ニッポン放送アナウンサーで、放送業界一とも言われる超・特撮ファン、新行市佳さんが書き下ろし連載でmonoマガジンWebに降臨!
テーマはもちろん「特撮」。イチバン好きな特撮をイチから十まで語ります。毎月2日と16日の更新をお楽しみに!
第3回は今年の振り返りと、特撮の名物を体験したお話です!
2024年も残すところ、あと僅か。
「流行語大賞」「今年の漢字」
「もう、1年を振り返る時期なのかぁ。」と呆然としています。
あなたにとって今年はどんな年でしたか。
私は、ニッポン放送とゴジラとの70周年記念のコラボ番組を企画したり、こちらの「モノ・マガジンweb」で連載をさせて頂いたり、プライベートでは「特撮のDNA in信州上田展」や「熱海怪獣映画祭」、福岡での聖地巡礼旅などを満喫!
今年も推し活(?)に全力投球ができました。
中でも印象的だったお仕事の一つが、初代ウルトラマンのスーツアクターを務められた古谷敏さんと造形師の木下隆志さんとの対談動画『ウルトラマンの魂「演技と造形の視点から」』の司会を担当させて頂いたことです。
特撮のDNA STORE producTから木下さんが手掛けるウルトラマン(Cタイプ)のフィギュアが販売されることを記念しての特別企画でした。
古谷さんは白のジャケットとパンツをスラッと着こなされていて、あまりの姿勢の美しさとオーラに胸が高鳴り、つい司会の仕事を忘れそうになりました。アブナイ!
木下さんから古谷さんへの質問コーナーでは、ウルトラマンのスーツの構造に関する鋭い質問も飛び出しました。
この対談動画は「特撮DNA」のホームページで見られますので、宜しければ是非ご覧ください。
古谷さんは、ご著書の『ウルトラマンになった男』の中で「水と火が恐ろしい」と、水のシーンと爆発が伴う場面の大変さを語っていらっしゃいます。
「特撮に爆発は欠かせない!」と言っても過言ではないと思いますが、そんな爆発を体験しようと、私は2年ほど前に栃木県にある採石場の「岩船山」へ行きました。
岩船山は、特撮の撮影場所としてお馴染みで、最近では爆発をバックに記念撮影ができるイベントが開催されています。
そこで、「そうだ!岩船山でウェディングフォトを撮ろう!」と思い立ちました。
現場へ行くと、アニメやゲームのキャラクター、特撮ヒーローのコスプレをしている方々の姿が!
志を同じくする者たちが一同に会する岩船山にワクワクしていたのも束の間、「本番いきます!3、2、1!」の掛け声に合わせてドカーン!と爆発音が鳴り響き、あまりの迫力に身体がビクッと強張りました。
しかも、きちんと爆発の地点から距離をとっているにも関わらず、熱風が吹き込んできてアツイ。
なんとか笑顔を貫き通そうと必死な表情がカメラにおさめられてしまいました。
このとてつもないの音と熱さの中、スーツアクターの皆さんや俳優の方々はアクションやお芝居をされているのか…と、その凄みを自分の身体でほんの少し体験できた瞬間でした。
一瞬の体験と古谷さんの撮影の日々を重ねるのはおこがましいにも程があるのですが、あの短い撮影時間だけでも私はビクビクしていたので、それを何回も、何日も視界の悪い中で撮影に挑んでいたかと思うと、ウルトラマンの所作一つ一つに古谷さんの気迫がこもっていたのだと、改めてその覚悟を感じました。
ちなみに…爆破ショットを年賀状にしたところ、カメラマンの凄腕によって鮮明に爆発が映っていたので、「あれ、凄い合成だね!」と言われてしまいました。とほほ。
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Profile
新行市佳 (しんぎょう・いちか)
ニッポン放送アナウンサー。
1992年東京都生まれ秋田県育ち。 2015年ニッポン放送に入社。
現在は朝のニュース番組『飯田浩司のOK!Cozy up!』(月~金・6時~8時)と『藤井貴彦 Saturday Night Buzz』(土・19時~21時)でアシスタントを担当。
大の特撮好きであり、ニッポン放送と「ゴジラ」とのコラボ番組『ゴジラ|ニッポン放送70周年特別番組 幻のラジオドラマ復活!新春ゴジラ談義』や『山崎貴のオールナイトニッポンGOLD~ゴジラ|ニッポン放送70周年スペシャル~』でアシスタントを務めた。
ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』
月曜日~金曜日の6時から8時まで生放送!ニッポンと世界の今が分かる朝のニュース番組。パーソナリティは飯田浩司アナウンサー。アシスタントは新行市佳アナウンサー。radiko、ポッドキャストでも聴ける。
【次回予告】
「新行市佳のイチから特撮!」第4回は12月16日(月)に公開!(通常2日と16日の月2回アップ)。特撮愛が溢れて止まらない、アツい連載を見逃すな‼