ペアリングで見えてきた、キリン「氷結®無糖」の後味の切れと澄みきった果実感。開発担当者と一緒に試食・試飲で確かめた!

酒類市場が伸び悩む中、RTD(栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料)は着実に存在感を増している。とりわけ「無糖チューハイ」は、2020年から2025年の5年間で販売シェアが約5倍に拡大。カテゴリーとして一気に定番化した。その牽引役となっているのが、キリン「氷結®無糖」シリーズだ。

食事に合うを追求した「無糖シリーズ」が誕生

氷結®は2001年、“氷点凍結果汁” 製法から生まれたクリアな味わいと、ダイヤカット缶でブランドを確立した。2020年に誕生した無糖シリーズは、食事との相性を重視した味づくりを実現。後味の切れや澄みきった果実感を最適化し、料理を邪魔しないチューハイとして進化したのだ。

食事に合う理由は後切れにある

氷結®無糖は、2026年7月のリニューアルのタイミングに、味⾹り戦略研究所で味覚分析を実施。油っぽい料理を食べた後、口内がスッキリするまでの秒数をデータ化し、さらに、料理成分と戻り香の相性を分析、食中酒としての設計を高度化している。データでは語り切れないその相性を、さっそくペアリングで体験することにした。メニューはコンビニで購入できるものと、冷凍食品。

コンビニで揃うお惣菜・冷凍食品&簡単調理でお手軽に作れる暑い季節におすすめペアリング。

氷結®無糖 レモン(ALC.7%)
キリッと冴えるレモンの果実味と、澄み切ったクリアな口当たり。脂やコクを洗い流し、料理の余韻を軽やかに整える一本。

梅&さば缶そうめん
酸・旨味・清涼感が一本の線でつながる、夏の整流ペアリング梅の酸味、さば缶の旨味、そうめんの冷たさ。この三要素は本来バラバラに立ち上がるが、氷結®無糖レモンを合わせると、味の流れが一本の線になる。

肉じゃが(お惣菜)
肉じゃがを前にすると、まず立ち上がるのはだしに混じる甘辛い香りだ。砂糖とみりんの丸み、醤油のコク、玉ねぎの甘さ。この和の甘味構造に、氷結®無糖レモンは驚くほど静かに入り込む。甘さを壊すのではなく、甘さの “奥行き” を整える。

磯辺揚げの天ぷら(冷凍食品)
磯辺揚げの天ぷらを前にすると、まず鼻に届くのは海苔の青さと、衣のほのかな油の甘みだ。揚げ物でありながら、天ぷら特有の軽さがある。その一口目に、氷結®無糖レモンを合わせると、味の輪郭が一段階クリアになる。

キリンビール 小林 直矢さん、橋本 優香さんも試飲試食。小林さんはマーケティング部RTDカテゴリー戦略担当、橋本さんは商品開発研究所の中味開発グループだ。氷結®無糖第一線の2人。

氷結®無糖 グレープフルーツ(ALC.7%)
厚みのある甘さとほのかな苦味。食材のうまみを引き立てつつ、余韻をすっきり流す万能タイプ。

ドリア
チーズドリアは、乳脂肪・小麦・バター・焼き目、複数の “重さの層” で構成される料理だ。その重さを、氷結®無糖グレープフルーツは削るのではなく、整える。濃厚料理に対して無糖系RTDがここまで機能するのは、香りの方向性が一致しているからだ。

チヂミ
油と香りの層を整え、粉物を軽くする “直線ペアリング” は、粉・ニラ・海鮮・油の層で構成される “重さのある軽食” だ。その重さを、氷結®無糖グレープフルーツは削るのではなく方向づける。これはホットケーキ、お好焼、たこ焼きにも通じている。

キリンビールさんに「氷結®無糖」のお話聞いてみた

キリンビール マーケティング本部 RTDカテゴリー戦略担当 小林 直矢さん
同社マーケティング本部 商品開発研究所 中味開発グループ 橋本 優香さん

モノマガねこやま(以下「ね」)「まず、氷結®という名前の由来教えてください」

RTDカテゴリー戦略担当 小林 直矢さん(以下、「小林」)「氷結®は、開発当時の製法である“氷点凍結果汁”から来ています。焼酎ベースのチューハイが主流だった2001年、もっと女性でも飲みやすい“クリアなチューハイ”を作ろうとしたのが始まりです」

「なるほど。氷点凍結果汁だから氷結®。缶のダイヤカットも氷のイメージですよね」

小林「そうなんです。発売当初からのこだわりで、氷結®らしさを視覚的に伝えるためのデザインです」

「食事とのペアリングは、いつ頃から意識され始めたんですか」

小林「無糖シリーズは2020年に誕生しました。砂糖が入っていないので味がすっきりしていて、料理の邪魔をしない。そこを最初から大切にしています」

商品開発研究所 中味開発グループ 橋本 優香さん(以下、「橋本」)「油や塩味との相性はもちろん、後味の “切れ” や口の中に残る “残り香” まで科学的に分析しています。料理の成分と、無糖レモンの香り成分がどう重なるかまで見ています」

「キリンさん社内で特に好評だった組み合わせはありますか」

橋本「実は “そうめん” なんです。薬味の大葉やミョウガ、生姜、梅干しの成分と、無糖レモンの残り香に含まれるリナロールなどが似ていて、口の中で相乗効果が生まれるんですよ」

小林「もちろん肉料理とも合います。脂をすっと流してくれるので、次の一口に進みやすい。焼肉なんかは間違いないですね。

「無糖なのに “薄くない” 理由。無糖って、味の厚みを出すのが難しそうですね」

橋本「砂糖がないと味の膨らみが出しにくいんです。でも “薄いウォッカ味” には絶対したくない。無糖でも濃く感じるように、複雑さをどう作るかを技術で追求しています」

小林「飲み飽きないかどうか、3日連続で飲んでもらうテストするときもあります」

「 氷結®って、食事の2杯目に選ばれるイメージがありますが」

小林「確かにそうでした。でも無糖シリーズが出てから、一杯目から選ばれるケースが増えています。食事に合うという価値が広がってきた証拠ですね」

「氷結®の開発で大切にしていることは」

橋本「氷結®は “Always New”。担当者は変わっても、常に新しい技術や素材に挑戦し続けています。飲んだ時に「新しいね」と思ってもらえる味を作りたいんです。

小林「無糖は特に食事との相性を重視しています。余計な甘さがなく、クリアで、すっきり飲める。その価値をこれからも守っていきたいですね」

「普段飲んでいてそんな設計をされていたとは気づきませんでした」

橋本「無糖なのに濃い。薄っぺらくない。その “技術の味” を感じてもらえたら嬉しいです」

小林「食事に寄り添うチューハイとして、これからも進化していきます。まずは一杯、飲んでみてほしいですね」

「今日はありがとうございました!」

氷結®無糖が “食事の余韻を整えるお酒” であることを、実食で深く体感した取材だった。甘味・油・香りの層が、科学設計のクリアさで静かに整流される。日常食との相性がここまで明瞭に立ち上がるとは、正直驚かされた。そしておいしい!

キリン 氷結®無糖

ねこやま大吉(N.Daikichi)
  • 昭和‐平成‐令和とグルメからファッション、ペット(猫専門)まで幅広いジャンルの情報誌を手掛ける。現在は、執筆の傍ら全国地域活性化事業の一環で、観光・地方に眠るお宝(ギアもの)ご当地グルメを全国旅取材する日々。趣味は街ネタ散歩とご当地食べ歩き。自宅は猫様の快適部屋を目指し、日々こつこつ猫部屋を造作中!!

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