自動運転の未来はすぐそこだ!
ホンダ レジェンド ハイブリッドEX•Honda SENSING Elite

ホンダ レジェンド ハイブリッドEX•Honda SENSING Elite

 ホンダのフラッグシップはレジェンドである。たとえ月の販売台数が1桁や2桁だとしてもフラッグシップはフラッグシップとして君臨する。そんなレジェンドに今年3月、最強のアイテムが装備された。それは世界初のレベル3自動運転技術、「Honda SENSING Elite」を搭載したのだ!!

ホンダ レジェンド ハイブリッドEX•Honda SENSING Elite

 広く一般にいわれる自動運転は国が定めた5つのレベルに分けられる。自動ブレーキや先行車に追従して走るACC、車線をキープするなどシステムが車両の前後左右いずれかを制御しているうちはレベル1。道場破り的に言えば「オヌシ、まだまだ甘いな」といったところか。そしてレベル2。これはレベル1の機能を組み合わせて走ったり、高速道路など特定の条件下での先行車両を追い越したり、合流を自動で行ったりするモノだ。最近だと日産スカイラインのハンズオフ機能付きのプロパイロットなどだろう。

ホンダ レジェンド ハイブリッドEX•Honda SENSING Elite

 筆者、このスカイラインでハンズオフ機能を実施したところ手の置き場に困って結局動いてるステアリングに手を添えるか膝の上にグーをして置いていた。このレベル2まではドライバーによる周囲の監視が必要になってくる。現在販売しているクルマで自動運転をうたうモノはすべてこのカテゴリーに分類される。
 そして今回レジェンドに搭載されたレベル3からは周囲を含めシステムが監視することになる。システムが運転のタスクを実施するが、走行中に自動運転の条件を満たさなくなった時にはドライバーが運転をしなければならない。レベル4も特定条件下と但し書きがつくもののドライバーの介入は最低限の操作になる。レベル5は完全自動運転でシステムがすべてを行う。
 レジェンドの話に戻ろう。先進安全技術としてホンダ車に広く採用されているホンダセンシング。これをさらに進化させたのが今回搭載された「エリート」だ。細かい話は専門誌を読んでいただくとして何ができるのか。レベル3と型式認定をしたのはトラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)。スカイライン同様にハンズオフで高速を走行、しかし空いていないのが日本の高速道路。当然、渋滞にはまる。30km/hまで速度が落ちると「自動的に」システムが作動する。レベル3のシステムが作動中は極端な話、スマホを操作していようがハシを使って幕の内弁当を食べてもOKかもしれない。しかもシステム作動中は前車の追い越しのためのウインカー操作からステアリング操作までクルマがしてくれる。しかし残念ながらこの機能は50km/hで解除される。なんだよ〜と言うなかれ。それ以外でもハンズオフの運転支援機能はついているのだからして。このシステムを使えるようにするためホンダは約130万kmの実証実験や1000万通りのシュミレーションテストを実施したという。よお〜しそんな技術なら買ってみっか、となってもそうはいかないのが残念なところ。100台限定で販売はリース形式を採用するのだ。ちなみにお値段1100万円なり。

レジェンド 
ハイブリッドEX•Honda SENSING Elite
価格1100万円
●全長×全幅×全高:5030×1890×1480(mm)●エンジン:3471ccV型6気筒●最高出力314PS:6500/rpm●最大トルク:371N・m/4700rpm●モーター最高出力:35kW+27kW×2●モーター最大トルク:148N•m+73N•m×2燃費WLTCモード燃費:12.4km/L 

ホンダ https://www.honda.co.jp
問 Hondaお客様相談センター 0120-112010

  • 自動車ライター。専門誌を経て明日をも知れぬフリーランスに転身。華麗な転身のはずが気がつけば加齢な転身で絶えず背水の陣な日々を送る。国内A級ライセンスや1級小型船舶操縦士と遊び以外にほぼ使わない資格保持者。

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