えっ、これ冷凍なの? 「ロイヤルホスト デリ」の “店の味” が強すぎる。店舗に行かなくても食卓でロイホ!

ロイヤルグループが展開する「ロイヤルホスト」は、2026年12月に迎える誕生55周年を記念し、2019年以来7年ぶり・通算38回目となる「Good JAPAN 夏のカレーフェア」を、期間限定で開催している。前回取材したロイヤルホストのカレーフェアのメニューにはないカレーがロイヤルグループの「ロイヤルホスト デリ」から新発売。このスパイシーで美味しそうなカレーは? さっそく取材してきた。

実はこのカレーすべて、ロイヤルグループがセントラルキッチンで培った品質管理技術を活かして、2025年にブランドを立ち上げた「ロイヤルホスト デリ」のカレーだ。バターチキンカレー、マドラスシーフードカレー、グリーンカレー、そして鶏肉のガパオ炒め。このメニューすべて、オフシャル通販で購入できる「冷凍食品」だ。

※一部ロイヤルホスト店舗にて鶏肉のガパオ炒めを販売しています。

お店のあの味そのまま「ロイヤルホスト デリ」

ロイヤルホスト店舗レジのそばにある冷凍什器は、店内における “もうひとつのショーケース” だ。 客席の温かな照度とは対照的に、什器の内部はわずかに青みを帯びた冷光で満たされ、ガラス越しに整列するパッケージが静かに浮かび上がる。冷凍庫というより、温度だけが異なる別室のような存在感を持っている。この棚がリアルなメニューブックだ。

「ロイヤルホスト デリ」がすごい理由を聞いてみた

ロイヤル 前 美和子さん ロイヤル粟田 隆之さん

レストラン品質をそのまま家に届ける、新ブランドの舞台裏、ロイヤルグループの食品事業を担うロイヤル株式会社が2025年に立ち上げた新ブランド「ロイヤルホスト デリ」。“冷凍なのにレストランの味がする” とSNSでも話題だ。実際どれだけ本気なのか、ブランド担当者、ロイヤル 前 美和子(以下、前)さん ロイヤル粟田 隆之(以下、粟田)さんに聞いてみたら(モノねこやま・以下ね)、想像以上に「ガチのキッチン」だった。

1965年から続く「家庭でレストランの味を」構想がついに実現

ね ロイヤルホスト デリの原点は、なんと1965年の社内報。 当時から「家庭でもレストランの味を楽しんでほしい」という構想があったらしいですね。

粟田  セントラルキッチンの技術が成熟して、ようやく実現できるタイミングが来たんです。ブランド立ち上げと同時にEC販売も開始しました。

“店舗が近くにない人にも届けたい” という思いが強かったという。

冷凍で ロイヤルホストの味を再現するための、7名のシェフ体制

 冷凍食品でレストランの味を再現するのは、正直むずかしい。 特にコスモドリアのような “一体化系” は難易度が高いですよね。

 お客様が知っているロイヤルホストの味とズレないよう、粘度や塩分濃度まで測定しています。

福岡と東京に計7名の専門シェフが在籍し、前日製造分を毎日チェック。 合格しなければ出荷されないという、レストラン並みの厳しさだ。

パッケージは 部屋の一角。ギフトにも使える世界観

 ロイヤルホスト デリのパッケージは、どこかインテリア雑貨のような雰囲気ですね。

前・粟田 “おうちでの時間を豊かに” というコンセプトで、部屋の一角を切り取ったデザインにしています。手に取りやすく、ギフトにも使える世界観。 冷凍庫に並べるとちょっとテンションが上がります。

湯煎20分のハンバーグは最高の状態のため時間も味の一部

 商品によって湯煎時間が違う理由は、単なる量の問題ではないですよね。

粟田 内容量や物性に合わせて、最も美味しくなる時間を研究しています。 ハンバーグは約20分の湯煎時間がかかりますが、それが最高の状態なんです。冷凍食品は急速冷凍で菌の増殖を抑え、約1年保存が可能です。 ただし冷凍焼けを防ぐため、賞味期限はシェフが1年以上保管したサンプルを官能検査して決めているなど、品質へのこだわりを徹底しております。

工場じゃなくて大きなキッチン手作りの工程がそのまま入っている

 製造現場の話になると、担当者の熱量が一気に上がりますね!

粟田 フォンドボーを一晩煮込んだり、野菜からブイヨンを取ったり。 レストランと同じ調理法を実践しています。象徴的なのが「オマール海老のビスク」。 オマール海老の頭を砕いて焼き、そこから出汁を取るという本格的な工程を、冷凍食品でもそのまま行っています。東京工場は液体もの、福岡工場はトッピングなど手作業が多い商品。設備に合わせて役割分担しています。

 手作業が多いので大量生産はできません。でも、その分、他にはない美味しさが出せています。

外食できない人にもレストラン体験をブランドが担う役割

 ロイヤルホスト デリが目指すのは、単なる冷凍食品ブランドではないということでしょうか。

 高齢者や働く親、単身者など、外食に行くのが難しい方々に気軽に楽しんでもらいたい。 近くに店舗がないお客様にもECを通じて価値を届けたいんです。店舗での食事(サービス込み)と比較されることを想定しつつ、ご自宅でもレストランの味を気軽に楽しめる価格帯を目指しています。

ブランドの未来ノベルティ、工場見学、そして 共感

 パッケージデザインを活かしたノベルティ案には「とても良いアイデア」と前向きな反応。 さらに、機会があればセントラルキッチンの見学会も企画したいという。ただし、製法の詳細は企業秘密とのバランスが必要だ。

前・粟田 こだわりを伝えることは大事ですが、模倣されるリスクもあります。 手間や思想が伝わる範囲で表現していきたいですね。

レストラン発祥の冷凍食品という新しい選択肢

ロイヤルホスト デリは、レストランの技術、シェフの味覚、手作業の工程。そのすべてを家庭に届けるための挑戦だ。外食できない人にもレストラン体験を届ける。 価格以上の価値を感じさせる味をつくる。 そして、冷凍食品の新しい基準をつくろうとしている。ロイヤルホスト デリは、“レストラン発祥の冷凍食品” という新しい選択肢を提示している。

「ロイヤルホスト デリ」のメニューを食べてみた!

鶏肉のガパオ炒め 750円

ガパオの名前の由来でもある、本場タイ産のホーリーバジルを使用。手作業による風味付けは、ホーリーバジルを一つひとつ手作業でほぐし、香りを損なわないように丁寧に調理されている。夏のシグネチャーアイテム、爽やかなハーブの香りと本場の調味料が食欲を刺激する、夏にぴったりの一品だ。

★おすすめトッピング:パクチーや野菜を添えると、より本格的な味わいが楽しめる。

※ライス、目玉焼き、付け合わせの野菜は付いていません

バターチキンカレー 800円

ホールスパイスを油で熱し、香りを引き出す本格的な製法で香りを引き出す。

美味しさの調和はバターの「コク」、はちみつの「甘み」、トマトの「酸味」を組み合わせ、マイルドな味わいに仕立て。数種類のスパイスで、風味となる数種類のスパイスを独自にブレンド。香りを引き出したスパイスオイルと合わせることで、味わいと香りの両方を楽しめる。このコクはお店と間違えるおいしさ。

★おすすめ:ナンだけでなく、白米とも相性が抜群

※ライス、フライドオニオン、パセリは付いていません

マドラスシーフードカレー 950円 

シーフードの深みは、自社のセントラルキッチンでオマール海老の頭を砕いて仕立てたアメリカンソースや魚介の出汁、貝の煮汁を使用し、奥行きのある味わい仕上げ。カシューナッツやアーモンドプードル、ココナッツミルクを使用し、コクがありながらもまろやかな風味を楽しめる。数種類のスパイスを自社でブレンドし、刺激的で夏らしい辛さ仕立て。

★おすすめのトッピング:ボイルエッグと相性がよく、カレーの美味しさを引き上げる。

※ライス、ゆで玉子、フライドオニオン、パセリは付いていません

グリーンカレー 1040円

ココナッツミルクのコクとまろやかな甘みに、青唐辛子の刺激的な辛さを合わせ、絶妙なバランス仕立て。具材へのひと工夫が、焼きナスやゆでたタケノコ、素揚げしたパプリカを使用し、彩り豊かで食感も楽しめる一皿に仕上がっている。レモングラスが爽やかに香る、本格的な味わい。

★おすすめ:香り豊かなジャスミンライスと合わせると、グリーンカレーの本格的な味わいをより一層たのしめる。

※ライスは付いていません

「パンケーキ」も冷凍?

パンケーキ 620円

レストランの品質を再現。生地の混ぜ方や焼き方、大きさに至るまでレストランの基準を追求した逸品。冷凍後も乾燥しにくく、しっとりした食感を楽しめるよう仕上げている。レストランより低温でじっくり焼き上げることで、均一で美しい黄金色の焼き色を再現。

★おすすめのトッピング:シロップとホイップマーガリン

※ホイップマーガリンはついていません

ロイヤルホストのパンケーキには、ファンの間で知られる“縦線”がある。これは偶然ではなく、意図的な技術だ。

ホイップマーガリンのまわりにあるぽつぽつが縦穴の入り口になっている。「気泡がふつふつしてきたタイミングを見極め、シロップが中まで浸透しやすい縦穴を作ることが美味しさのポイントです」と粟田さんは話す。

さらに、おすすめの食べ方もある。通常3枚重ねで出て来るパンケーキ(ロイヤルホスト店舗もロイヤルホスト デリも同様の楽しみ方が可能)を一枚ずつひろげて、一枚ずつホイップマーガリンを塗ってもとの3枚重ねに戻す。これにより一番上のパンケーキだけではなく、まんべんなくホイップマーガリンを楽しむことが出来る。

「シロップをかけると、縦線を通って下まで染みるんです。メニューブックにも書いていないし、店舗でも案内していません。しかし、パンケーキの縦線や食べ方は、ブランドの大きな資産なので、ECサイトでの発信を検討しています」と粟田さんは語る。今まで全く気づかなかったが、この食べ方だと一番下のパンケーキまで美味しく食べられた。冷凍なのにお店と同じテイスト・フレーバー。ロイヤルグループの本気度がわかる一品。

ロイヤルグループでは、料理そのものの美味しさだけでなく、丁寧なおもてなしや店内の装飾、心地よい音楽、カーペットの質感等の空間演出によって生まれる「豊かさ」を大切にしている。その豊かさを家庭でも感じていただけるよう、「Royal Host Deli」ではパッケージデザインにも細やかな配慮を施している。たとえば、花を飾る、音楽を流す、本を読むといった、日常の中の豊かさを象徴するシーンをイラストで表現。見るたびに、温かい気持ちになれる世界観を目指しているのだ。

「ロイヤルホスト デリ」の手作業への固執。冷凍食品でありながら「店舗の味=手作り感」を維持するか。メニューは、“解凍後に最も美味しい状態” を逆算して作る、作りたてを冷凍した味ではなく、解凍後に最適化された味だった。店舗と同じ味。間違いなく美味しい。

Royal Host Deli

ねこやま大吉(N.Daikichi)
  • 昭和‐平成‐令和とグルメからファッション、ペット(猫専門)まで幅広いジャンルの情報誌を手掛ける。現在は、執筆の傍ら全国地域活性化事業の一環で、観光・地方に眠るお宝(ギアもの)ご当地グルメを全国旅取材する日々。趣味は街ネタ散歩とご当地食べ歩き。自宅は猫様の快適部屋を目指し、日々こつこつ猫部屋を造作中!!

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