレーニング、読書、インドカレーの食べ歩き、MLB観戦など。  スポーツトレーナーの資格はNASM-PES、小型船舶一級免許、小型特殊船舶免許、大型自動二輪免許、JCTA認定自転車ツアーガイドなどを持つ資格マニアという一面も。かつて、海外30か国以上を自転車で旅したこともある放浪癖あり。好きなファブリックはキューベン、好きな金属はスカンジウム、好きな筋肉は三角筋。20代の頃は某アウトドアショップでバイトをしていた経験も。
  • http://akikazoo.net

関連記事一覧