【連載】あつまれ! 模型ホビー野郎どもよ
第5回:模型化してほしい現代版のワーゲンバス(番外編)


モノマガ編集部が選ぶ今一番レアでディープなホビーのトピックをご紹介する「あつまれ! 模型ホビー野郎ども」の第5回は、番外編としてちょっと気になる実車を紹介。その実車とは、フォルクスワーゲン タイプ2をオマージュした電気自動車のID.Buzz。東京ミッドタウン アトリウムのポップアップスペースでフォルクスワーゲン ジャパンが期間限定で展開している『ID.SQUARE』に日本で初めてID.Buzzが展示されるということで、本誌乗り物担当のカトウがさっそく見てきたぞ!

見た目は可愛いけど図体はそれなりにデカい!

2019年に発表したID.3を皮切りに、本国ドイツにおいてEV専用プラットフォームをベースとする“ID”モデルのラインナップを拡充しているフォルクスワーゲン。その中でも2022年の目玉となったのが、今回紹介するID.Buzzだ。

ID.Buzzは、1950年代にスタートしたタイプ2(通称:ワーゲンバス)が電気自動車となって現代によみがえったもの。タイプ1(通称:ビートル)に続く第2のモデルとしてフォルクスワーゲンブランドのイメージを確立したタイプ2がもともと象徴している自由なライフスタイルを、次世代の電気自動車へ置き換えた1台となる。

サイズは全長4712×全幅1985×全高1937mm。全長はトヨタのアルファードより200mm強短くて全高はほぼ同じだが、全幅は100mm以上も広い。21インチのタイヤ&ホイールと相まって存在感は抜群だ。ちなみに、今回の展示車は右ハンドルのアイルランド仕様となる。

多くの人に共感と親密さをもたらすID.Buzzのエクステリアデザインは、未来志向のテクノロジーを全身で表現したもの。要するに、タイプ2のDNAを現代的に解釈してeモビリティの時代に移植したモデルってこと。

そのプロポーションもタイプ2からインスピレーションを得ているが、タイプ2ではドライバーがフロントアクスル上に座るレイアウトでフロントオーバーハングはなかったが、ID.Buzzでは安全性とテクノロジーの観点から短いオーバーハングを設定。

また、左右のLEDヘッドライトの間に装備され、ツートンカラーの色分けラインになっているV字型パネルも象徴的なフロントフェイスを演出するなど、ID.Buzzならではの個性も際立っている。

特筆すべきは卓越したエアロダイナミクス。なんと、ID.BuzzのCd値(空気抵抗係数)は0.285なのだとか! 日本が世界に誇るスポーツカーであるGT-R(R35)が0.26であることを考えると、この数値はなかなか驚異的。これによってエネルギー消費量が削減され、423kmという航続距離の確保にも大きく貢献しているのだ。

とってもシンプルなインテリア。コンパクトなメーターに対して液晶パネルはデカい、というのが最近のEVのトレンドだが、ID.Buzzもその流れを汲んでいる。ロングホイールベースを活かした広々とした室内空間も◎。

いっぽう、考え抜かれたコンセプトによってスペースを最大限に活用したインテリアはとにかくシンプル。4712mmの全長に対してホイールベースが2989mmと長いため、車両の寸法を最大限に活用することができることもポイントとなっている。

積載容量は5人乗員の場合が1121リットル、2列目シートを折りたたむと最大2205リットルを確保することができ、移動中でも快適に過ごすことができる広々とした室内空間は大きな魅力といえるだろう。

最後に……。

今回の連載で、なぜID.Buzzを紹介したのかといえばプラモデル・ミニカー・RCカーなど“模型”となって発売されてほしいという想いがあったから。

最初からこのカタチだったら模型に落とし込む際のデフォルメはいらなさそうだし、模型映えするだろうし、イイことづくめ! 近い将来、どこかのメーカーが商品化してID.Buzzが模型となって再び我々の目の前に現れることを大いに期待したい。

今回訪れた『ID.SQUARE』は12月25日(日)まで開催。お近くにお越しの際は立ち寄ってみてはいかが? 詳しくはフォルクスワーゲン ジャパンのWEBサイトでチェックを。

フォルクスワーゲン ジャパン
https://www.volkswagen.co.jp/ja/magazine/id-square.html