シロカの「おうちいろり」を使って妄想を実現!


壊れ物の代替品を求めるのは当然だ。しかし機能的には同等の製品をすでに所有しているのにさらに求めたくなる心のよろめきとはなんだろう? シロカの新製品「おうちいろり」を堪能しつつ、妄想をめぐらしてみよう。

写真と文/モノ・マガジン編集部

今回シロカの新製品「おうちいろり」をテストするにあたり【ホットプレートを持つ多くの家庭に本製品を求めさせる動機】を妄想してみた。多くの場合、買い替え、買い増しとなるわけだが、購入を決断させる特長はなにか?

「おうちいろり」は焼き網、深皿、ボールプレート、土鍋、蒸し皿といった付属プレートの使い分けで調理が楽しめる卓上調理家電だ。ホットプレートの仲間だが、パワフルなヒーターによる炉端焼きを実現し、伊賀焼窯元・長谷園の特製土鍋とのセット展開も大きな魅力となっている。

こちらが伊賀焼窯元・長谷園による特製土鍋。直火にもかけられるので、ガスコンロであらかた火を通してから食卓の「おうちいろり」でいただきま~す、もOK

「おうちいろり」は多才な男前家電である。網焼きでは熱の立ち上がりが早くパワフルなことを、焼き鳥の焼き具合が証明してくれた。「もう焼けてる!」と仲間が目を見合わせる。

[本体+焼き網で]炉端気分!

仲間と囲み、語らう囲炉裏気分を体験。線径1.6㎜という極太網の採用で食材が網にくっつきにくく焦げ付きにくい。油受けに水を張ることで過度な煙の発生を抑える設計。

シロカに尋ねると、高火力の秘密は天面が平たいヒーター形状と、コンパクトサイズによる熱密度の高さにあるという。ヒーターの天面が平ら(一般的には円形状)ゆえ熱が分散せず真上に放射される理屈だ。冷凍食材であれば軽くレンチンした後に焼くと効率的。また炉端焼きにつきものの煙は油受けに水を張ることにより抑制している。

線径1.6㎜と太い焼き網と、天面が平たい独自形状のヒーターのシルエット

続いてチーズフォンデュをためす。深皿にずらり並べられたそれは視覚の御馳走、映える出来。こちらも湯通しやレンチンしておけば話が早い。中心から周辺まで焼き具合が均一なのは、ヒーターの工夫と厚手の鋳物深皿の恩恵といえる。

[本体+深皿で]チーズフォンデュ

誌面映えを最優先して選択したメニューがチーズフォンデュ。蓄熱性が高い厚さ5㎜の深皿は焼きムラが少なくステーキも得意。4.5㎝の深さがあるためすき焼きなどもお勧め。

土鍋を除き各パーツが重ね収納できる省スペース設計も嬉しいメリット、とすれば購入のハードルはやはり価格。「おうちいろり」はこの手の卓上調理家電としてハイプライスに属するからだ。

『家には土鍋もホットプレートもある。串焼きならグリルでできる……しかし「おうちいろり」はモノとしてとても魅力的……どうせなら長谷園の土鍋セットが欲しいが約4万円は……ムムム、悩ましい……。

物欲とはなにか。それは悩む程のモノに刺激されて起動する妄想力である。ならば妄想は現実とすべき! 創刊42年目の春を迎えた本誌の結論は「買ってしまえ!」に尽きる。

DETAILS~③つのポイント

①長谷園の土鍋と蒸し皿
1832年創業の伊賀焼窯元。高い保温効果、食材のうま味や甘みを引き出すはたらきをもつ。蒸し皿をセットすれば温野菜やしゅうまい、スイーツなども。

②考え抜かれた収納性
土鍋を除くプレートをすべてスタッキングできるため収納時高さは17.2㎝と省スペース設計。またヒーター部分以外すべて丸洗いできるため手入れも楽。

③囲炉裏を囲む、語る
「孤食」は気負わず楽だという人も多い。しかし家族や仲間と食を楽しむ、語らう価値はプライスレスだ。日本古来の食と交流のシーン、囲炉裏を現代になじむ形で再提案したのが「おういちいろり」なのだ。

シロカ/おうちいろり

価格:(土鍋/蒸し皿付属)3万9600円
(土鍋/蒸し皿無し)2万4970円
共通仕様 
【本体質量】2.2㎏
【土鍋質量】3.5㎏
【収納時】5.2㎏(本体、焼き網、深皿、ボールプレート、ふた)

公式HPもチェック!
シロカ ☎0570-001-469

  • モノ・マガジン&モノ・マガジンWEB編集長。 1970年生まれ。日本おもちゃ大賞審査員。バイク遍歴とかオーディオ遍歴とか書いてくと大変なことになるので割愛。昭和の団地好き。好きなバンドはイエローマジックオーケストラとグラスバレー。好きな映画は『1999年の夏休み』。WEB同様、モノ・マガジン編集部が日々更新しているFacebook記事も、シェア、いいね!をお願いします。@monomagazine1982 でみつけてね!

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